ごちゃっとおきば


■ この感情は恋ではない、身を焦がすほどの執着だ
🐯 この手から離れるぐらいならば、足の腱を切ってしまおうか
「えっ」漏れ出た言葉はこの場に似つかわしくないぐらい間の抜けた音で、ぱちくりと瞬きするわたしをローは静かにじっと見詰めていた。―−彼と出会ったのは、いつの頃だっけ。わたしの世界は彼と、彼の取り巻く環境がすべてで、どうにも昔のことは思い出せなかった。船に乗せてもらって、ハートの海賊団船員のみんなにはとってもよくしてもらって、無愛想だけどでも実はとっても優しくてかっこいいローがいつも隣にいて。そう、今日は久々に陸にあがって、いつもならローが側にいてくれなきゃ外に出ちゃ駄目だなんて言われるけれど、でも待ちきれなかったの。だからみんなにこっそり内緒で船を出て地面を踏みしめる感覚にじんわり感動していると、知らない男の人に声を掛けられたんだ。「可愛いね」って。「観光?少しお茶でもどう?」って。少し迷ったけど、ローに怒られちゃうから。ダメって断ったの。でも「少しだけ」って言いながら腕を掴まれたから、これはまずいと思って抵抗したんだけどズルズルと路地裏に連れ込まれて、それで、それで、それで…そう、いつもの大きな刀を持ったローが現れて、「ロー!」って名前を呼んだけど目が合わない。不思議に思っているとわたしの腕を掴んでいた男の人はいつの間にか悲鳴すらあげず倒れていて、それでようやくローはわたしの目の前に立って、わたしを見た。「こうなるぐらいなら、初めから要らなかったな」何が?問いかけるよりも早く、ローの手が動いた。「えっ」漏れ出た言葉はこの場に似つかわしくないぐらい間の抜けた音で、ぱちくりと瞬きするわたしをローは静かにじっと見詰めている。がくりと膝から落ちておかしいなあなんて見下ろしてみると、足の、ふくらはぎの辺りが真っ赤に染っていた。あれ、なんで?「帰るぞ」何でもないようにそう言ったローは荷物みたいにわたしを担ぎあげる。帰るってどこにだっけ。ぼたりぼたりと地面を濡らす赤色を見詰めながら、わたしはこてんと小さく首を傾げた。

🃏 鳥籠の中のお姫様には、靴なんて必要ないのだから
「ドフィ、今日はとってもいいお天気なんだね」「あァ、そうだな」ふかふかの大きなベッドに乗っかって窓の外を眺めてみるとドフィは笑いながらわたしの言葉にそう応えた。言葉の通り雲ひとつない青空に広がる街並みは活気に溢れていて、人々の笑い声は幸福と共にほんの少しの羨望をわたしに届ける。「いいなあ」ぽつりと呟いた言葉に、ぴくりとドフィが身体を揺らしたのを見て、ハッと息を呑む。まずい、完全に失言だ。「まッ、」伸びてきた腕にびくりと身体を縮こめて俯くと、大きな手のひらがぽんと頭の上に乗せられた。「フッフッフ、昨日も出掛けたばかりだろう?随分とお転婆なお姫様だな」恐る恐る顔をあげると、口角をあげたままの彼の姿が目に映る。サングラスの奥の瞳を窺うことはできないが、どうやら怒っているわけではなさそうだ。安堵に小さく息を吐きながら曖昧に微笑むと、彼の手のひらがゆるりと髪を撫ぜた。────外に出たい、と口にしたあの日のことを今も鮮明に覚えている。わたしのためにと用意されたこの部屋は必要最低限どころか生活に必要ないほどに絢爛豪華に飾られていて、クローゼットを開けば値段を聞くと失神してしまうであろう質の良いドレスが所狭しと並んでいた。だけどこの部屋にはひとつだけ、足りないものがある。靴だ。ドレスにアクセサリーは揃っているのに、脚を包むそれだけはどこを探しても見当たらない。「どうして?」と、この部屋を用意させた彼に尋ねたことがある。すると心底不思議そうな顔をして「ひとりで外に出ることはねェんだから必要ないだろ?」と返された。ああ、そういうものなのだ、と。わたしは彼の手中に収まった時点で、自由などとうに剥奪されてしまったのだと理解した。しかし理解と納得は全くの別物で、ある日彼に向かって滅多に口には出さない我儘を吐き出したのだ。「ねえ、わたし、外に行きたいな」「外なら昨日連れて行ってやっただろう?」彼の言う通り確かに行った。しかしそれは、"彼の腕に抱かれて"である。わたしのこの足は随分長らく部屋の床とベッドの上以外のものを踏みしめてはいなかった。「ううん、そうなんだけどね、たまにはひとりでお出掛けしたいの」別にその隙に逃げるつもりなど毛頭ない。もはや今更逃げたところで帰る場所もなし、ただ自分の足で地を踏み締め街の賑わいを直に肌で感じたかった。ただ、それだけだったのだ。「痛゛ッ、!?」いったい何が起こったのか、すぐには理解が出来なかった。気付いたら床の上に転がっていて、目の前には高い天井が目に入った。じわりじわりと熱を持ち始める頬に手を当ててようやく状況を理解する。殴り飛ばされたのだ。上半身を起こし両手で頬を押さえてドフィを見上げるも、いつもは愉しげに歪められた口角が真一文字に引き結ばれていた。「ど、ふぃ」震える声音で名前を呼べばぐいと胸ぐらを掴まれ持ち上げられる。身長差のせいで爪先はぷらんと宙に浮かび、げほ、と息苦しさに漏れる咳を気にも留めない彼は恐ろしいほどの低音で唸るように口を開いた。「その隙に、逃げるつもりなのか?」「そんなわけッ、ガ、!」弁解の言葉も聞き入れてもらえず次は逆の頬に衝撃を受けた。もはや恐怖と痛みで声など出ず、ただただ震える身体を抱き締めれば、ぼろぼろと涙が滴り落ちる。────「どうした?」語り掛けるドフィの声で意識は急速に引き戻された。シーツの白を見つめていた視線を彼のサングラスへと向ければ、ううん、と首を横に振る。「外に出たいか?」突如彼から問い掛けられた質問に驚いて、思わず大きく目を見開く。口は開いたままカラカラと乾いていくようで、じっとこちらを見つめる彼に耐えきれず、は、と息が漏れた。「…ううん、いいや」無数の思考が脳を駆け巡った後、ようやく絞り出した答えにドフィはゆっくりと口角をあげる。満足そうに瞳が細められたような、そんな気がした。


■ 27歳シャンクスさんのお世話係 続
彼の食事係を受け持つことになって、早一ヶ月もの時が経とうとしていた。久々の停泊で船員たちが我先にと地上へ飛び出す中、わたしも少し遅れてレッドフォース号を後にする。男所帯の海賊船では、どうしても女に入用な生活用品が不足してしまうため毎度の買い足しが必要になってしまうのだ。この島に到着したのが既にお昼を過ぎていて、いまはもう空が橙に灯り始めているものだから買い物は急いだ方が良いだろう。既に各々酒場や娼館にでも行ってしまったのか人の疎らな港へと足を踏み出すと、背中目掛けて声を掛けられた。
「どこ行くんだ?」
「シャンクスさん」
振り向いた先には左の袖を括ったシャツを着たこの海賊船の大頭が小首を傾げて立っていた。あのシャツだって今朝わたしが括ってあげたものだ。
「少し買い物に」
「そうか。付き添いは?」
「大丈夫。すぐ終わりますし」
言葉の通り手早く済ませるつもりだったので首を横に振り否定の意を伝えると「そうか」と一言返される。日用品しか買う予定もないし、誰が着いてきてもつまらないだろう。
「じゃあ、先にあそこの、デカい酒場に入ってるから用事終わったら早く来いよ」
「…はあ」
彼の指さす先には確かに、この街で一番大きそうな酒場の看板がぶら下がっている。うちの船員たちも恐らくもう既に何人もが中で飲み始めていることだろう。それにしても態々わたしに声を掛ける必要なんてない。意図が読めずに気の抜けた返事をしてしまったが、それを聞いたシャンクスさんはからりと笑った。
「お前が居てくれないとメシが食えないだろ?」
そんな理由があるものか。まったく、と呆れた視線を投げつければ、彼はそんなことは気にも留めずやはり清々しいほど気持ちの良い笑顔を見せたのだ。



空は深海を呑み込んだように深く染まっており、白く光る月と星空が我が物顔で姿を見せている。予定していた買い物に思っていたより時間が取られてしまい、わたしは急ぎ足で船への帰路を辿っていた。大した荷物の量ではないが、酒場へ行くならどうせ太陽が昇るまでは帰ってこられないだろうから、船に荷物を置いておきたかった。見張り番の船員に手をあげ挨拶すれば自室のベッドに荷物を投げ捨てる。あまり遅くなってしまうとシャンクスさんが拗ねてしまうのは目に見えて理解しているので、駆ける足は止まらない。まあ、もう手遅れかもしれないのだが。
「あれ?」
「あァ。大頭は酒場だぞ」
「知ってますよ」
ふと再び船を降りる前に甲板に目をやれば木箱に腰掛け煙草に火をつけるベックさんと目が合った。すかさずシャンクスさんの居場所を伝えてくれるものだからついつい苦笑いを浮かべてしまう。
「ベックさん、行かないんですか?」
「船番代わってやったんだよ」
これがいる、つってな。と小指を立てられ、「ああ…」と納得の声が漏れた。船の中に残っていたのが彼だけだったから頼んだのだろうが、なんていう勇気。恋はハリケーンとはまさにこのことなのかもしれない。
「わたし、代わろうか?」
「いや、いい。早くお頭ンとこ行ってやれ。機嫌損ねちまう前にな」
口角をあげて笑ったベックさんに、またもや苦笑が漏れる。じゃあ、と頭を下げ今度こそ船を降りると、再び足早気味にピカピカと光る大きな看板を目指して歩を進める。
小さくはないが特別大きな街ではない。数分で到着したそこの扉の前に経つと、中の騒がしい音がよく聞こえてくる。拗ねてないといいなあ…なんて、なんでわたしが彼の機嫌を取らなきゃいけないんだ。なんだか理不尽な気がしてきて、少し強気に扉を開くと、漏れていた騒音がドカンと勢いよく耳に流れ込んできた。普段船上で行われている毎日の宴会だって勿論騒がしいのだが、それよりも数段騒々しい。みんな久しぶりの陸に浮き足立っているのだろう。
「お!おーい、お頭!来たぞー!」
入口近くに座っていた船員がわたしの姿を見るなり店内の奥へと声を張り上げれば、ひょこりとシャンクスさんの頭が見える。右腕に持ったビール瓶ごとぶんぶん手を振るせいで中身が多少零れていたが本人は気にしていないらしい。
声を掛けてくれた彼に「ありがと」と告げ酒を撒き散らすシャンクスさんの元まで寄ると、むっとした表情が目に入る。…ベックさん、やっぱり手遅れだったみたい。カウンターの一番奥に掛けているシャンクスさんは瓶を机に置き、肘をついてじとりと見つめてくる。
「随分遅かったじゃないか」
「目当ての店が中々見つからなかったんですよ」
こうなった彼が少々、いや、かなり面倒くさいのは重々承知しているため吐き出しそうになる溜息をぐっと押し込んで彼の隣にある椅子を引こうとすると、右手で制された。座るなということ?彼の意図が分からず片眉を押し上げ視線をやればとんとん、と膝を叩かれる。…いやいやいやいや。
「なんで?」
「メシ食わせてくれるんだろ?」
「…そこ座らなくてもできるよね」
「おれはここに座って欲しい」
「テーブルにご飯無いけど」
「今から頼む」
頑なに意思を曲げないシャンクスさんに今度は溜息を押さえ込むことはできなかった。人間を膝に乗せて何が楽しいんだか。観念して彼の左膝に腰を掛けると、店員のお姉さんに手を上げる。
「で?何食べたいんですか」
「何でもいい」
「はあ?」
「お前が食わせてくれるなら、何でもいい」
ゆるりと細められた瞳と薄くあがった口角、愛おしいものでも見つめるような匂いと空気にひくりと喉が引き攣った。
きっともう、逃げられない。ゆるりと頬を撫でられた彼の右手を誤魔化すように叩き落とせば、じわりと染まる頬の熱を隠すように顔を背けた。



■ 母乳 プレイ
🔥
「うわ、すっげ…」心の中で唱えたはずの感嘆は口からこぼれ落ちてしまっていたらしい。不安と恐怖でえぐえぐと涙を流しながらベッドに横たわる彼女の瞳からは"助けて"という意思が伝わってきて、ぐ、と言葉を詰まらせてしまった。普段から小さくはないと思っていた彼女の白くたわわな胸は更にまんまるに張り詰めていて視覚的にもかなりヤバい。彼女の胸の輪郭をなぞるように優しく触れると「ん、ン、」と小さく甘い吐息が耳を犯す。下半身に熱が溜まっていく感覚に熱い息を吐き出せば、ちらりと彼女のとろけた顔を盗み見て胸の頂点に舌を這わせた。もう片方の突起をギュッと握れば「ンあッ!」という一際高い嬌声と共にブシャーッと勢いよく白いサラサラとした液体が噴き出された。びっくりして思わず手を離してしまったが、それによってビクビクと身体を痙攣させながら白い液体に塗れた彼女を上から見下ろすと、ずんと大きく股間が主張したのが分かった。「ッは、えっろ」べろりと舌なめずりしてもう一度彼女の胸の突起へ舌を伸ばせばそのままぢゅッと大きな音を立てて吸い付く。「あひッ!?」彼女の跳ねる腰を押さえつけ、口内に流れ込んできたほのかに甘い液体を飲み干せばもっともっとと求める赤子のように夢中に突起へと吸い付いた。その間にももう片方の突起をぐにぐにと押し潰したり引っ張ったりしているせいで、悲鳴と共に液が至るところに飛び散っている。「んあ゛!ッあ、い゛、!もッ、やぁ、!」髪を振り乱しやだやだと涙を流す彼女の声ではもう制止なんてできない。力の入っていない足でじたばたと暴れる彼女の抵抗すら興奮材料のひとつで、ガッチリと足で絡め取れば次第に些細な抵抗は弱まっていく。「ッはァ…」暫く彼女の胸から溢れ出る体液に満足して顔を上げれば口の周りを舐め取り改めて彼女の身体を見下ろした。息も絶え絶えな彼女の身体どころか自分の身体、更にシーツも彼女が分泌した体液でびしょびしょに濡れており、ずずっと鼻を啜った彼女はすっかり力が抜けてしまっているようだ。「ぁひッ!」むらむらと湧き上がる熱を隠すことなく彼女の下腹部にガチガチに反り勃ったそれを押し付けると小さく悲鳴があがる。「えーす…やら、も、」ふるふると弱々しく首を横に振る彼女の願いは、聞いてやれそうにない。「気持ちよくするから」否定の言葉が飛び出してしまうより早く、彼女の薄く開かれた唇に肉厚な舌を捩じ込んだ。


▽ もうやだ!って言ってもやめてくれない🔥くん、最中もずっとおっぱい吸ってくるので彼女ちゃんら次の日めちゃくちゃ乳首腫れ上がって痛くてマジギレするし🔥くんは床に正座させられる。あんだけ喘いでよがってたくせに…とか思うけどうっかり言っちゃうと暫く口聞いてもらえないからシュンッ…てしっぽ下げながら素直に怒られます。



🎩
「飲んでみたい」「は?」おいおい冗談は本当にやめてくれと笑い飛ばしたかったのだが彼から向けられる瞳がいやに真剣さを帯びているものだからじわじわと危機感を覚え始める。ただでさえ訳の分からない身体にされてこっちは困惑してるのにこれ以上恐怖を煽らないで欲しい。冷や汗が背を伝う不快な感覚を無視してじりじりと少しずつ扉へ近寄りドアノブへと手を掛けるより早く、彼の長い腕が横を通り過ぎガチャリと鍵を閉めた。「ま、一回やってみようぜ、な!」何が、な!だ!ばか!

「や、はぁ、ン、」ベッドの上に座って背後から抱えられるように抱きしめられてはやわやわと両方の乳房を揉まれると否応なしに鼻から甘い声が抜けていく。何をしてるんだ。ほんとに何をしてるんだ。シャツとブラジャーを剥かれサボの膝の上に乗せられたかと思うとかれこれ十分は黙々と胸を揉まれ続けていた。だというのに胸の突起には触れてもらえず、もどかしい快感を与えられ続けている。「も、なにして…ッ、」「いや、マッサージすると出やすくなるとか言うだろ」この男、どこでそんな無駄な知識を覚えてきたというのか。「ま、そろそろいいか」とひとり呟くとサボはテーブルの上に置いていたマグカップを胸の前でわたしの手に握らせた。…まさか。「ほら、その中に入れるんだから手離すなよ」「ちょ、まッひあ゛ァ!?」ギュッと先端を握るように押し潰され悲鳴じみた嬌声が漏れる。突然の強い刺激にビクビクと身体を震わせていれば「あんま動かすなって」とマグカップを握り直された。「ンあ!あッ!ひ、ッ!」リズム良くギュッギュッと乳房ごと乳首まで握られ空きっぱなしの口からは喘ぎ声が止まることはない。おかしい、普段は胸だけじゃこんなに気持ちよくならないのに。頭の中はもうぐるぐると無意味な思考が回り続けているだけでじょうずに働いてくれない。びゅるびゅると乳頭から勢いよく何かが噴出されている感覚に荒い息を吐きながらマグカップの中をちらと見遣ると真っ白い液体が少しずつではあるが中身を満たしていこうとしている。これが自分の身体から出ているというのか、ぞわりと湧き上がる恐怖に今まで我慢していた涙をついにぼろりと流せば宥めるように空いた彼の手がわたしの頬に触れ涙を拭った。「はッ、も、やらぁ…!」溢れ落ちる涙を拭いながらも胸を弄るサボの手は止まらないせいで液体が噴き出される音も止まってはくれない。それが羞恥と恐怖を更に煽るので涙が溢れるし完全に悪循環だった。「大丈夫、大丈夫。次は反対の胸にしような」「だいじょぶじゃなッぁ、ひい!?」今まで触れられていなかった方の乳房をギュッと握られびくりと腰が跳ねる。ショーツの中は既にしとどに濡れていて下腹部の熱だって留まることを知らなかった。「ンあッ、あッ、は、ァ!」この行為が始まってから一度も触れられていない下半身がむずむずして、子宮が切なく締め上げる。無意識のうちにずり、とシーツに擦りつければそれを制するようにサボの手が腰に回された。「えっち」耳元で悪戯っぽく囁かれびくんっと身体が大きく跳ねる。「ぁ…?」「まさかイッたのか?はは、」かわい、と吐息混じりの声で囁かれ更にきゅんと子宮が鳴る。ひたすらに母乳を搾り取られ体力も尽きかけぐったりし始めた頃、彼がわたしの手からマグカップを抜き取っていった。「かなり溜まったなァ」感心するようにしげしげと中身を眺めるサボに、はあッと熱い息を吐き出せば力の抜けた手で空いている彼の手のひらを握りびしょびしょに濡れたショーツへと導いた。「ね、もう、がまんできない…ッ、」視線だけ彼へと向けて上目遣いにお強請りすれば目を見開いたサボとバッチリ視線が合う。「ヤダって言っても止めてやらねェから」すうっと細められた瞳に期待するようにわたしは彼へと目掛けて身体をゆったりと委ねた。


▽ この後ドロッドロに甘やかしせっくすしてもらうんですけど途中で搾乳した彼女ちゃんのみるく♡を飲んでみたり「あ、意外とうめェかも」って言いながら口移しで飲ませてきたりする。「これで母親になる準備はバッチリだな♡」って言われちゃう。このすけべ!



■ お花とワンピ女子
☔花畑
初めて訪れた大きなこの島は随分と賑わいを見せていて、仕事できたとはいえ浮き足立つ心を押さえることはできなかった。任務の決行は2日後。それまでは羽目を外さない程度の自由行動を言い渡されわたしはルンルンと浮かぶ気持ちを押さえもせず島の探索のために駆け回っていた。「たしぎちゃん!」「はい?」人を探し始め暫く、ようやく見つけた目当ての背中へ目掛けて大きな声で名前を呼ぶと、彼女はびっくりと肩を揺らしたあとそろりと振り向いた。「いま時間ある?」「今ですか?特に予定はありませんが…」何事かと首を傾げるたしぎちゃんの返答を聞くや否やその手を握りわたしは勢いよく走り出す。「わ!ちょ、どこへ!?」慌てながらもしっかりと着いてきている彼女を横目で確認しつつ、目的の場所へと走ること十数分。「こ、こは…」「すごいでしょ!さっき見つけてさー!」ぱちくりと瞳を瞬かせるたしぎちゃんとわたしの眼前に広がるのは目を見張るほどの黄色。満開の向日葵が地を埋め尽くすように咲き誇っていた。一歩、二歩。そろりと前に歩み出た彼女の背中を見詰めていると、不意にくるりと振り返る。「…連れてきてくれて、ありがとうございます」風でふわりと舞う艶のある髪の毛をしなやかな指で押さえてはにかむように微笑んだ彼女はまるで作品の中に入り込んでしまったように、幻想的だった。「きれいだね」「はい、とても」「たしぎちゃんがだよ」えっ、と開かれた瞳を逸らさずに、彼女の手のひらを捉えれば、静かな時間がふたりの間に流れ込んだ。ねえ、このまま君を攫っていってしまいたいよ、なんて言ったらどうする?きっと困ったように微笑むのだろう彼女の顔を想像して、わたしは小さく微笑んだ。

🎎花束
資料室まで持っていってくれる?と上司に頼まれ、わたしはダンボールいっぱいに入ったバインダーを抱えて本部の廊下を歩いていた。珍しく閑散としているこの場では自分の足音以外は響かず、何だか不思議な気分に陥ってしまう。そわそわと落ち着かない心で目的地まで急いでいると、角を曲がったところでようやく人の背中が目に入る。白い正義の文字を背負ったコートをはためかせ薄いピンクの髪を流している彼女にはよく見覚えがあった。「ヒナさん!」「あら」くるりと振り向いた彼女の口元にはいつもと同じく煙草が加えられているが、それよりも目を引くものがあった。「花束?」「ああ、さっきそこで渡されたの」彼女の腕には色とりどりの花が束ねられた大きなブーケが抱えられている。「うわあ、すごいですね…!」そも日常生活では中々見ない上に、ここまで大きなものとなると正に圧巻の一言である。しげしげと見つめるわたしを見てヒナさんは、ふ、と小さく笑いを零すと徐に一本の薄桃色をした花を引き抜くとわたしの耳に掛けた。「え、えっ!?」「よく似合うわ」彼女の細い指がわたしの顔の横に垂れる髪の毛を耳にかけて、そのまま頬をひとなでしてみせればするりと去っていく。そしてついでのように彼女の持っていた花束をわたしの持つダンボールの上へと乗せてくるりと踵を返した。「え?!ちょ、ヒナさん!?」「それ、貴女にプレゼントするわ」じゃあね、と後ろ手にひらりと手を振ったヒナさんの背中を見つめ、えー…と眉を下げる。きっとヒナさんへアタックするためだっただろう哀れな花束を見つめて、誰かもわからぬこの花束の送り主に同情の念を送るのだった。

💗髪飾り
「あら、ちょうど良かったわ」廊下の先からやってくる彼女の姿を捉えぺこりと頭を下げると、彼女は優美な笑顔を浮かべたままわたしの前で立ち止まった。「わたしに何か御用が…?」「ええ、ちょっと部屋まで来てくれないかしら?」「は、はい…!」長くて細いおみ足で再び歩み始めた彼女の後ろを少し早歩きで着いていく。言うなれば自分の雇い主のひとりでもある彼女、レイジュ様は何故だかわたしをよく気に掛けてくださっている。彼女の部屋の前へと着きぴたりと扉の前で立ち止まると、ちょいちょいと中へと手招きされた。「失礼致します」ぺこりと深く頭を下げて彼女の部屋へと足を踏み入れると彼女はすたすたと部屋の奥へと歩いていってしまう。えっえっ置き去り…!?しかし着いていくのもどうかと思い大人しく扉の前で待っていると、レイジュ様は右手に何かを持ってすぐに戻ってきた。「座って待っていてくれたら良かったのに」「いえ、さすがにそれは…」眉を下げたわたしに、ふふ、と笑いを浮かべたレイジュ様は再び手招きしてみせる。おず、と彼女の元へと近寄ると、彼女はわたしの髪を掬って、手に持った何かを付けた。「やっぱり、可愛い」満足そうにニコリと微笑んだ彼女に肩を押されるまま鏡台の前に立つと、そこには繊細な装飾の施されたお花の髪飾りが付けられていた。「え、え!レイジュさま、これ、」「貴女に似合うと思ったの。貰ってくれない?」「で、でも…」「ダメかしら?」困ったようにほんの少しまぶたを伏せたレイジュ様にぶんぶんと慌てて首を横に振る。「あ…ありがとう、ございます…」鏡に映る自分の顔は羞恥か喜びか恐れ多さにか、林檎のように真っ赤に染っていて、そして追い討ちをかけるように額に柔らかい何かが触れた。「とっても素敵よ」「!?!?!」額に少し色のついてしまったリップマークは紛れもなく彼女のもので、慌てて額を押さえたわたしに、レイジュ様は楽しげに、だけどとっても優雅に笑って見せた。

🍊ピアス
「あんた、出掛けるわよ」「え?」甲板の芝生の上でごろんと寝転がりロビンから借りた本を読んでいたわたしを真上から見下ろしそう言ったナミに、きょとんと首を傾げる。今日は船番の日だからお留守番のつもりで普段はしない読書なんてものに挑戦していたのだが。首を傾げているとわたしの思考を読んだのか「船番はサンジくんに代わり頼んどいたから。ほら早く支度してらっしゃい」と追い立てるように女部屋へと促される。買い物の予定なんて聞いてないし特にいま何かを要しているわけでもない。不思議に思いながらも急いで支度を済ませ飛び出すと、ナミはそれを確認するなりわたしの手を引き船をあとにした。人が賑わう大通りは、沢山のお店が立ち並んでいた。「ナミ、どこいくの?」未だ手を握られたままずんずんと歩いていくナミの足取りに迷いはない。迷子にならないようぎゅうっと手を握り問い掛けてみるも「もうすぐ着くわ」と答えは教えてくれなかった。色んなお店に目移りして足を止めそうになるたびにナミにぐいと引っ張られ数分、ピンク色の屋根をした可愛らしい外観のお店にナミは足を踏み入れた。手を引かれるままわたしも店内に入れば、そこは雑貨屋さんのようだ。キラキラと繊細な雑貨がディスプレイされているそこは、あまり馴染みのない場所でわたしの瞳も共にキラキラと輝くのが自分でも分かった。「この前、ピアス無くしたって言ってたじゃない。だから、お揃いで買いたかったの」これなんてどう?と差し出された彼女の手のひらには淡い色の小さなお花が模されたピアスが乗せられている。「うわあ…綺麗…!」身を乗り出したわたしの姿に、ふふっと笑いを零したナミに、感極まってぎゅうっと抱きつく。「ッだいすき!」「おばか!お店ん中で暴れないで!」しっかりと抱き留めてくれながらもぺしりと叩かれた頭に緩んだ顔で笑えば、仕方ないとでも言うようにナミも呆れて笑顔を見せた。



■ 彼女が男と話してると思ったら実兄でした😉✌
👒 「おーい、何やってんだ?」ひょこりと背後から覗き込んできたのはうちの船長。「ああ、この人は…ってイタタタ!」紹介しようと一歩横に身体をずらそうとするとぎゅうっと彼の腕に抱き締められた。あまりの力強さにべしべしと腕を叩くとようやく少しだけ回された腕の力が緩む。もしかして何か誤解をしている…?慌てて彼は兄だということを説明すればきょとりとしたあと「そうか!」と一言。でもすぐにむっと唇を尖らせる。「でも、あんまりおれの居ねェところで話はしてほしくねェ」拙い独占欲に、思わずキュン。

🍳 「うちの船員に何か用かよ?」背後から、ふ、と現れたかと思うとわたしを背にするようにして立ちはだかった。煙草を加えてポケットに手を突っ込んだまま顎を引き、対面している男に向かってガン飛ばすサンジくんは宛らチンピラのよう。彼は兄だと説明すればびっくりと目を見開かせた後に脱力。「おれァてっきり君が可愛いあまり絡まれてるモンだと…」照れ隠しのように頭をガシガシかいているサンジくんに背伸びすれば耳元でこそり。「うちの船員、じゃなくて、おれの彼女、って言ってくれないの?」ぼふッと顔を赤くしてしまったサンジくんに耐えきれず笑いが漏れた。

🔥 突然ガバリとのしかかるように肩を抱かれ、「うわ!」と可愛くない声が飛び出した。「エース…」「よう、何してんだ?」ニヤと悪戯っぽく笑う表情はいつもと変わらないが、視線だけは眼前の男をすっと見据えていてその鋭さは確かに隊長を務めるだけあり迫力がある。すっかり身体を固まらせてしまっている兄を不憫に思い、「彼、わたしの実のお兄ちゃん」と紹介するとゆっくりと瞳が瞬かれた。「なんだ、そうだったのかよ!」へら、と笑ったエースは抱いていたわたしの肩から手を離し「いつもお世話になっています」なんて兄に対して頭を下げている。は、恥ずかしいからやめて!気恥しさを覚えながら慌ててエースの腕を掴んだ。

🎩 じゃあね、と手を振り別れて、船に戻ろうと建物の角を曲がると腕を組み立っているサボに行く手を阻まれ、ビクッと心臓が跳ねた。「な、なななんでそんなとこに立ってんの…!」未だバクバクとうるさく鳴り響く胸を押さえて問いかければ、シルクハットを目深に被ったサボの瞳が剣呑に開かれた。「随分と楽しそうだったな。おれにも紹介してくれよ」「はあ?」彼の言葉の意図を掴みきれず思わず眉を寄せてしまったが、先程の行動を思い返し、「ああ、」と納得の声を上げる。「さっきの、わたしのお兄ちゃんだけど」「は?」ぱちくりと瞳を瞬かせたサボは数秒後には手袋で覆われた手のひらで顔を覆っていた。「…恥ず」「妬いてくれてわたしは嬉しかったけどなあ」隠しきれていない耳元が真っ赤に染まっているのは、きっと本人気付いてないんだろうな。

🐯「? どうしたの」突然身を固くした目の前の兄に首を傾げると、いや…と要領の得ない態度と回答で曖昧に微笑まれた。引き止めて悪かったね、とひらりと手を振った彼に同じように手を振りその背中を見送れば、わたしは、はあ、と大きく溜息を吐き出した。「…やっぱり」くるりと振り返れば少し先には帽子を被り大きな刀を抱えた長身の男。うちの船長だ。「ローさん、凄んだでしょ?」「なんのことだ」カツカツと近寄り詰め寄ると、あくまでもすっとぼけるらしい彼に再び溜息が漏れる。「…あれ、実の兄なんですけど」「そうだとして、」こつ、とローさんが一歩踏み出し彼の空いている手がわたしの頬へと触れる。「自分の女を譲る道理は無いと思うが?」とてつもない口説き文句にピシリと固まっていると、ふ、と笑いをこぼして動けないわたしを置き去りに、彼はひとりその場を後にした。

🌷「おい、テメェ!」突然重心が後ろへと傾き、倒れる!と目を瞑った直後どん、と分厚い胸板にぶつかった。どうやら肩を掴まれ後ろに引かれたらしい。きっど…?名前を呼ぼうと声をあげる間もなく目の前の彼の胸倉を掴むものだから慌ててその腕にしがみつく。「お、お兄ちゃん!それお兄ちゃんだから!」「ア゛ァ!?」ギロリと鋭い視線に射止められ顔の神経が強ばる。数瞬後、チッと盛大に舌打ちを吐き出すとキッドはわたしの肩を掴んだままずるずると引き摺っていく。「うわわ!ご、ごめんね〜!?」恐怖で固まったままの兄に向けて手のひらを合わせて謝罪するも、たぶん聞こえてないだろうな。

🐆 ぐい、突然襟首を掴まれ首が締まる感覚に「ぐえッ」と潰れた蛙のような声が飛び出した。「何を寄り道している」文句を言ってやろうと涙の浮かぶ瞳で元凶を睨みつければ口を開くよりも先に彼からの小言が降り注ぐ。見上げる彼の表情に色は無いが、その瞳の中はありありと不満を表していた。「や、ちょっと雑談を…」わたしの返答にルッチはちらりと目の前の兄に目を向けて、すぐにくるりと踵を返した。「ゔッ、まっ、そこ持って引き摺らないで…ッ!」容赦なく襟首を掴んだままぐいぐいと元来た道を戻るので慌てて体勢を整え直し彼の隣に並び立つ。「…嫉妬したなら言えばいいのに」「ほう、お前が死に急いでいるとは知らなかったな」「冗談デス…」

🌹 「このぼくがいるというのに!君は正気かい!?」仰々しいリアクションと台詞にびくりと肩を揺らすと、すこし離れたところにいる金色の髪を巻いた彼が目に入った。わなわなと唇を震わす彼を宥めるように「いや、これは、」と弁解の言葉を紡ごうとするも時すでに遅し。カツカツとブーツを響かせ兄にぐいと詰め寄りじろじろ眺めた後にくるりと振り返りわたしの方を見る。彼の言う美しい顔の眉間には深く皺が刻まれている。「比べるまでもなくぼくの方が美しいだろう!?」しっかり何かを誤解しているままの彼に、はあ、と溜息を吐き出せば今度はわたしが近寄って彼の頬を両手で挟む。「わたしが好きなのはあなただけだよ」目を見てしっかり伝えれば徐々に赤く染まっていく頬が可愛くて、堪らず唇を押し付けた。



■ おれの
🍶 随分とタチの悪いナンパに捕まってしまった。こういう時に限って船員のみんなは周りに居ないし、しつこく声を掛けてくる粗暴な男を無視することによって交わしていたのだが、ついに痺れを切らした男にぐいと肩を掴まれた。「ッ、」不快感にぞわりと肌が粟立つ。慌てて振り払おうと振り返るよりも早く、その手を振り解くように背後から誰かに腰を抱かれた。「おれの女に何か用か?」よく馴染みのある声に顔をあげると優しい口調に反して視線だけは鋭い。「シャンクス…」安堵からか、口から漏れ出た彼の名前を紡ぐとちらりと視線を寄越され、ふ、と小さく笑みをこぼされた。「いい女だから手を出したいのは分かるんだがな」染み入るような声音に思わず心臓がどきり。

🔥 「すみません、急いでいるので」しつこく言い寄ってくる男に向かいピシャリと言い放ったのだが、どうにも効き目は薄いらしい。尚も纏わりついてくる男に嫌気がさしてきた頃、ぐいと引き寄せるように熱い手が肩を抱いた。「悪いが、こいつはおれのなんだ。諦めてくれ」顔をあげれば人懐こい笑みを浮かべるエースの姿。目の前の男はというと流石にエースの顔に覚えがあったのか、少したじろいだ後、逃げるように走り去っていった。「…ありがとう」「ッたく、危なかっしいな」エースには言われたくない。抗議の意を込めてじとりと睨めばケラケラと笑われてしまった。「ま、だからこそ目が離せねェんだけどな」確かめるように強く肩を抱かれ、じわりと染まっていく頬にはどうか気付かれませんように。

🌷 久しぶりに地面を踏み締める感覚に浮かれていた、それはきっとその通りなのだ。ふわりふわりと踊るように歩いていればドンと誰かの身体にぶつかる。「わ、すみません…!」慌てて頭を下げるが目の前の、如何にもガラの悪い男はどうしてくれるんだと詰め寄ってきた。しかしガラの悪い男は飽きるほど見慣れている。どうにも迫力が足りないなあなんて呑気に考えていると目の前の男が突然浮いた。「テメェ、ヒトのモンに手ェ出してんじゃねえぞ…!」ぱちくりと目を瞬かせていると真後ろから吐き出された台詞にようやく合点がいった。わたしの肩越しに、鉄の腕で男の首を掴み持ち上げているキッドの額には青筋が浮かび上がってる。「そこまでにしてあげたら…?」今にも意識が飛びそうな男を庇うわけではないのだが、何だか可哀想でぽつりと呟けば今度はこちらに視線の矛先がやってくる。「元はと言えば、お前が絡まれるからだろうが!」彼にしては多少手加減の施された生身の拳が、ゴツンと頭上に落とされた。



■ ねえねえ、罪ってどんな味?
🐆 任務遂行
頭上から降り注ぐ水の流れる音を、もう随分と長い間聞いている。服は疎か靴すら脱ぎもしないまま狭いシャワールームに身体を収めただただ呆然と床を見つめていた。最初は薄く濁った赤色が排水溝へと流れていたはずなのに、今や流れ落ちるのは色のない透明なものばかりだ。「何をしている」久方振りに聞いた生の灯った声にゆっくりと顔を上げる。シャワーヘッドから降り注ぐ冷えた水たちは遠慮なく髪を辿り顔を濡らすが、そんなこと、まったく気になりはしなかった。「、」彼の名前を呼んだはずだがどうにもうまくいかなかったらしい。薄く開いた口からは何かが吐き出されることはなく、ただただ流れ落ちるだけだ。「見苦しい。さっさと出ろ」彼がシャワー室の扉を開けっ放しにしたせいで恐らく既にもう、彼の立つ場所はびっしょり濡れていることだろう。煩わしそうに眉を寄せたルッチの言葉に従いようやくコックを捻りシャワーを止めた。こうしていれば、手のひらに残る金属越しに肉を抉る感触も身体の汚れと共に綺麗さっぱり流れ落ちてくれるかと思ったがやはり意味など成さなかったようだ。両の手のひらを開いてみても真っ白なはずの手はどうにも赤黒く淀んでいるような、そんな気味の悪いな錯覚を起こす。ばさり、と何かが視界を覆いそこで漸く思考の海に漂っていた意識を手繰り寄せた。「るっち、」今度はうまく発露された自分の声は驚くほど情けなく震えていた。頭上に掛けられたタオルを手に取り彼を見上げると、やはりその眉には深く皺が刻まれている。水分を吸い随分と重苦しくなってしまった衣服のまま外に一歩踏み出すと、びしゃりと軽い音と共に更に地面を濡らす。何か目的があったわけではない。だけど身体なんかよりももっと冷えきった心臓が寒くて寒くて、彼の服の裾に手を伸ばす。ぎゅうと掴んだその手が振り払われなかったのは彼なりの優しなのだろうか、それが今は苦しいほどに救われた。「慣れろ」端的なその一言に、ぐっと目頭が熱くなる。分かってるよ、そんなこと。溢れそうになる涙を堪えて彼の服をもう一度強く握り締めると、冷えて真っ青な唇を引き締めて小さく鼻を啜った。

🍶 過剰防衛
「ひ、」ごぷり、と口から鮮血を吐き出して倒れた男に、慌てて数歩後退る。手にしていたナイフはいつの間にか自らの手のひらには無く、しかし彼の身体にはまさか先程まで手にあった銀色が深々と突き刺さっていた。ハッハッ、と荒くなっていく息を気にしている暇もなく地面に倒れ込んだ男にもう数歩後ろに身を退くと、ついに壁にぶつかってしまう。生命の抜け落ちていく瞬間を、生まれて初めて目の当たりにした。呼吸だけは酷くしづらいというのに頭の中だけは妙に冴え渡っているのがいやに気味が悪い。これを、この人間だったものを、どうにか始末をしなくては。どこかネジの一本外れたような脳から指示されるままに血溜まりに一歩足を踏み入れると、横から伸びてきた手のひらに二の腕を掴まれその動きを阻止された。悲鳴をあげることすらできずに身を強ばらせるとすかさず身体を抱きすくめられ、その胸に押し付けるように視界を隠される。「遅くなっちまって、すまなかったな…」強く抱えるように抱き締められているものだから倒れているソレに先刻まで殴り付けられていた傷跡が痛みをあげているのだが、彼から発せられた気遣うような悔やむような、静かな声音が心臓をぎゅうっと締め付けて、それ以外はどうにも気にならないような心地だった。「どうしてシャンクスが謝るの」自分の口から飛び出した言葉は思いのほか淡々としていて、けれども何の色も灯っていない。「惚れた女を泣かしちまったからだ」すかさず返されたシャンクスの言葉に首を傾げる。わたし、泣いてなんていない。憎悪と恐怖と焦燥と、これでもかと詰め込まれた負の感情は未だ心の内に渦巻いているけれど、その迸る激情に反して何故だか涙はほんの一欠片も流れはしなかった。だというのにシャンクスは、ゆるりと優しくわたしの頭を撫で顔をあげさせる。彼の瞳には困ったような顔をしたわたしが映り込んでいる。「シャンクス」答えはない。泣いてないのに、涙なんて零れていないのに、少しだけ眉を下げたシャンクスは、涙を拭うように人差し指を頬へと滑らせた。

🐯 衝動的
やってしまった。一番に浮かんだのは後悔でも恐怖でもなく驚愕だった。手中に余りあるナイフで刺した男の腹からは留まることなく血が流れていて、目を見開いたまま呻き声をあげてこちらへ手を伸ばす男にようやく恐怖が襲いかかり高く腕を振り上げた。ずぶり。肉を抉る感覚に湧き出る恐怖は終わりを知らず、何度もこの腕を振り下ろす。男が倒れても尚、彼の腹に跨り一心不乱に振り下ろす。まるでその動作以外を忘れてしまったようだ。今やらなければ、確実にここで殺しておかなければ、自分が殺されてしまうのではないかという焦り。呼吸も忘れすっかり脳が仕事を放棄した頃、不意にその腕を掴まれた。「もう死んでる」静かな落ち着いた声に、ハッと息を呑む。頭上高く振り上げたままの手のひらから元の色が分からない程に変色を遂げたナイフがするりと零れ落ちて、からん、と地面にぶつかる音がした。眼下に映る口にするにもおぞましい惨状は紛れもなくすべて自分が起こしたもので、ガツンと鈍器で頭を殴られたかのような衝撃。「わ、わた…わたし、こんな、」こんなはずじゃなかったのに。口から漏れるのはチープな弁解の言葉で、だけど他には何も出てこない。隣に並ぶ男は静かに呼吸をするだけだったが、少しするとすくりとその場に立ち上がり、もう冷たくなってしまった肉の塊に座り込んだままのわたしを抱えあげた。血に濡れるのも構わずに扉へと進むローに抱えられ、だけど意識はずっとあの死体の傍に置いていかれている。もしかしたら目を離した隙に動き出してしまうんじゃないか。言い知れぬ不安に振り返ろうと身を捩ったがローの腕がそれを許しはしなかった。わたし、ほんとうにこんなはずじゃなかったんだよ。心に重く伸し掛るこの塊は、きっとこの命が果てるまで無くなりなどしないのだろう。




■ 🎩

普段は猫のようにするりと腕から抜けていく自由奔放な彼女が今日は随分と甘えたな日らしい。ベッドの縁に腰掛けたサボに向かいあわせで跨るように座る沙羅は、ベタベタと男の顔を触っていた。
「それ、楽しいか?」
「別に…」
楽しくないのか…。尚も気にせず遠慮なく顔を触る彼女は、どうやら左目を覆うように残る火傷跡が気になるようだった。何度も傷跡を撫でる彼女は、少しだけ眉をさげてぽつりと呟く。
「痛そう、」
「もう、そうでも無いけどな」
サボの返答に首を傾げた沙羅はようやく視線を合わせて、ひとつ瞬きをしてみせる。彼女の眉はやはりさがったままだ。
「ほんとに?」
今日は随分と気になるようで、沙羅の視線を受け止めながらこくりとひとつ頷くと、ふ、と笑いを零し彼女を支えるように背に回していた手のひらでゆるりと腰をひと撫でする。
「それより、コッチの方が痛ェかも」
顔に触れたままの彼女の右手を空いた片手で捕らえると、ギュッと自分の股の間へと導いた。へらりと緩んだ笑いを浮かべたサボとは正反対に驚いた表情を浮かべた沙羅は次の瞬間には本能的に逃げる体勢を取っていたがそれよりも一手、サボが上手だった。すり抜ける様に膝の上から腰を浮かせた沙羅の両足を抱え真後ろのシーツの上へと押し倒す。
「ッサボ!」
「ん?」
とぼけるような返事に沙羅はキッと目の前の男を睨みつける。
「やだ、そんな気分じゃない」
「そういう気分になればいいってことか?」
「ちがっ、あッ!」
抵抗は意味をなさず両の手首を捕えられると、いとも容易くシーツの上に纏めて縫い止められた。そしてもう片方の手はすかさずスカートの中へと侵入させ表面を撫でるようにショーツの割れ目を指でなぞる。不意打ちのそれに思わず飛び出した小さな嬌声を聞き満足気に口角をあげたサボは、そのまますりすりと人差し指で撫でながらぺろりと女の唇を舐めた。
「ッ、」
びくりと大袈裟に身体が跳ねるのを、サボは気分良く見つめている。そんな様子の彼にしてやられるのは何だか癪で、つんつんと舌で唇の隙間をつついてくる彼を受け入れまいと一文字に引き結ぶ。しかしそれが更にこの男を燃え上がらせるのだということは沙羅は何度経っても学んではいなかった。
キッと睨めつける彼女の視線に、サボは口角をあげた。
「ひ、ンあッ!?」
ぎゅうっと強く押し潰された肉芽に与えられた快感で、一際高い嬌声と共に大きく開かれた口の中へすかさず肉厚な舌が滑り込まれる。拘束されていた手を離され決して逃さぬように顎を捕らえたサボの大きな手によって、微動だにも顔を動かすことができない。
歯列をなぞり舌先を食んで吸われ、びりびりと電気でも走るような感覚に少しずつ意識は蕩けていくのが分かる。ようやく唇が離れた頃にはお互いの口周りなどとうにどちらのものかも分からない唾液で汚れていて、それと同時に沙羅の下着も完全に意味をなさないほどに濡れきっていた。荒い息を吐き出して、酸欠からか痺れるような快感からか潤む瞳で小さな口を開く。
「さぼのばか、」
ざわりと何かが湧き上がる感覚を、サボは確かに感じていた。隠しても抑えきれない高揚を乗せた顔で、ゆるりと目を細め笑ってみせる。
「そんなおれが好きなくせに」


■ 搾乳せっせせ
🐆 ガチャリ、と無情にも鍵のかかる音でひりひりとした危機感を肌で感じていた。やばい、本当に。背後にはベッド、目の前には無表情ながらも怒りのオーラが溢れ出ている恋人、そして扉は彼の後ろ。かくなる上は窓しかない。しかしそれがよくなかった。ちらりと視線を後ろの小窓に向けた瞬間、一気に距離を詰めた彼に吹き飛ばされるようにベッドの上へと組み敷かれてしまった。
「ま、まって!誤解です!誤解だから!」
「なにがだ」
眉を寄せたその表情すら綺麗だなあと思うのだが、如何せん今はそんな状況ではない。待ったの言葉を掛けるもその手は止まらず手際良くするすると身に纏っている衣服を剥ぎ取られていく。手も足も、勿論抵抗しているはずなのだが何の障害にもなっていないらしい。
「や、やだ!ごめんって!」
いよいよ残すは下着1枚となったところで、彼の手が止まった。張り詰めた胸は明らかに普段とは違う様相で、彼から滲み出るオーラが更にずどんとどす黒くなるのが分かった。
─────理由は薄々勘付いている。そも、所有物への執着が強い男だ。どこの馬ともしれない他人に自分の物が"変えられてしまった"のが気に食わないのだろう。
だからといって、酷くされると分かっていて、おとなしく黙っていられるほど物分りの良い女ではないのだが。
何を考えているのか、組み敷いたままじっと黙って見下ろしてくるルッチから今か今かと逃げ出す機会を伺っていると徐に大きな手のひらで胸を鷲掴みにされた。
「い゛ッ、!?」
快感などは無く、痛みに呻き声をあげると共に胸から何かが漏れる感覚に、ゆるりと視線を胸へと下げると下着が濡れて染みを作らせている。自分の身体なのにそうではないような、奇妙な感覚。
今度は強引にブラをたくしあげられたと思えば、ぷっくりと立ち上がった胸の先から白い液がつうと流れ落ちた。そういう身体になった"らしい"ということは分かっていたが、まさか、だってそんな。
唖然と口を開いて目を見開いていたが次第に羞恥に頬が染まる。慌てて無駄だと分かりつつも足をバタつかせると、今までなんかよりも数段機嫌の悪そうな、下手したら殺されてしまうんじゃないかなんて錯覚してしまうほどに底冷えする地を這うような声音で「手間を掛けさせるな」と凄まれた。冷えきったその視線にぞわりと嫌な汗が背中を伝い、身体が強ばる。そんなわたしを見て、ルッチは不機嫌はそのままにふん、と鼻を鳴らすと静かに上体を起こしベッドから身を降ろした。
逃げるならば間違いなく今だ。しかし凍りついてしまったわたしの身体はもはやその選択肢を取り上げられてしまっていた。
「わ、わたし…痛゛!!」
ぐるぐると回る頭の中で意味の無い弁解の言葉を探していると、軽い音と共に、ごつんと何かが頭にぶつかる。涙目で身体を起こしそれを拾い上げると、何の変哲もない桶。なんで、ここに?彼の意図が分からず首を傾げると、ルッチはベッドに向き合うように椅子を置き、そこに腰掛けた。
「それに絞り出せ、牛女」
絶句、とはまさにこのことだった。言葉を噛み砕き理解するまでたっぷり数秒、自分が何を指示されているのか脳内で再生すれば、サーッと血の気が引いていく。
「な、そ、そんな、やだ、」
ふるふると首を横に降り懇願するように彼に視線を向けるも、返ってくるのは無言だけで、足を組みこちらを睨みつける彼の瞳に従うしかないのだと理解してしまった。はくはく、と声にならない言葉を紡ぐしかできないわたしに彼の視線が早くしろと追い立てる。ついにはぽろりと流れた涙を手の甲で拭って、震える拳をぎゅっと握りしめた。

「はっ、あ、んん…ふ、」
座り込んだ目の前に桶を置いて、少し前屈みになれば自分の乳房を両手で包む。子を成しているわけでもないのに、力を入れる度に飛び出す液体は確かに彼の言う通り家畜のようで情けなさにまた涙が溢れてくる。すっかり赤くなった目元で彼をちらりと見上げるもずっと姿勢は変わらない。動きを止めれば視線で促される。ぐずぐずと鼻水を啜ればもう一度貯まりつつある白い体液に目を戻した。


▽ どこぞの馬の骨かもわからん雑魚のせいで彼女の身体が一時的とはいえ変化したのがもうめっちゃ嫌なのですごくおこおこしてる。敵にはもちろん彼女にも油断しすぎだしふざけてんのか?と思ってるので完全お仕置モード。この後彼女も頑張るけどこれ以上は無理…ってギャンギャン泣き始めたら「二度とこんな事態を起こすなよ」って釘刺してからペロッと美味しくいただかれます。ハッピーエンド。
冒頭書くの楽しすぎてヤる前に力尽きました。ほんとにすみません。。


🌹 前略、うっかり変な薬を盛られました。…なんて自分の恥を晒すような出来事を口外するにはなけなしのプライドが許さず、船医にしっかりと口止めをして自室へと戻った。この出来事を知っているのはわたしと船医、そして薬を盛った張本人である。後者に関してはしっかり地面に沈めてきたので暫くは土を踏みしめることも叶わないだろう。ならば懸念すべき点は何か。それは言うまでもなく、恋人の存在だった。
彼との間にある所謂夜のお楽しみというやつはさして多くはない。だからまあ、元に戻るまで隠し通せるだろうなんて、軽い考えでいたのに。

背中にはふわりと柔らかいスプリングの感触、視界に入るのは木目の天井と絵画と見間違う程に整った綺麗な顔。この状況が一体何を意味するのかなんて、わざわざ聞くまでもなく分かる。
「いい、だろうか」
まぶたを少し伏せて律儀に確認を取る彼に、普段ならば躊躇うことなく頷くのだが、どうしても許可するわけにはいかなかった。
「えー…と、今日は……、」
煮え切らないわたしの応えに、彼は口を閉じてただ待っている。時折片手で髪を梳いてみたり耳をなぞってみたりするものだから、つまり順調に"その気"にさせられているのがよく分かった。揺らぎはしつつも頑なに頷かないわたしを見てようやく彼は閉ざしていた口を開いた。
「何が気掛かりなんだい?」
普段よりも数段落ち着いた声音。探るというよりかは諭すように問いかける彼の質問に答えるわけにはいかなかった。だって、どうして言えるというのだろうか。一時的とはいえいまわたしの胸から母乳が出ます、なんて。
「い…言えない」
ふるふると首を横に振って拒否の意を伝えれば少し切なそうに瞳を細めた。あ、やだな、そんな顔させるつもりなんてなかったのに。
「じゃあ、仕方ないな。君に無理をさせるつもりはない」
身体を起こすことによって近くにあった顔が離れていくのが、どうにか引き止めなければなんて自分勝手な思いで思わず彼の腕を掴んだ。
「きゃべ、ッはひ!?」
「うわあッ!?」
起き上がろうとした手前腕を引かれたものだから彼の体勢がぐらりと崩れる。慌てて手をつこうとした彼の手は見事にわたしの胸の上に着地した。所謂ラッキースケベ。だけど今この瞬間だけは笑えなかった。
「………えっ」
固まったのはお互いで、そして恐らく同じ理由。彼がガッシリ掴んでいる左胸はじわりじわりと濡れていき染みを作らせている。これが何かを知っているのは、この空間でわたしだけだ。
そろりと手を離し濡れた胸と自分の手を交互に見遣る彼の表情はまさにきょとん。
「あー…っと、えっとこれは、その、」
必死に弁解の言葉を探すがここから弁解できるような言い訳なんて何も思いつかない。焦りでダラダラと汗を流すわたしの服に彼はゆっくりと手を掛けた。胸上までたくしあげられブラからはみ出さんばかりに張り詰めた胸が顕になる。間違いない違和感はしとどに濡らす乳白色の液だった。更に、彼にしては珍しく少し強引にブラを上に押しずらすと、ぶるんと揺れた胸からとろとろと溢れる体液。これこそが隠し通したかったもので、視覚的にもかなり衝撃的なそれにカッと一気に熱が頬に溜まるのが分かった。
「…え、あ、え?」
「あ、あ…あんまり…見ないで……」
わたしなんかよりも断然混乱している彼に堪らなくなり両手で顔を覆えば、はっと息を呑む音がした。
そろりと長い指先が胸に触れ、表面を撫でるような手つきにびくりと身体が揺れる。ぐぐ、と軽く指で押されぴゅっと飛び出した液体に羞恥で死んでしまいそうだ。「も、やだ…」ついて出たか細い弱音は彼の言葉に吸い込まれていく。
「大丈夫…綺麗だ、」
覆った手のひらからちらりと見える恍惚に染まった彼の表情を見て、くらりと熱が頭に回る。ああ、もう、どうにでもなってしまえ。熱に浮かされるままに、抗う身体の力を抜いてきゅっとまぶたを閉じた。

▽ 最初は、普通にヤろうと思ったら乳から汁でて困惑。いや…でもこれ…えっなんか…よくない…?ってなってじゅるじゅる吸うプレイにするつもりだったんですけどキャベンディッシュくんのこと調べれば調べるほど性欲薄そう。。と思ってしまい。。。すみません…これは懺悔です。




ささやかな仕返し 🎩
サボくんは悪戯好きだ。いや、実際そうなのかは知らないが兎も角わたしに対してやけに構っては悪戯して、そしてしてやったりと笑っている。革命軍の新入りさんからは落ち着いててかっこいー!なんて言葉も聞こえてくるがまったくの正反対だと思っていた。「かっこいいのだけは分かる」「何がだ?」「ギャーーーッッ」いつの間に背後を取られていたのか、耳元で囁かれた疑問にこれでもかと言わんばかりの悲鳴。そしてそれを聞いた張本人はゲラゲラ笑っているのだからもう怒り心頭とはまさにこのこと。何とかこの男の意表を突いてやりたい。ぐぬぬ、と震える拳で彼の襟元を握り込めばぐいと引き寄せる。「うおッ、」ふらついた足取りでアップになった彼の唇にちゅーっと口付ければ見開かれる瞳。してやったりと手を離せば、今度は彼の腕が伸び、噛み付くようにキスされる。…それじゃ意味無い!仕返しすらさせてくれない彼の鳩尾に一発拳を入れてやれば、ようやく余裕の仮面を外して呻きながらよろめいた。

染み入る声 🚬
窓から入り込む暖かな日差しを受けて耐えきれず机に伏せ込むと、じわりじわりと睡魔が躙り寄ってくる。珍しく大きな事件も無く比較的穏やかな最近の仕事は些か刺激が少ないのも事実だった。「おい、仕事中に寝るんじゃねェよ」煙の匂いと共に唸るような低音が耳へと届き、だけどこの睡魔を振り払ってくれはしないようだ。「じゅっぷん…だけ、」ふわふわとした頭と、やはりふわふわした口調で口を紡げばそれ以上の小言は飛んでこなかった。ああ、珍しいな、なんて夢現に考えていると耳を擽ったのは深く染み入る優しい声。「ったく、可愛いやつだな」ねえいま、なんて?そんな問い掛けを外へ出すこともできず、誘惑に誘われるまま眠りに落ちていったのだ。

すました態度 🐯
正直なところ、暇で暇で仕方がなかった。自室のソファで一言も喋らず静かに本を読んでいる恋人の膝の上に頭を乗っけて、手持ち無沙汰だと嘆きながらゴロゴロとしている。「ロー…」呼び掛けても返事はなし。もう二時間はずっとこうだった。邪魔をするのは本意では無いが、可愛い恋人の相手ぐらいしてあげてもいいんじゃないか?なんて思うのもまた事実。だからこそ時折彼の服の裾を引きながら名前を呼ぶだけに留めているのだが。「ねえ、ロー…」やはり返事はない。だが気にせず言葉を続けた。「わたしのこと、好き?」幼稚じみた質問だったな、と音にしてから後悔する。だが、彼は肘掛に置いていた腕でするりとわたしの額に掛かった前髪を除けるとぼそりと小さく呟いた。「さあ、どうだかな」そんなこと言いながら、口元が笑ってるの見えてるんだから。

世話焼きくん 🍳
「ほんとに大丈夫かい?」眉を下げてきゅっとわたしの手を握り締めたサンジくんについには苦笑が漏れてしまった。「ただのお使いだし、大丈夫だよ」「でも…」尚も不安げに呟く彼の手を些か強引に押し止めてもう一度、大丈夫、と言葉にする。ハンカチは持った?お財布は?絡まれた時には、エトセトラ。既に何度も耳にしたお節介と注意事項を遮るようにその頬に口付ける。面食らったように動きを止めたサンジくんに心配はないとニッコリ笑ってみせた。「ね、帰ってきたらご褒美くれる?」悪戯っぽく笑顔を浮かべたわたしに、サンジくんは何か愛おしいものでも見るように、ふにゃりと目元を緩んでいく。「仰せの通りに、プリンセス」

そっけない返答 🌷
今日のキッドは何だか生返事。これ美味しいよ、あれってなあに?、キッドの持ってるそれ貸して、色々な会話を投げ掛けてみるけど、おー、とか、アー、とか。聞いてるのやら聞いていないのやら。キッドの大きな膝にどかりと無遠慮に座ってやれば二人の間に交わる視線。「ねえ、聞いてる?」眉を寄せて、ずいと前のめりに問いかけてみせれば、真っ赤なルージュの乗せられた口から短い言葉が紡がれる。「お前のこと見てた」「は、」その言葉をしっかり噛み砕き理解して徐々に色を持ち始める頬、そしてその様子に満足気に口角を上げたキッドはわたしの唇を食べてしまうべく大きく口を開いたのだ。



■ 泥酔彼氏
🎩 サボくんのお友達の、エースくんから電話があった。曰く、サボくんがやばいらしい。端的に彼から告げられたお店に急いで向かうと珍しく酔い潰れてベッタリ机に張り付いているサボくんがそこにはいた。「悪ィ、飲ませすぎちまった」反省の欠片も無さそうなエースくんに溜息を吐いて、サボくんの肩をとんとん。「ねえ、帰ろう?」伏せてしまっている顔を覗き込むように声を掛ければ、緩慢な動作で頭が持ち上げられた。「ん…、」ぼうっとした瞳で見つめられ、これは相当飲んだな、なんて呆れていると酔っ払いとは思えない強い力で腕を引かれる。「ちょ、まッ!」静止の言葉は聞き届けられず、ごつんとぶつかる唇同士。それだけには留まらずべろりと熱い舌で舐められる。み、見てる!見てる見てる!めちゃくちゃ見てるから! ニヤニヤしながら口笛なんか吹いちゃってるエースくんにあっち行けと仕草すると「おじゃま虫は退散してやるか」なんて言いながら姿を消した。尚も止まらない彼との攻防を繰り広げること数分、流石に息苦しさが限界を迎えその柔らかな髪をグイッと引っ張ると「いてっ」という少し鈍さの残るぼんやりとした声音と共に離された。「ば、ばか!こんな、外で、いきなり、!?」怒りをぶつける間もなく再び唇を塞がれもごもごと言葉にならず消えていく。そんなやり取りを数回繰り返し、ついにはわたしの腰が抜けてへたりと地面に座り込んでしまった頃、今度はサボくんがわたしの顔を覗き込む。ちゅっ。最後は触れるだけの口付けを残して、にへ、と満足気に笑うとあろうことか彼は再び机に突っ伏し眠り始めてしまった。な、な、なにそれ!? あまりにも強引であざとすぎる行動に湧き上がる色んな感情を抱えて、呆然と彼の寝顔を見ることしかできなかった。

🔥 「いや、普通逆じゃない…!?」思わず口から文句が零れ落ちたが、これぐらいは可愛いものだと笑って許してやって欲しい。無駄に鍛えられた高身長の男の爪先をずるずると引き摺りながら歩くこと数分。電車で帰れる、なんて言うからタクシーに乗らなかったのに、この酔っ払いは自信満々な宣言も虚しくわずか数秒で寝た。家までの道のりもあと少し。明日の筋肉痛に怯えながら家の鍵を開けて玄関へと放り投げると、重力に従うままエースは廊下に倒れ込む。「つ、つかれた…」ぜえぜえ、と収まらない息切れと汗を拭い靴を脱いでいると、不意に後ろから抱き締められた。「…エース?」問い掛けに返事はないが、その代わりにと熱い息が首元にかかる。「…すきだ、」「…は?」普段より幾分蕩けた声音は色を纏って耳へと届く。普段は照れてしまって中々口にはしてくれない言葉。思わず口を開いてぼうっとしていると追い討ちを掛けるように耳に唇が寄せられた。「すきだ、かわいい、あいしてる、」少しくぐもった声が降り注がれ身動きひとつ取れず身体はぴしりと固まってしまう。しっかりとお腹に回された腕の力は決して緩みはせず、少し苦しいほどに圧迫する。「あいしてる、なあ…」「あ、え、えッ!?」はあ、とすぐ真横で彼が息を吐く感覚を受け止めて狼狽えていると、突然身体に寄り掛かる重みが増していく。嫌な予感がしそろりと首を後ろへ向けるといつの間にかいびきすらかいて眠りの世界へと旅立ってしまっているエースの姿。こ、このやろう…!不覚にもときめいてしまったあの瞬間を胸に秘め、怒りのままに再びのし掛る身体を廊下へと投げ飛ばした。

🍶 「あ、おかえり」「おーう、」既に時計の針は頂点を過ぎていて、夜も深まっていた頃だった。ふら、と些か覚束無い足取りでありながらも意識はハッキリしているようで、ほんの少し普段よりも重そうな瞼で、ソファに座り本を読んでいたわたしの元へと寄ってくる。「まだ寝ないのか?」半ば凭れ掛かるように寄りかかった彼はわたしの首元に顔を埋めるとぼそりと呟く。「もう寝るよ。いっしょに布団いこう」栞を挟んで本を閉じ、テーブルの上に置いて彼の真っ赤な髪をひとなですると、言葉ひとつもなくただされるがままに目を瞑っている。どうやらわたしよりずっと歳上なこのダーリンは本日甘えたさんな日らしい。「シャンクス、寝よう」もう一度呼び掛けてサラサラと流れる髪の毛を掬うと、「あァ、」と言いつつ動く気配は無い。こんな調子でソファで朝を迎えるのだけは勘弁したい。だからといって彼の身体を動かすほどの力は持ち合わせていない。つまりシャンクスに自分で動いてもらわないことにらわたしもここから動けないわけだ。目を瞑って静かに呼吸をする彼が完全に眠ってしまう前にその顔を覗き込めば、ゆるりと瞼が開かれる。普段の陽気さはなりを潜めただただ静かな彼の瞳にすっと引き込まれてしまう。「しゃんく、」名前を呼ぼうと口を開くと、言葉が最後まで紡がれる前に唇で閉ざされてしまった。啄むような可愛いキスをひとつ残して、彼はようやく身を起こす。「よし、寝るか」眠いにも関わらず待っててくれた可愛い恋人のためにもな、なんて言葉を付け加えられてむむ、と唇を尖らせる。どうやらしっかりバレていたらしい。今にも落ちてしまいそうな瞼を持ち上げて、わたしはひとり先に寝室へと向かってしまったシャンクスの背中を追い掛けた。


■ AV女優が彼女に似てる

🔥 買っちゃう(自分のため)
見つけてまず「マジか…」って呟く。ちょっと周りをキョロキョロしてから手に取ってちょっと悩むけど普通に気になって買っちゃう。後日、彼女がエースの部屋でたまたま見つけてしまい、申し訳なさと罪悪感で正座して反省の意を示すエース。「でもお前の方が可愛かった…」とか真っ赤な顔で感想言われたらつられるように彼女も顔を真っ赤にしてしまう。

🎩 買っちゃう(プレイの一環)
まじまじと見たあとご購入。自分で使うのではなく彼女との次のプレイにでも使おうかなっていうスケベ心。テレビで流しながら「同じようにプレイしようぜ」なんて笑顔で言われて逃げ場はない。もう絶対やめて!って真っ赤な顔の彼女に怒られるけど「でもいつもより興奮してただろ?」って火に油を注ぐし懲りてないのでまた付き合わせる。

⚔ 買わない「お前でヌいた方が早い」
見つけても全然興味無さそう。興味本位でなんで?って彼女が聞くと「お前でヌいた方が早い」なんて言われて大赤面、そして周囲からの大絶叫。皆がいる前で普通にいつもと同じ声量で話すものだからバッチリみんなにも聞かれてるし、更に居た堪れなくなっちゃう。その後ゾロにはサンジくんがキレて掴みかかり、彼女にはナミさんとロビンさんが別の部屋に連れていき「詳しく聞かせてもらうわよ♡」って根掘り葉掘り聞かれちゃう。

🍳 買わない(でもめちゃくちゃ意識する)
見つけてまず二度見。手に取るか、取らないかで葛藤が始まり暫く唸りながら戦ったあと、「いや、だめだ!」って言いながらその場を去る。ギリギリ理性の勝利。でもパッケージのえっちなポーズは脳裏から離れず、始終そわそわ…。次に彼女を見た時には明らかに不審な態度のため彼女が問い詰めると「じ、実は…」と言いながら事の顛末を話すしサンジくんの顔があまりにも真っ赤なのでこれ以上責められなくなっちゃうね…。