連れて来られた


「舞網市から東に…龍島市なる街は存在する。ユーリ。彼女を連れてくるのだ」
「イエス、プロフェッサー」


「ハル!ボールそっち行ったぞ!!!」
「へへっいただくよ!」
「くそ!」


「アクションフィールドクロス・オーバー」

「か、階段を使ってボールを奪い取った!!!」
「卑怯だぞ!」
「戦いに卑怯もクソもあるものか。私は勝てと命じられた試合であればどんな手を使ってでも勝ち抜く」




パチパチパチ………

「誰だ」
「明智ハルってどの娘?」
「だ、誰だお前!!!試合中だぞ、入ってくんなよ!!!」
「五月蠅いなあ。もしかしてキミ達、アクションデュエルも知らないの?ダッサ…!」


「こいつらに手出しは無用。去れ」
「キミの性格、賞賛に値するよ。キミがついてきてくれるっていうならこの子達には手を出さないでおいてあげる」

「まずは…名前を知らんとな。何故私の名を知っている?少年」
「上から目線のとこ、ますます気に入った。僕の物にしたくなったよ」

「こっちが質問をしているんだ。答えろ」
「え〜っとね。プロフェッサーの命令?あと僕はユーリ。この市内では珍しいかもしれないけど、決闘者だよ」
「ほう。まだカード遊びをしている連中がいたとは。私がこの街にそれを普及したのは数年前。だが私の存在のあり方によりまだ普及されてはいないが…」

「存在?普及?なにそれ、もしかして君って偉い人?」
「お前のしごとは済んじゃいないのだろう、私を連れて行くといい。だがこいつらには手を出すな。分かったな」
「はァい」




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