チャイムが鳴って先生が来た。
この寒い中、体育館に集合と連絡される。
結構いいおじいちゃんが、Uについての話をする。そして出る言葉は
「いじめねぇ」
寒すぎて萌え袖。タイツでまかなってスカートは膝より少し上、太ももは出さない。はしたない感があるから。ここは田舎。東京じゃない。体育座りから胡坐へと足を組み替えたMは呟いた。
「いじめって、うちらのせい?」
Mは軽く眉を寄せた。
「クラスが一緒だから?」
今度は深く眉を寄せた。
「でもさ、うちら関係なくない?」
Mの意見に、まぁ、そうだわな。と思い。軽く頷いた。
他人が隣人になる瞬間。それはなんらかの問題が起きた時。殺人事件を流すニュースの向こうで隣の住人、近所の人は隣人となる。
人類みな兄弟。仲良くしましょう。仲良くするために平和を求めて戦争しましょう。喧嘩するほど仲が良いってか。
その向こうで悲しむ人を知らない。Uは死んだ。泣いている人はいる。涙の訳は知らない。偽善はいらない。涙を流すのは何故か。理由はない。意味もない。ホトトギスも鳴かない。
「あー。寒かった」
エアコンが効いている教室へ入ると、Mは席について机になだれた。




「はい。席について」
その後、何分かして先生が来た。
この学校に勤めて四年の先生。こんな事初めてだろうな。いや、頻繁にあったら怖いけど
「ええっと、このことはSNSなどで広めないこと」
注意を促す。広める馬鹿はいるのか。生徒になりきってパトロール。プライバシーの侵害と嘆く者。酒や煙草。禁止禁止。でもここは女子校。だから見るべきものは出会い系。子作り願望の国なのに、性行為は禁止。そんなんだからレズが多いんだ。ここは。
「誰か、最後に会った人はいる?」
先生の質問に教室は静まる。
最後に会った奴は誰だ。最後に話した奴は誰だ。そいつが殺したか。何か言ったか。
魔法の言葉。言葉の種類は減ったか増えたか。一つの言葉に意味が減ったか増えたか。
「もし、なんかあったら。私のところに来てね」
そう言うと他の話を始めた。親への手紙。保護者会のお知らせ。
親たちは何を思うだろうか。
 

topMadonna 戻る