強さの源
今日は朝から弟のところに行った。
サポーターとしてバトルに参加する事を報告しに。
石に話しかける私を静かに見守っていてくれたのは弟が可愛がっていた子で
結構やんちゃな癖に律儀に手土産まで持って来てくれた。
用があるからとランチはフラれてしまったけど
挿す場所をなくした花を早く生けてあげないとだからよかったのかもしれない。
「…あ、一郎?今平気?」
店に向かう途中、電話をかけた。
一郎もまた弟が可愛がっていた子で
私が持って行った花を挿せなかった理由の1人。
『詩央莉さん、お久しぶりっす。
どうしたんすか?』
「お礼の電話。ありがとね、お花。
紫音も喜んでるよ。」
『いや、全然っす。
紫音さんは俺にとって兄貴みたいなもんすから…。』
「私もね、さっき報告して来たんだ。
今度はちゃんと自分の意思で出るよって。」
『…俺は今回弟達と出ます。
正直不安なとこもありますけど、
アイツらのやる気とか見てたら
俺もその気持ちに応えてやりたいなって思って。』
「そっか、ならお互い頑張らないとね。」
『はい。今度弟達連れて挨拶させてもらいます。』
「じゃあお肉用意して待っとくね。」
いつかの予定を約束して電話を切った。
店に着いてから急いでクジャクソウを飾り
もらったお菓子を持ちまた外に出る。
あの頃を想えば今ここで生きてるなんて信じられないけど
あの頃と向き合えばまた少し強くなれる気がする。
19.10.14
23.08.22 最終編集