あれから、ふとした時に彼女を想うたびに青い薔薇を吐いた。
吐くときは喉は焼くように痛い。うえ。となるたびに食道を絞められているような錯覚に陥る。目尻は熱くなって涙が出そうになる。
吐いてから落ち着くと、青い薔薇を見る。
あの青い薔薇のおかげで自分に対する不安感や不満が大きくなった。
気分の上下はもっと激しくなった。鼈甲飴は前よりも落ちるようになった。
一番苦しいのは、同性愛ということではなく。氷雨に想いを告げられないことだった。
あの子は、ノーマルだ。異性愛者だ。
これ以上は迷惑をかけれないし、かけたくない。
不安になって、鼈甲飴が落ちると氷雨に会いたくなる。そして、『好き』と想う。
そしたら、青い薔薇の花びらが出てくる。
鼈甲飴とともに青い薔薇の花びらを体の外へ出すのはとても、疲れるし苦しいことだった。
それでも、この花びらはあの子への想いなんだと。思うたびに私は嫌うに嫌えなかった。
氷雨にはバレてないから、あからさまに避けるのは可笑しいし、自分が耐えられない。
想うたびに吐くから、きっと会うだけで吐くことはないと思いたい。
青い薔薇が好きだとあの子は言った。
その青い薔薇の花びらが口から出てくる。自分の吐いた花びらを手に集め、眺めても。別になんの変わりもないただの花びらだった。
青い青い想いは窓から捨てた。
ハラハラと落ちる花びらをみて、綺麗だなと思う。
また、ヘンテコな病気にかかったと自分を責める。そして、気分も下がって、鼈甲飴が出る。
その堂々巡りが私の習慣になった。
鼈甲飴は嫌いだ。でも、青い薔薇の花びらは好きだ。
なんとも言えない。気分が上がらない。なんだか、疲れた。
私は、ベットに倒れるように眠りに入った。
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