「ハオ様」
「なんだい?」
「あの、なんでずっとついてくるんですか?」
「僕の勝手だろう。それとも、ついてこられたら困る理由でもあるのかい?」
「え?いや、その...ハオ様が一緒にいると目立つから嫌なんですよ」




「いいじゃないか。こんなちっちぇ奴ら、放っとけよ」
「ちょっ、わざわざ聞こえるように言わないでくださいよ!バカなんですか?!」
「この僕が...なんだって?」
「少しくらい気使ってくださいよ!これじゃ買い物できないじゃないですか」




「何見てるんだい?燃やすぞ」
「...いい加減にしないと今日のご飯カレーからシチューに変更しますよ」
「そんなことしたら許さないよ」
「じゃあ大人しくしてて下さい。全く...こんな雑魚たち相手にいちいち喧嘩売るんじゃありません」
「え」
「あとあなた達もいちいち睨んでこないで下さい!ハオ様が燃やす前に、私が切り刻みますよ!ハオ様に一瞬で燃やし尽くされた方が楽だったと、そう後悔しても知りませんからね!!」


「#name#」
「なんですか」
「君って怖い物知らずだね」
「何言ってるんですか、バカですか?ハオ様がいるんですからそんなの当たり前です」
「それは...僕が強いからかい?」
「はあ?違いますよアホ」




「ハオ様を未来王に導くのが私の役目です。ハオ様がいる限り、私は強くいられる。だから私には怖いものなどないのです」
「...ふーん」
「なんですか、照れてるんですか」
「そんなわけないだろ」
「ハオ様は私がお守りしますよ」
「守ってもらう必要はないけどね」
「寂しがりやのくせに何言ってんですか」






「なんでって...好きだからですけど」
「は?」
「私はハオ様が大好きです。おバカでアホなハオ様ですけど、信念を持って自分の理想を貫くその姿は、私にとって何よりも尊いものですから」





「そんなの決まってるじゃないですか」








「私が必要なんだと理解するまで、何度だって歯向かってみせますよ」



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