目覚め
目が覚めると白い天井と、独特の薬品の匂いがある室内のベッドに寝ていた
腕には点滴が刺されていて反対隣には血圧や脈を映し出す心電図がピッピッと音を立てていた。
「……?」
ここは、どこなのだろうか?
病院…?なんで自分は病院にいるんだろう?
あたりをきょろきょろと、ぼやけた視界の中で状況を確認しようとする
わたしは「ソウマ」、どこにでもいる普通の女子高校生だ
いつもどうり学校から帰ってポケモンゲームをしてから眠っていたはずなのだが…
病院にいた理由に心当たりはない…
「……?」
コンコンとノックが聞こえてガラリと扉が開き誰かが入ってきた
黒いマントを羽織り、赤い髪をしたイケメンの部類に入る男の人が入ってきた
どことなく、彼を見たことがある気がする…どこだっけ?
「やぁ、目が覚めたんだね…よかった。気分はどうかな?」
ベッドの近くにあったパイプ椅子に座り優しく微笑みながら語り掛けてきた
「…少しぼーっとするけど、大丈夫です…」
素直に答えると複雑そうな顔をしながら「そうか…」と答える
「俺は、「ワタル」というんだ、君の名前はなんだい?」
「…「ソウマ」です」
ワタル「ソウマちゃんか…いい名前だね!君は何故あそこにいたのか、わかるかい?」
あそこ?って…どこ?
そういえば、目が覚める前に変な研究室のところにいたんだっけ?
次に目が覚めた時は別の場所にいた…
でもなんであそこにいたのかは、わからない…
ただ、“狭くて、痛くて、窮屈だったことは覚えている”
ワタルと名乗った男の人は目を鋭くさせて「‥‥そうか」と答えた。
ワタル「……嫌なことを聞いてすまなかったね…君の体調が問題なければこのあと検査をさせてもらいたいんだが……医者を呼んでも大丈夫かい?」
「‥‥‥?‥‥コクン)」
私は素直に頷いた…。何故態々聞いてくれるんだろう?
別に、人間が嫌いというわけではないのに…
その後健康診断ということで体重や身長、血液検査、心電図、など色々な検査を行い部屋に戻り検査結果を待ちながらベッドで横になっているといつの間にか眠りに落ちていた
‥‥‥なぜ、私はこの世界にいるの?‥‥私は何者なの?