征十郎は、冬の夜に白濁した息を吐き出した。それが消えてなくなる場所に、目を細める。「一年が、終わってしまうね」終わりを見据える彼は、その先にきっと始まりを用意している。それでも冬は、まだ終わらない。
赤司征十郎と大晦日