保護者会も終わり、親は私を心配した。私は親の心配に大丈夫と言って玄関から出た。
学校は正しく回り始めた。世界は回る。人が死のうが一人になるまで回る。
Dは私を見て、そっぽを向いた。
私は知らなかった。DはUが好きだった。Dが怒ってるのは親友として最後に会えなかったことか、それとも好きだったからか。私は知らない。知らないのは罪だ。
「ねぇ。Uってさぁ」
CはMに話しかける。
Uの死にまだ、冷めることはない。
いじめはなかった。だってUはD以外とあまり話してないから。一年の時は、他の子といたと思う。去年は違うクラスだったから知らない。
「ていうか、なんで死んだ。より、なにがあったか。じゃない?」
とMが言った。Cはよくわからない顔をした。この馬鹿。
「だから、死んだっていうのは分かってるでしょ。でもその死ぬ間になにか揉め事とか無かったのかっていう話」
Mが頬づえをつきながら説明をした。
「揉め事って?」
「揉め事って、もめることだよ」
「ちがうわ。そっちじゃなくて」
「知らねえよ」
「あれじゃね?アレ」
「アレ?」
「レイプ」
Cの言葉にクラスのみんなが固まった。
「んな訳ないでしょ」
「ええ。一応あるでしょー」
Mのフォローも空しく、Cは続けた。
Cは馬鹿だ。無知だ。KYだ。頭はユルユル。股もユルユル。
Cの言葉に教室が凍った時、チャイムが鳴った。やっと体に空気が入った様な気がした。
そこでDのことを思い出した。Dは知ってるんじゃないのか。DはUが最後に会ったのは私だと言った。知っていた。
「ねぇ」
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