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人外×人 創作NL
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人外:男 ミコト(年齢不詳) 鬼?妖怪? 滅多に姿を現さない。鬼最後の一人。 実は寂しい。 一人称:私 二人称:あなた 呼びかけ:和羽さん、和羽 人:女 秋山和羽(28) 20代。社会人。 仕事が出来るクールなビジネスウーマン。男が苦手。 一人称:わたし 二人称:(呼ばない) 呼びかけ:ミコトさん
ある夜、帰宅途中で突然何者かに襲われた女は、気がつくとみたこともない和室の中。 髪を撫でる他人の手に恐怖する。 「お目覚めかな?」 男の声。声のする方を見ると、輝く一対の金色。 「怯えなくていい。」 「…良いだろう、ならばあなたを、家に帰そう」 ただし、条件がある。男の目がキラリと光る。 「金曜の夜だけは、ここに戻ってきなさい」 「い、嫌です」 「ならば帰さない。あなたをこの社の巫女とするまで」 「み、ミコト、さん…っ、や、な、何するんですか!」 「ん?寝るのだが」 「ご自分の布団で寝てください!」 「良いではないか。」 「よ、良くありませんっ!」 「あなたの心音を聞きていると落ち着くのだけどね、…残念だなあ」 ふふ、と笑う顔がどこか寂しそうに見えて、和羽は起き上がりかけたミコトの肩を抑えた。 「…、和羽さん?」 「寝ちゃ駄目とは言ってません!!」 「良いのかな?」 「良くないけど、良いです!!」 面白い人だ、とは思っても言わない。言ったとしたら和羽が機嫌を損ねる。彼女の胸元に潜り込むと、和羽から小さく叫び声が上がったが、これくらいは許して欲しい。 しばらくすると、ミコトの寝息が聞こえ出す。彼の腕にがっちりと抱きとめられた和羽はどうすることもできず、胸元に収まるミコトの頭を眺める。 ――天命尽きるまで生きる気はないと、言っていた。 もう何年彼が生きてきたのかわからない。もう生きたくないと思うほどの事があったのだろうか。 それは、――この先私がいても、変わらないのだろうか。 和羽はミコトの髪を梳く。緩く波打つ髪は柔らかい。 「……だいじょ、ぶ」 まどろみの中、口をついて出た自分の言葉が何を意味するのかよくわからない。そのまま、和羽は眠りに落ちた。 何が大丈夫、なのだろうか。 頭をなでられたことなど、もう久しく覚えはない。彼女の手が思いの外滑らかで優しくて、狸寝入りのミコトは驚いて身を固くしていた。 目元が熱くなるのは、何故だろうか。 「……和羽、」 寝入った彼女は返事をしない。それを良いことに、ミコトは繰り返し彼女の名を呼ぶ。 「…和羽、…和羽…っ」 期待しても、良いのだろうか。彼女と生きることを、望んでも良いのだろうか。
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