それは奇妙な人生であった。なまえにとって不幸であったのか、そうでないのかは分からない。ただ、広い地球上の一個人として生を全うできたことは、この上なく幸せなことであっただろう。
それでも、なまえは理解できなかった。なぜ、この私が英霊という座に選ばれ、召喚されたのか……

「キャスター、なまえ。召喚に馳せ参じました。微力ながら、マスターのお力になれるよう努力致します。」

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