大好きなにおいの中で、わたしは一足先に目を覚ました。腰のあたりに乗った飛雄の逞しい腕から、心地よい温度と重さが伝わる。そろりと起こさないようにベッドを抜け出そうとすれば、飛雄はその腕をわたしのからだに絡めてぎゅうと抱き寄せた。「行くなよ」背骨に響く、寝起きで少し掠れた飛雄の声。


影山飛雄と休日