序章:変わった人格 sideマツブサ

side マツブサ

私はマグマ団のリーダー「マツブサ」だ
我々は大地を増やすため伝説のポケモン「グラードン」の復活のため計画を進めている
その中で、一つの情報を手に入れた

「異世界の住人は特別な力がある」という情報だった。
ポケモンの言葉を理解し、人間とは違うポケモンの技に似た力を使えるという。
そして未来が見えるそんな情報だった。

しかし、その情報は確かではないましてや「異世界人」など今まで見たことがない
伝承では数百年に一度願い星と共に現れるという
その数百年に一度が数か月前の今日だった。

どこの地方に落ちるかもわからないが今回は流れ星が落ちるのはホウエン地方だと天気研究所でわかった
そしてある丘の場所で待機していると願い星が落ちてきた
幹部の「カガリ」や「ホムラ」も半信半疑だったが本当に願い星と共に異世界人がやってきた。


願い星が地上に落ちる瞬間に青い光が輝き光の中から人間が現れた
幼い女子供だった。まさか、今年の異世界人がこんな「子供」だったとは…。
私たちは異世界人の子供を捕らえアジト内に閉じ込めてその秘密を探るために研究を始めた。

目が覚めた後は、私たちに怯えて話にならなかったが恐怖で我々のことが分かったのか言うことを聞くようになった。
我々が近づくたびに、びくびくと怯えて泣き叫んでいた
本当にこの子供が、異世界人なのかと疑いたくなるほどだ


しかし、数か月後の今、子供の様子が一変した
ずっと我々を見ては泣きながら怯えていた子供が、私が呼び出し目の前に現れたのにも関わらず、怯えはしつつも困惑した表情であたりを見渡していた
まるで初めて物をみるかのように…。

そして初めて子供が口をきいた

マツブサ「やぁ、調子はどうかね?No,24…いやソウマ君と言った方がいいかな?」
「……あ、あの、あなたは一体…だれ、ですか?
ココは一体、どこなんですか?」

マツブサ「…ん?」
男「どうやら、記憶が混乱しているのか自分がどこで何をしているのかわからない状況のようで…」

普段世話役を頼んでいる下っ端が困惑した表情でこちらに報告してきた
マツブサ「…ホォー」
ホォー、もしかすると本当の異世界人の人格が現れたのかもしれんな…
そうすれば本番はここからだな。

やっと状態が進展することに私は喜びを隠せないでいた。


マツブサ「ここは我々「マグマ団」のアジトであり、私が「マグマ団」の「リーダー」の「マツブサ」という…君には「特別な力」がある…

その原因を調べるためにここにいるのだ…。言わば君はマグマ団の協力者だ」

本当の目的はまた別にあるが…それは言わなくていい…

マツブサ「君がここのアジトに来て数か月が経つ、君の協力には大変感謝している
そのご褒美とは言ってはなんだが、君にプレゼントを贈ろうと思ってね…」

「……プレゼント?」

私が手を上げると、ホムラがトレーの上に三つのモンスターボールを置いて子供と私の間に立った。


「……こ、これは?モンスターボール?」

モンスターボールを見て驚いていた、流石に知っているのか…
小声で「ほ、本物?」と呟いていたのは余程耳を澄ませないと聞こえないレベルだが聞こえた…。やはり、こっちが本物の人格のほうか…。

マツブサ「そう、この中にはポケモンが入っている。その中の一匹を選びなさい」
この子供は真ん中のモンスターボールを選んだ。そのポケモンはドラゴンポケモンの「ミニリュー」だった。

ポケモンを出すように促し、ポケモンが姿を現すと暴れだすかと構えるホムラを制止した
しばらく見つめて何かを確信したのかミニリューが懐きはじめ子供のもとにすり寄っていった…。

なるほど、あんなに暴れて手を付けられなかったポケモンが一目見つめあうだけで懐くとは…これが異世界人の力の一つか‥。素晴らしい…

マツブサ「……ホォー、流石だね…そのミニリューを含め残りの二匹も我々が捕獲をしたのだが、中々いうことを聞かずに手を付けられずにいた

君が気に入られたようでよかった、そのポケモンは君にあげよう」

「…あ、ありがとうございます」


マツブサ「話は以上だ、明日からまた研究が始まるから部屋に戻ってもう寝なさい」
また進展後の研究を進めなくてはならない…が、ポケモンを上げた以上
あの子供が変な気を起こすのは目に見えている

その前に子供を別の場所へ移してセキリュティーを強化しなくては…。

子供を部屋に戻させて次の計画を脳内に描く
ホムラ「しかし、あの子供がかなり様子が一変しましたね…」

マツブサ「あぁ、あれが「異世界人の人格」なんだろう…本来の姿が目覚めたんだ
その証拠にあんなに暴れていたポケモンが一目見つめあっただけで懐いた。
そしてあの子供の冷静な態度…。
これからの研究がやっと進展するぞ…」

ホムラ「おめでとうございます、マツブサさま」
マツブサ「あぁ、だが一度あの子供を別の施設へ移さなければならない」
ホムラ「…えっ?」

マツブサ「怯えているだけの子供が、一変して別の人格を得たそして今回はポケモンを与えたため何をしでかすかわかったもんじゃない…。

脱走する可能性が大いにあるのだ…。それを防ぐために一度別のアジト内に移し脱走が不可能だと思い知らせる必要がある…」

ホムラ「なるほど…では、例の場所に?」
マツブサ「そうだ、“ここの地方とは別の場所にあるアジトへ向かう”…準備をしておけ」
ホムラ「了解しました」

マツブサ「そして、移動が完了した後、お前は例の場所へ戻り潜入捜査を進めろ」
ホムラ「はっ!!」

我々の物語はここから始まるのだ…。

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