不安と来客

乱数さんは年上だけど私をおねぇさんと呼ぶし敬語を使うとちょっと怒る。

乱「いっちろーーーっ!」

一郎に飛び付く乱数さんは少年そのもの。
二郎と三郎の間ぐらいに感じるけど実際はやっぱ上で
なんだかんだ面倒見がいい。

一「乱数あぶねーって!」

乱「また大きくなったんじゃない?いい子いい子♪
千蘭おねぇさんもやっほー!
あ、また綺麗になったね!」

「ふふっ、ありがとう。
乱数も元気そうでなにより。」

乱数さんが急発進したからか
一足遅れてしまった同行者の方が気まずそうにしてる。

乱「この子僕達のサポーター!希響だよ!」

希「雲林院 希響です。」

一「お久しぶりっす、こっちが俺らのサポーターの…」

「初めまして、山田 千蘭です。」

一郎が乱数さんのとこのサポーターは議員の娘だと前に教えてくれた。
てっきりご令嬢ってのは毎日ドレス着てるのかと思ってたけどそうでもないらしい。
ま、スカートだけど。

乱「希響はサポーターするの初めてだからいろいろ教えてあげてほしぃーなぁ。」

「え、私もほぼ初めてみたいなもんだよ?」

一「乱数、そーやって探り入れてなんのつもりだよ。」

乱「やだなぁ一郎ってば!
僕がそんな面倒な事するわけないでしょ!」

ちょっとだけサポーターは他のチームでやった事がある。
だけどそれは断りきれなかったから受けたもので
サポーターの仕事なんて全くしてない。

希「よろしくお願いします。」

「あ、いや、困ったなぁ。」

一「詩央莉さんに連絡してみるか?」

乱「おっ、それイイねっ!
詩央莉おねぇさんだったら何でも教えてくれるよ!」

し、詩央莉さんっ!?
一郎や乱数さんは普通に話せるからいいけど私はそんな普通になんて話せないぞ?

…でも教えてほしい。
詩央莉さんに教えてもらう事ができれば私でもちゃんと一郎達の力になれると思う。
一郎はともかく二郎と三郎は力をちゃんと発揮できるかわからないし
私が2人に合わせないといけない。
練習してもバトルになればお互いヒートアップしてコントロールは難しくなる。
正直不安。

乱「電話出るかな?」

一「あー、まだ店開いてねぇからかけてみっか。」

乱「僕もお話ししたぁい♪」

私も話したい。
話せないけど。

19.11.07
23.08.22 最終編集