6週
『心拍も確認出来たから、時の政府にも妊娠報告してきましたー!』
こんのすけ「改めて、ご懐妊おめでとうございます、主様!」
『ありがとうこんのすけ!道案内も助かったよ、ほんと市役所で手続きしてるみたいだった〜』
長義「政府が携わっている産科で分娩予約を済ませる、それ以外は特に決まったルールもなく妊婦健診や手続きも通常通り行って構わない」資料を確認しながら
肥前「現代でも健診はタダになんだろ?」
『うん、そうみたい!というかそっか、審神者も色んなタイプがいるから出産スタイルも全然違うんだ』
南海「政府の総合病院で診てもらう事が大半だけど、中には本丸で出産する審神者も過去にはいたね」
『本丸で?!』
肥前「まぁあんたには関係ないな。ほら、今のうちに妊婦健診表全部に、自分の電話番号、年齢書いとけよ」
『うわーこんなにあるのか。…。…。肥前』
肥前「あ?」
『私が書きやすいように1枚ずつ置いてくれたり、事前にボールペン用意してくれたりとか、色々ありがとね』
肥前「…。妊婦は世話されてればいいんだよ」
南海「そうそう。調子が良いうちに書類作成してるけど、まだ期限はあるから。ゆっくりね」
長義「何かあればこんのすけを通して政府に伝えよう。今の時期こそ大事なんだ、無理はするな」
『みんな〜〜、ありがとう〜〜』
則宗「おや?僕はお呼びじゃないと?」ひょい
『則宗も政府刀のみんなも頼りにしてますよ〜〜〜』





7週目@
『悪阻が……ひどすぎる……。こんなキツイの……??』
雲次「主、大丈夫かい?」
雲生「近侍殿は出陣していますし、全部隊も出払ってますね。我々でも何かできることがありましたら、なんなりとお申し付けくださいね」
『鵜飼組のつよつよ顔面と胸板で、きもちわるさも吹っ飛ぶよ』ニッコリ
安宅「冷たい飲み物をお持ちしようとしましたが、どうやら必要ないようで?」ニッコリ
『それとこれとは別なんで安宅、よろしくお願いします…』
安宅「承知致しました。御刀様が不在中でも、そうでなくてもなんなりとお申し付けくださいね」
『…。今度ネトフリで官兵衛の大河ドラマが配信されるから、今度見よ』
安宅「おや、喜んでご一緒させていただきます」




7週目A
『今日は調子が良いからやれる事やっちゃおうと布団をコインランドリーに持ってきた、まではいいけど急に気持ち悪くなっちゃって…』
へ「ご無理なさらず。近くに馴染みのカフェがあって良かったです」
姥「セット割でマフィンと茶で350円だ。プレーンは焼きたてだぞ」カフェ前の看板を見ながら
『焼きたてマフィン…』
長「主はここのソフトクリームが安くて美味しいと聞いて前から食べたかったんだろう?君の悪阻はアイスも有効だな」
『ソフトクリーム…』『ええいセットとソフトクリームどっちも頼む!』


『ああ、生き返る。これで500円いかないんだから安い。そしてこの値段でこの美味しさ素晴らしい』
へ「顔色も良いですね」
『ほんと?よかった〜。ありがとね長谷部。そして今日はまんばちゃんもちょぎも来てくれて助かったよ〜』本丸全員本来の姿を知っている
長「自身の体調もまだ把握できずに見切り発車で家事をこなす主には、近侍殿ひとりじゃ荷が重いからね」
へ「おい」『…ごめんなさい』
姥「主の車も5人乗り用だしまだ1振現世に呼べるな」
『まだ呼べるの?!妊娠したって政府に報告したら近侍以外の男士も現世に来れるって言ってたけど…人数制限無し??』
長「1部隊編成までだから、6振までなら可能だ」
『ほんと?!じゃあ今度全員揃ってお散歩とかしたいなぁ』
へ「軽いウォーキングであれば身体にも支障はないでしょう。ですが無理しないでくださいね主」
『みんながいてくれれば元気になるよ!今みたいにね』



8週目@
姥「そらみろ。なにが皆がいてくれれば元気になるよ、だ」
『うう〜〜〜だってこんな辛くなるとは思わなかったんだよ〜〜〜気持ち悪い〜〜〜〜』本丸で横になりながら
小夜「…………つらそう」
『小夜ちゃん心配してくれてありがとう〜〜耐えるよお〜〜〜』
宗三「大人しく寝てる事ですね。貴女はすぐ調子に乗ってはほぼほぼ悪い結果しか出ませんし」
『ふふんよく分かってるね宗三』
陸奥「1寸にも満たんお腹の赤子ぁ、まだ魚の形しちゅうがやろ?」
『うん。胎芽って呼ばれてるみたいで、8週だと色んな臓器が形成されてるみたいだよ。ちゃんと心臓も動いてる』
陸奥「はぁ〜〜。まっこと不思議なもんじゃ。龍馬とも子ぉ産む話をしよったが、産科学っちゅうもんの進歩はほんにすごいがやき」
清麿「江戸時代の産科医、賀川玄悦だよね。ほぼ独学で産科術を学んでたくさんの赤子と母体を救ってきたって」
『すごい清麿、物知りだね!私も時代劇で何となくみたことあるけど…。坂本龍馬が大活躍してたな〜』
陸奥「ほんまか!?その時代劇の龍馬は何しよったがじゃ?どんな働きしちょったが?!」
『勝海舟と出会うあたりだったかな??その時代劇がほんと面白くてさ〜、現代人の外科医が幕末にタイムスリップする話でさーーー』


へ「なんだこの群れは。主は悪阻で辛いというのに」
姥「…当の本人は、皆でお喋りしてた方が気が紛れると言ってる」
宗三「気づいたら時代劇鑑賞会が始まっていましたよ。江戸時代の刀達が多いのはそれが理由です」
小夜「……………時代劇、おもしろそう」




8週目A
『胃腸炎の時みたいな気持ち悪さ…。吐けなくても吐けない。体温もずっと高くて眠れない…、辛すぎて泣けてくる』
へ「主。俺が隣にずっといるので。思ったこと何でも言ってください」
『はせべーーーー。ありがとうーーーー。つわりってこんなに辛いとは思わなくて、気合いで乗り切れるだろうと思ってた過去の自分に言いたい。これは自分1人じゃ無理だ、押しつぶされそうになる』
へ「大丈夫です。何があっても主のお側から離れませんよ」



9週目
『うわああんストレスMAXすぎるー!もうこんな自分が嫌だよおーー!他の人は耐えられてるのに!私は昔から痛みに弱いのほんとやだよぉお』
姥「比べるものじゃない、と言ったのはあんただろ」
『ま、まんばちゃん…!』
姥「他は関係ない、自分自身を大切にしろと。主は主だ。数多の中から俺たち個刀を権限した唯一無二の主」「痛みに弱いからなんだ。頭が弱くて馬鹿にされるからなんだ。それが主だろ。そんなの分かっている、関係ないだろとたくさん泣けばいいだろ」
『!ま、まんばぢゃあんん〜〜〜!』抱き




10週@
『じゃーん!この前の検診で貰ったエコー写真です!』
獅「おー!前よりでっかくなってんじゃん!」
にっかり「2頭身になっているね。2枚目の正面写真、これは手かな?」
『そう!しっかり見えてるよね。1枚目で撮ってくれた方は手も動いているのが見えて、こっちに手を振ってるみたいだったんだよ〜』
鶴「へぇー思わぬサプライズだな。嬉しかっただろ君」
『うん!ほんとにお腹の中にいるんだなぁって実感出来てずっとニヤニヤしてたよ』
乱「?ねぇ主さん、赤ちゃんの横に丸い何かがあるけど、これって?」
『卵黄囊って言って、赤ちゃんに必要な栄養素が詰まってるんだよ。言うなればお弁当箱かな!』
毛利「赤ちゃんのお弁当箱…!!か、かわいですね!!」
『ね!しばらくすると消えるけど、今後はへその緒を通じて栄養は与えられてくみたいだよ』


鶴「っと、つい話し込んじまったな。すまないな主、悪阻のところ」
『ううん、お話した方が気が紛れる事が多いから。鶴さん、みんな、お見舞いに来てくれてありがとう!』
獅「お大事になー!」乱「写真楽しみにしてるね!」

鶴「…主」去り際に
「最近おかしな夢を見たとか、怪しい気配を感じたとか、あるか?」
『?ない、と思うよ!なんで?』
鶴「そうか。ならまだ、心配しなくても良さそうだ」
『?? 妖か何か?』
鶴「うーんまぁそうだな。主の悪阻が良くなったころに、この件は話させてもらうよ」
『緊急性がないならいいけど…でも気になるなぁ』
鶴「なぁに、もし魑魅魍魎襲ってきたとしてもこの本丸なら大丈夫だ」
『えまって、そんな重大イベント起きようとしてるの???百鬼夜行くるの????』
鶴「おおっと言いすぎたか?すまんすまん忘れてくれ、ほら、顔色も良くないし横になってくれ」
『いやそんな話聞いたら気になりすぎて寝られないって、ってちょっと!鶴さん逃げないでー!つ、鶴丸国永ぁーー!』




10週A
『ってことがあってさー』
三日「はっはっ。なるほど、それは心中穏やかではなかったなぁ」
『三日月は何か知ってる?』
「そうだな。…古くから、お産は穢れと言われていてな。お産中には仏教を唱え米を撒き、悪霊を追い払っていたそうな」
「審神者は霊力が高い。ぼんやりではあるが主の腹の中にも力を感じられる。それを狙っている悪霊がいるのやもしれんなぁ」
『ほ、ほんとにそういう事あるんだ…!え、じゃあ実際にそういう悪霊が最近でてきたの?』
三日「いや?主が懐妊してから、気配も何も感じられないぞ」
『そっか〜〜。まだ3ヶ月だからかな?でも、もし本当に穢れを招いて悪霊達が本丸に侵入…なんて事も今後はありえるかな』
髭「呼んだー?」
『うわびっくりした、髭切か。あんまりこっちに顔出さないのに珍しい』
髭「お見舞いに来たんだけど、丁度いい話をしてるなぁと思って」
『お、悪霊のこと?』
膝「お産は穢れを招く、産前からよくない話はあるからと兄者と様子を見にきた」
『膝丸も。妖切りなら源氏兄弟だもんね!頼もしい』
三日「みな主を心配しているな。鶴丸曰くこの本丸なら大丈夫、とはこういう事じゃないか主」






11週目@
『妊婦健診に行ってきましたー』
泛塵「おかえり」
『ただいま泛塵。あ、私の部屋綺麗にしてくれてありがと!』
泛塵「近侍が現代へ行ってる時はこの塵がやる」
へ「くっ…」(仕事とられて悔しい)
大千「腹の子はどうだったんだ」
『55.7ミリまで大きくなってた!エコー写真もあるよ〜』
大千「…こっちが頭か?」
『そう!今回はちょっと分かりにくいね』
後家「1寸六分ぐらいだと大きな苺ぐらいかな?頑張ってるね〜主もお腹の子も〜」
『ありがとーでも食べづわりでご飯も小刻みに食べちゃってて太ってきたような気がして…。増量10キロ以内までに留めましょうって言われたよ』
後家「それなら大丈夫、まだたくさん食べられるよ!山椒3粒と言わず、妊婦こそ栄養つけなきゃね」
『そうやってデブになるんだよ私は〜。でもごっちんに言われたら食べるしかないね!』
泛塵「こねつけ餅なら、僕も作れる」
大千「味噌ダレを塗った餅だ」
後家「あ、それ知ってる。元の主もいつか食べたいって言ってた」
『真田幸村の好物だったよね!兼続もたべたがってたんだ〜。…というかそう!三振りとも私の大好きな武将の刀たちじゃん!元主の事沢山聞かせて!』
大千「語り種ならいくらでも」