序章:転移のハプニング

わたしは今、特殊なガラスケースの鳥籠という名の牢屋に閉じ込められてトラックに乗せられてどこかにユラユラと長い時間移動している

私はというと体の怠さがあり動く気にもなれずただぼーっと横になりながら大人しくしているしかなかった。
何故こうなっているのかというと事態は数時間前に遡る



ここはマグマ団のアジトのわたしの牢屋へやなのだけれどいつものように目を覚まし、科学者たちに謎の採血をされたりポケモンたちのわざを直接あてられたりとやや、拷問に近いことをされ続けてきたのだ

実験が終わると部屋に戻されくたびれていた
そしてその翌日にある人物が部屋に入ってきたのだ初めは下っ端に成りすましたハンサムさんなのかと思ったけど今度は別の男の人だった

サングラスをかけているが、赤い髪をしている人のようだけど…。
だれだろう?

「……あ、あの…あなたはだれですか?」

?「……これは失礼しました、わたしは「カナタ」というものです
この度あなたの世話役を命じられましたどうかよろしくお願いします」

以外にも礼儀正しい態度に驚きながらも「今更、世話役?なんで?」と思いながら首を傾げた。

「申し訳ないですけど、わたしに世話役なんていりませんよ…
だって、この部屋にいること以外に何もすることが出来ないんだもん」

と答えると聞き覚えのある声がカナタさんの後ろから聞こえてきた

「そいうわけにもいかないのだよ…」

「……なっ!」
現れたのはやはり、このマグマ団のリーダーマツブサだった。
この部屋に彼が現れるのはとても珍しい…いや、初めて…だったのかな?
なんで、彼がここに…?嫌な予感がして心臓の鼓動が少し早くなる
彼が現れるということは、ほぼよくないことが起きる前触れだからだ


「なんで、あなたがここに?」
警戒心が伝わったのかポケットに入っていたモンスターボールからミニリューが飛び出してきて警戒し威嚇をしていた

マツブサ「おや、私に威嚇するとはまた生意気な…。ふっ、まぁいい。
彼に君の世話役を頼んだのは、ほかでもない。移動してもらうことにしたからだよ」

「……え、移動?」

マツブサ「そうだ、ここのアジトから別のアジトに移動してもらおうと思ってね」

「な、なんでこのタイミングで…?!」

アジトの移動なんて初めてじゃないかな?私が覚えている記憶のかぎりでは移動なんてなかったはずなのに…。


マツブサ「ふっ、なに君もポケモンを得たからね…何をしでかすかわかったもんじゃない
念には念を入れてアジトの移動を考えていたのだ…。
君がこのアジトから脱走しようとしている考えを持ち始めてもおかしくないからね」

「……っ?!」

確かに考えていたけど、こんな体力のない子供の脱走なんてしてもすぐにみつかり捕まってしまうにきまっている
だから、まだ計画を立てている最中だというだけなのにそれを計算して彼はその精神をも打ち砕こうと行動に移したのか…

マツブサが言い終わると同時にポケモンが現れたそれはクロバットだった
クロバットのくろいまなざしと、さいみんじゅつを直接くらいわたしは意識を失う直前複数の下っ端が私を囲う様に現れたのを抗うすべもなく瞼を完全に降ろし終わるまで見ていた


……く、迂闊だったな…こんなにも用心深い人だったなんて…
視界は黒に覆われていくまるで絶望に染まる色のように…。


そして目を覚ますと私は透明なガラスケースの中にいたのだ
身体は怠くどうやら目を覚ましても余計なことができないように薬を盛られたらしい
動かすのも億劫になるほどに怠かった

こうして冒頭にいたるのだ…。
これで助けてもらえるタイミングはかなり遠ざかるのかもしれない
いつになったら自由になれるのだろう…?
わたしは何もできない状況に絶望し諦めるしかなく涙を流した。

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