也くんが夢を見る



「ええか、よう聞け。お前、従兄弟の姉ちゃんに泣かされたことあるやろ?女っちゅーのはそういうもんやねん。」
「違う!あれは特殊やねん!奇行種や!」
「違わへん。お兄ちゃんを信じなさい。」

女の子。それは俺にとって未知の生き物や。
きっと柔らかくて、いい匂いがして、謙也くんって優しい声で呼んでくれる生き物や!
辛い時は慰めてくれて、嬉しい時は一緒に喜んでくれる。そう信じてやまないのに白石は現実をぶち壊す事ばかり言ってくる。何ちゅーやつやねん!モテとる癖に!女子に謝れ!

「女に夢見過ぎやお前。まさかと思うけど女はうんこせんとか思っとんちゃうやろな?」
「するわけないやん!失礼やで!」
「するわ!女もうんこする!」
「せん!女の子はうんこもオナラもせえへん!ピンクの卵として産まれてくんねん!近藤さんも言うてた!」
「おまっ!んなわけあるか!人間が卵産んだらおかしいやろ!」

教室中に響く俺たちの声。女子たちの冷たい視線を浴びせられる。

「ホンマに白石と忍足は顔だけやな。」

end

------------

トイが描いてくれた白石くんと謙也くんのネタを膨張。謙也くんの思考回路は銀魂の近藤さんのお妙さんに抱く妄想と一緒だと可愛いな。