名前に好きな人が出来た。金色小春くんっていうオカマというか、女の子ではないけど、女子より女子力高い乙女系男児。そんな金色くんに近付くために思い切ってテニス部に入部した名前。私も誘われてテニス部に入部したものの、何だか厄介な男の子に絡まれる。いや、相手イケメンだし?よく声をかけてくれるっていうんなら別にいいの。寧ろ大歓迎。でもそうじゃない。あの男は……

「おんどりゃ苗字!!お前また小春のこと見よったな!!見んなボケエ!!」

と、このように毎回私に絡んでくるのだ。いやいや、私は名前の好きな人がどんな人なのかなって思って気になって見ていただけであって!っていうか私そこまで金色くんのこと見てないし!白石くんとか忍足くんとか財前くんとか見て癒されたいし!つーかお前毎度毎度何で私にばっかり絡んでくるんだボケ!お前のせいで名前が委縮して自分から金色くんに声かけに行けねえだろっつの!

「見てねえわボケエ!!被害妄想激しいんちゃうか!?」
「何をう!!やんのかコラァ!!」
「やったるわコラァ!!」
「やめやめ!何してんねん自分ら!」
「きゃん、白石きゅん」
「キモ」

一氏くんに絡まれていると白石くんに止められる。ウホッ、今ちょっと手当たったよラッキー!この体操服もう洗わね。でもすかさず一氏くんにキモいと言われると物凄い顔で睨んでやった。

「何なんアンタ!何で毎回私にそうやって絡んでくるんよ!好きなのか!?私のこと好きなのか!?」
「はあ!?ンなわけあるかバ―――――カ!!お前なんか好きになるくらいやったらアリ好きになるし!」
「は!?私だってこの世にアンタとアリしか居らんかったらアリと結ばれる自信あるわ!」
「もうやめいて!!」

お互い一歩も譲らず言い合っていると白石くんが私を後ろに隠してくれた。やだなにこのイケメン…行動までイケメンか。

「蔵りーん、次蔵りんやでえ!」
「あ、分かった。ええか?俺あっち戻るけど喧嘩すんなよ?」
「あれ?白石きゅん?」
「苗字さん、きゅんはやめて」

拒 否 さ れ た
落ち込んでその場に両手両膝をついて悔しがっていると一氏くんがまたフラれてやんのー!とかムカつく言葉を吐きだしてくる。いい加減イライラが限界に達すると立ち上がって一氏くんの胸倉を掴んで揺さぶった。

「こんのォオ!!アンタ私に何か恨みでもあんのー!?」
「小春ンことばっか見とるからや!ブスがうつるんやから見んな!!」
「うっせーこの野郎!!キスすんぞコラァ!!」
「やってみ……い、ってええ!!」

ぐらぐらと一氏くんを揺さぶってそのまま頭突きしてやった。すると一氏くんは涙目になって私を離させ、両手で額を抑えている。あはは!ざまあみろ!罪のない私をいじめたりするからだ。

「何すんねんこのボケエ!!お前チ○コ突っ込むぞコラァア!!」
「突っ込めるモンなら突っ込んでみい粗チン野郎がァア!!」
「ストップストップ!!色々放送禁止用語入っとるから!!」
「ユウジはんも苗字はんも煩悩丸出しやな」

私たちの喧嘩に今度は忍足きゅんと石田殿が止めに入ってきた。白石きゅんは呆れた顔でこっちを見ており、遠山くんは小石川くんに「なあなあけんたろー、粗チンってなんー?」とか聞いている。くっそー、コイツさえ居らんかったら平和にイケメンたちを拝めるのに冗談じゃないわ!!



end...

下品でごめんなさい(P∀`q。)←反省してない