お風呂編 2/18
「葵ちゃん!一緒にお風呂入ろう?」

引越しが終わって初日、1番困ったのはこれだった。
「1人で入りなよお子様。」
「何よ〜。煉華、葵ちゃんに髪の毛洗って欲しいだけだもん。」
「洗わせたいの間違いじゃなくて?大体煉華そんなアヒルのおもちゃやら水鉄砲やら持って何しようとしてるのさ?ここのお風呂、SODOMと違って狭いからそんな物持って暴れたら近所迷惑だよ。」
「暴れないもん、ちょっと水遊びするだけだもん。」
「煉華のちょっとはちょっとじゃないだろ。SODOMにいた時だって場を凍らせたじゃないか。」
「もういいよ、葵ちゃん煉華の事嫌いなんだ。一緒になんて入らないよーだ。蛭湖と入るもん。」
「それはもっとダメだろ…ほら、蛭湖喉にご飯詰まらせて咳き込んでる。」

結局、いい時間だと言うのに蛭湖の背中を叩きながら烈火さんの家に電話で泣きついて陽炎さんにどうにかして貰った。

:さすがに一緒に入る勇気は無い。と、言うか誰かと一緒に入りたくはない。
煉華:同じクローンなんだしいいじゃん。男の人の裸は見慣れてるし平気だよ?
蛭湖:先が思いやられる。いっその事銭湯通いにでもしようかと考え始める。
陽炎:遠い親戚の子のような物だし娘が出来たみたいで実は楽しい。
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