ヒ「──じゃあ、一旦状況の整理をしようか」
透明の仕切り越しに2組のカップル。
綱「起きたら知らねぇベッドの上で恵那と寝てた」
瑠「こっちも同じ状況ね。ベッドと白い部屋、出口は1つしかない」
恵「こちらも同じく…。仕掛けも何も無くてドアもビクともしなかったよ」
ヒ「閉鎖空間なのに電気がなくても明るい。不可思議だねぇ…」
綱「どう考えても、夢、だよなぁ」
恵「ですよね…。でも4人同時に見るだなんてこんな事…」
瑠「しかもセックスしないと出られない部屋とか、誰よこんな妄想したの」
ドアの前に掛けられたお題に顔を赤くしてげんなりした瑠流。
恵「さ、さすがにそのお題はこなせないよね…」
瑠「ね。さっさと夢から覚めるまで雑談でも何でもしてましょ」
〜小1時間〜
綱「だーーッ!なんだよ、ぜんっぜん夢から覚める気ねぇじゃん!」
恵「ですね…。もうだいぶ時間は経ってるのに、おかしい…」
ヒ「………。これが夢なのは間違いないと思うんだ。もしその間、現実で俺たちの身体が誰かの手によって眠らされてたりでもしてたら?」
瑠「!…なくは無いわね。ちょっと不安になってきたわ」
綱「…危ない目にあってるかもしれねーってか」
現実で恵那がもし被害に及んでもしてたら…と思うとゾッとして反射的に隣に座る恵那の肩を思いっきり掴んでいた。
「えっ、あ、じょ、条介さ、ん……?」
それが結果的に、今の状況ではあらぬ方向に転換されてしまうようで。真っ赤になった最愛の彼女を見て安堵するも、その表情からだんだんと自身の心臓の音が煩くなり、ふとドアに掛かったお題の文字が目に入っては、行動に移すしかないか…いやでも、と悶々と思考するも答えはでず。ただ、壁越しから聞こえたヒロトの称賛の声「さすが綱海くん、判断が早い」「え、うそ、待って…!?」「瑠流も早くここから出たいだろ?」向こう側のカップルの声が自身の心音のせいだんだんと遠のいてくる程にはもう目の前の女しか、綱海には見えなかった。
***
「…じ、じょうすけ、さん…あの…っ」
「…。恥ずかしかったら目、閉じろよ」
たじろぐ彼女を抱き上げ、自身の上に座らせる。普段よりもさらに顔を赤くし困ったようにこちらを見つめる彼女。緊張から肩も上がっている。…こんな状況だ、無理もないよな。だがもう、自分はその気になってしまった。両手で両耳を塞ぎ、そのままグイッと顔を後ろに向かせ唇も塞ぐ。いつもの挨拶のキスではなく、長く長いキス。
1度唇を離し、恵那を見つめる。先程と同じ紅潮し困った顔でこちらを見つめていたが、支線が外れることは消してなかった。綱海は恵那の瞳に魅入られるように本能のままに再び唇を重ねた。舌を侵入させると驚いたように彼女の舌が逃げたが、巧みに絡め取り、深く深く女を求めた。
「…っ、…ふ…」
息苦しそうに息を深く吸い始めたところで、はっと綱海は唇を離した。また自分のペースで引っ張ってしまうところだった。無理をさせないように…とは思っているが…。とろんとした瞳でこちらを見つめる恵那に、綱海はやはり、弱かった。再度軽く唇に触れ、次いで両耳を塞いでいた手を離し、左耳を舐めとる。くちゅりと水音をたてた。
「…ぁ…じょ…すけ、さん…っ」
大きい掌。手を繋ぐ時、皮が分厚く熱をもった大きな手に指を絡ませるのが好きだった。だが恵那が好きなその掌は、耳を離し今は服の隙間から自身の胸を弄る雄の手つきとなり、すっぽりと片胸を包みこでいる。
普段と同じ触れ方ではあるし、突然でもなくゆっくりと触り考慮してくれてる事が伝わる。だが何故だろう、すごく…いつもより恥ずかしい。敏感に反応しようとする身体と、緊張で力んでしまう堅い身体が反発しあっている。
「………」
恵那の反応を察し、綱海は彼女の項に口付けをする。「っ…ん…!」弱い所を責められ思わず、綱海にしか聞こえない小さな声が漏れた。角度を変えら何度も何度も、時々吸ったり、甘噛みしたりと。
身体の芯が解れたのか、身体の強ばりはだんだんとなくなり、綱海にもたれ掛かるようになってきた。
気を良くした綱海は胸の頂きを、包み込んだまま中指と人差し指の間でくりくりと弄る。「〜っ、ぁ…ん…っ」か細い声。集中しないと聴き逃してしまうほど。男はそんな繊細な女の声を1度たりと聴き逃した事はない。
変わらず項に唇、左手が伸び、更にもう片方の胸をも弄られ恵那はだんだんと正しい思考が出来ずにされるがままとなっていた。
「っ…ん、…あ」
自然と腰が畝ってしまい、ふと臀部に何か当たる。その何か、の違和感の正体に気づき、綱海の上に今座っている状態であるが故にさらに恥ずかしくなり思わず顔を背けた。
腰を振ってソレに触りにいくなんて、すごく欲しがってるみたいで。いやでも、ほしい…のは、そうだけど…。悶々と恵那が考え始めたのが合図か。まるでこちらに集中しろ、とでも言うように恵那の様子に合わせ、綱海の手が下着越しに秘部に触れた。
「っ…!ぁ…じょ、すけさん…、まっ…」
「だいぶ出来上がってんな」
そろそろ本番いくか。
「ん、…っ、ぁ…!」
後ろから突き上げられる感覚、片足を上げてる事でより深く奥まで挿入され、恵那は押し寄せる快感の波に必死に耐えていた。恵那の動きに合わせ、それ以上の反動を与え激しく杭を打ち付ける綱海。自身の息子を咥えて離さない彼女のナカに、何度も。何度も自分のカタチを覚えさせ出し入れを繰り返したり、胸や蕾も弄ったりし、気持ち良さそうにする彼女を見る。…まずい、そろそろでそう。
「んっ…ん、〜〜っ!」
「恵那っ…!」
ゴムはつけていない。そう、これは夢だ。夢なのだから大丈夫、と分かっていても腟内を締め付ける感覚や温かさがあまりにもリアルすぎて…気持ちが良すぎる。
いつの間にか彼女の中で、出してしまった。
「…〜〜っ、ん…!」
どうやら彼女も同時に達してしまったようで、全身がピクピク痙攣している。愛しい姿に抜かずにそのまま後ろから抱きしめた。もう少し我慢したかったけど…まぁ、ナマの感覚に味をしめたら、まずいよな。自己納得し、息を整える恵那の頭を優しく撫でた。
「…痛くなかったか?」
「…は、い。大丈夫…です」
恵那の身体の芯は既にふにゃりと曲がり綱海に全体重を預けている。申し訳なさを感じつつも、大好きな綱海に触れていたい気持ちの方が強くしばらくそのままの体勢で深呼吸を繰り返していた。
何度か体を重ねることも増えてきた。恥ずかしいけれど、その度にもっともっと、彼が好きになる。
条介さん、名前を呼ぼうとした時だった。
『あぁっん!』
甘い嬌声が聞こえてきた。
恵那のものではなく、隣の。
「………」
お互い聞こえなかった、とは嘘でも言えない気まずい雰囲気。先程まで2人だけの空間だと誤認していたが一気に現状に戻ってきた。
綱海の背中後ろでは、ヒロトと瑠流がこちらと同じ事をしているはずだ。仕切りがあるとは言えどある程度の音は聞こえる。気にはならなかったし…声が漏れてしまう、のは分かるけど。恵那は自身の顔が熱くなるのを感じた。
「…(でも、条介さんにも、今の声、聞こえてたんだよね)」
ふと何も言わなくなってしまった彼氏を見上げる。額に彼の顎があたり頬に手をあてがう。
どうしたもんかなぁと恵那を抱きしめたまま男は頭を搔く。また恵那の耳でも塞ぐかと考えていた綱海は、優しく頬に触れてきた恵那の手に気づき「ん?」とさらに身を寄せた。
「…わたしだけ、…見ててください」
蕩けた瞳。目尻に涙を残し懇願する顔でこちらを見つめる。自然と、向かい合うように身体を動かし、恵那は綱海の両耳にそっと手をあてた。
綱海がやってくれたように、こちらに、集中してくれるように。
目の前の男の聴覚を奪った恵那はそのまま優しく頭部を抑え、唇を重ねた。角度を変え、何度も。リップ音やわざとらしく水温をたてながら、時々歯列をなぞったり舌を絡ませたり。少し驚きながらも綱海はうっすらと目を開け、女のその姿に見蕩れ気持ちよく受け入れていた。
***
「やだっ…、声っ、ん、でちゃ…んんっ」
「もう出ちゃってるから、今更だよ」
「〜〜っん、聞こえ、ちゃう…」
「ふふ、だからもう聞かれちゃってるって」
Gスポットを散々弄られ思わず大きな声を出してしまった瑠流。股に居座るヒロトに太ももを抑え付けられ、胸、秘部と弱い所を何度も攻められていた。まだ普段の営みなら、いい。だがこんな状況で普段通りのえっちをするなんて、ありえない。この男は楽しんでいる。瑠流は何度目かになる睨みをヒロトに向けるも男にとっての興奮材料となる煽りでしかない。内心ともにニコリと笑いかけたヒロトはプクりと脹れた蕾を親指で擦り、同時に指3歩を使い腟内でバラバラに動かした。
「っあ、や、だめ…っん」
「あ、おっぱいも弄られたいもんね」
肌の感触を楽しんでいた片方の手が胸の膨らみを握る。頂きを摘めば腟内が閉まり、侵入していた指が絡まった。
「まだ本番じゃないのに凄い締め付け。こんなシチュエーションが好きなの?」
「んっ、や、…あっ」
「身体は素直だね、瑠流」
「〜〜っっ、あっ、…!ん、っんやだ、イっちゃ…っ!」
反論しようとした瞬間強い刺激が走り足が突っ去る。ヒロトに縋り、同じように彼も強く瑠流を抱きしめ達した様子を蕩けた眼差しで見つめていた。
完璧に仕上げた彼女に満足したヒロトは服を緩める。いつもの仕草だが、周りの異質な空間や変わった状況のせいで落ち着かない。増してや自分の声が隣に聞こえてしまっているであろう羞恥心でどうにかなりそうだ。
隣…。ふと、瑠流の視線が横に外れる。
隣の部屋で、恵那が綱海に唇を、何度も重ねていた。恵那が主導している行為、目を閉じ感じ入るように深くキスをする官能的な仕草。
あんな感じで、キス、してるんだ…。
親友の見たことも無い姿に瑠流は見蕩れていた。
「気になる?」
「!」
髪を揺らしたヒロトと視線が合う。見ていた、という事にとてつもない恥ずかしさが込み上がり顔が火照る。またいいように遊ばれてしまうと思った瑠流は、急いで弁解しようと口を開くが、
ひょい。突然腰を掴み抱き起こされた。
「えっ、ちょっと…?!」
「見たいんでしょ?いいよ」
透明の壁に手を付かされ後ろから腰を抑えられる。服は捲し立てられ、両胸はさらけ出し、下着もとうに脱がされほぼ裸体。そんな霰もない姿だけで、もうこの場から逃げたいのにこれから行われる行為を想像して、サッと血の気が引いた。
親友に見られてしまう。
快感で涙が出ているのか、虐められて目尻に涙を貯めているのか分からない。だけどそんな顔でこちらを見つめられては…、もっと可愛がりたくなる。
ヒロトは嫌がる瑠流の腰を掴み、一気に息子を挿入した。
***
『んっ、ん、んんっ…!!』
親友がセックスをしてる。
そんな場面、今後の人生で見る事は決してないだろうと思ってた。
声が近くで聞こえると思って、ふと視線を上に上げると壁に両手を付いて胸を揺らしてる親友と目が合い、驚きすぎて肩が跳ねた。必死に見ないでと、絞り出した声と首を振りながら、快感に耐えようとしてる瑠流。それを良しとしない彼氏は一段と強く腰を打ち付けて。『ああんっ!』声が漏れてしまう。
紅潮し涙を貯め、胸を揺らし甘い嬌声を上げる扇情的な親友に無意識に視線を外せないでいた。
綱海の角度からでは隣のカップルがどういう形で営んでいるかは見えないが、なんとなく想像できる。ヒロトはやはり、といった楽しみ方をしているようだ。もちろん瑠流の声も微かに聞こえてはいるが目の前の女しか興味はない。
その最愛の女と言えば…、じっと瑠流を見つめては視線を外せずにいて、無意識ではあろうが綱海のちょうど視線の先にある恵那の腰が右とひだりと厭らしく捩っている。
…AVとか見たことねぇんだろうな。初心な反応や情欲のそそる腰の動きに下の息子も元気になってしまった。
そもそもお互いセックスすりゃ出られるんじゃなかったのか?…いや、ヒロトが我慢強すぎんのか。んじゃ俺ももう1回やっても、いいよな?
「恵那」
「ひゃっ…!は、はい…っ?」
「腰、動いてんぞ」
「え、…っ?!」
言われてそこで、自分がとてつもなく恥ずかしい事をしていたと恵那は両手で顔を塞いだ。親友のえっちな姿で私はなにをしているのだろうか。しかも目の前で綱海に見られていたとなると、もう今すぐにでも逃げ出して穴に入りたい。
綱海は、ニヤリと口角を上げて逃げ腰である恵那の腰を大きな手で掴んだ。そのまま向き合った形で、片胸をふにふにと揉む。びくりと反応した恵那の様子を確認しつつ形の良い胸の頂点を長い舌で撫でた。
「んっ…ぁ…!」
「感度もよくなってんな」
「っ、あ、…んっ…んんっ」
この様子じゃ、下も大丈夫そうだな。と蜜壺を確認する前に、綱海の太ももにそれが既に垂れてきていた。彼女の溢れかえる密の量は普段も多いが、今は別格だ。シーツは濡れ、まるで海から上がった人魚を…抱いてしまっているようで。ふとぞわりと背筋が稲妻が走り、その勢いのまま、濡れそぼったそこに自身の固いものを挿入した。
「あ、…っん!」
「きっつ…。はっ、恵那もだいぶ、えっちになったよなぁ」
「んっ、あ、そ、そんなっことなっ…あ」
「えっちな恵那も大歓迎だけどな」
静まった異質な空間。透明の壁を背に2人は座っていた。
「…なぁ」
「ん?」
綱海は正面で抱き合ったまま、寝息を立てている恵那を起こさないようにと声を小さくしてヒロトに声を掛ける。
「…いろいろ、忘れろよ」
いろいろ、とは触れず、もちろんだよと答え同じく自身の膝の上で寝息を立てる瑠流の頭を撫でながら続けて言う。
「綱海くんと同じだよ」
「?」
「俺も瑠流しか頭にないから」
memo:
一気に!!!書きました…!!!
楽しかったに尽きる。えっちばんざい!!