お題は診断メーカー( shindanmaker.com/698543 )様より。
「依存の鳥籠」
たいして強くもないくせに梅酒をロックで飲む彼女はとっくに酔いつぶれていて、泣き上戸になって「重い女でごめんね」と言う。お酒で濡れた色っぽい唇をふさぐのも、「飲み過ぎだよ」と言って介抱するのも、ぜんぶ、ぜんぶ俺だけに許された特権。きみには、俺がいないとだめなんだ。
「僕を一番にしてくれたらいいのに」
最近、彼女はよく笑うようになった。カンパニーの皆が口を揃えて似合うと言った、真ッ赤な紅を引いた唇で。食事をしたくらいでよそへ移ってしまう紅なんて捨ててしまえばいいのに。俺はきみの大好きな甘めのエスプレッソ、アツアツのやつ淹れて待ってるから。
「君ありて幸福」
夢を見ていた。幼い頃の夢だ。俺はきみの手を引いて走っていて、よろけながらも一生懸命に着いてくるきみは笑っていた。ふ、と目が覚めたとき、俺に寄りかかるきみはまだちいさな寝息をたてていて、二度寝してしまおうと考えるのにそう時間はかからなかった。繋いだ手は、もちろんそのまま。
月岡紬と幼なじみの女の子