※今回夢主が擬人化してます。
いつも以上の馬鹿夢です。
早朝目覚めて、体が柔らかい。
ふわふわとした長く裸体に模様を作る頭髪、まるで今生まれたばかりのように傷、しみひとつない柔肌を持つ白い肉感的な有機体の肉体を認識した。
触ってみるが、動かした腕を見てこれまたびっくり、これもやわらかくてどこか水っぽい。
関節パーツが動きやすくなったとか言うレベルの話ではなく、物理的にも視覚的にもやわらかくなったのだ。
そう、もうお気づきだと思いますがカノンは人間の体になってしまったのだ。
そして早朝、迷惑なほどに女性の甲高い悲鳴が響き渡る。
「うああああああああああっ!!!!軍医!!ヘアリー!!か、からだっ!!からだっああ!!」
「おう、無事に成功したみたいだな」
「ふむ、健康面も問題ないみたいだね」
トランスフォーマー時と違って、ややクリアになったカノンの声は、甲高くサイレンのように絶叫を上げながら一目散に軍医のいる場所へと来た。
医務室ルームにいるラチェットとクロスヘアーズが見える頃は、声に遅れて全裸でマラソンしてきたカノンが到着した。
汗を流し、息を切らしてやってきたカノンに、クロスヘアーズは小さくなった肉体をそっとつまみ、ラチェットがいるリペア台まで持ち運んでやった。
「ど、どうしたんですか!?わ、私のからだぁっ!!」
「落ち着きなさい。君の体は新開発中のヒューマノイドモードで意識を人間体に移しただけだ、本体はちゃんとある」
「まあ、建前は実験体としてお前が選ばれたで、本音はあまりにもお前が人様の股間を狙撃するからだ」
「どっちも最悪じゃない!!」
まさかスリープモードに入っていた隙にこんな恐ろしい実験をしていたとは、
カノンは依然産まれたままの体でありったけの叫びと罵倒を繰り返し、ラチェットとクロスヘアーズに早く戻せ!股間だけ負傷するのはまぐれだ!!と喚いた。
なにも知らない人間が見れば、つやつやとした柔らかい唇から何とも品のない言葉を繰り返す女性だろうと思うぐらい酷い下品なスラングも使って罵倒している。
そんなカノンがうるさいのか、ラチェットは「本体のオールメンテナンスも兼ねている。意識は邪魔なだけだ」と今とってつけたような言葉で、帰らせようとした、
冷たい態度で突き放されたと思い、カノンは無性に悲しくなり、これまた無我夢中で行くあてのない基地を走り続けた。全裸で。
「うあああああっ!!裸のお姉ちゃんが泣きながら走っているぞ!!一体どういうことだっ!?」
「医務室から出てきたぞ!!一体どうしたんだ!」
「あ、しまった。人間ってのは服を着ないといけなかったか」
流れるような美しい長い頭髪に、すらりとした四肢、ふくよかなバストと、ヒップと凝り性のラチェットらしい美しい裸身を惜しげもなく晒した美しい女性を作ったのだが、
中身はあのカノンである。
早々と隊員たちとレノックスに捕縛され、やはり口汚く喚いたので姿形が変わってもすぐカノンだと気が付いたようだ、
すぐ取り押さえられ、頭からLサイズのTシャツを着せられやっと落ち着いてきた。
「えぐ、酷いよぅ…」
「そんなことよりお前らに羞恥心ってものはないのか??全裸だぞ」
「??え?あの状態って装甲がないプロトフォーム状態のことだったの!!嫌だ恥ずかしいっ!!!」
「あ、お前ら全裸じゃなかったんだ」
人間とトランスフォーマーの認識の違いがこんなところでまた埋められた。
自分が装甲をすべて外したプロトフォーム(全裸)状態だったと気が付き、美しい女の顔を赤く染め、カノンはわーわーと羞恥に喘ぐ、
だが、口が汚いのを除いても隊員たちにはぴくりとも反応しない、どうも作り物めいた美しさであるからだ、
それが幸いしてか、まるで着替えを嫌がる少女を相手にするようにレノックスは作業的にカノンに服を着させることができたのだ(カノンを無視して)
この動作にお風呂上りの後、動き回るアナベルのことを思い出し、レノックスはまた家に帰りたい症候群を発症するのだが、
「酷くない?勝手に実験台してさ?」
「いや、お前恐ろしいさ、割と施設壊す要因の一つだし…」
「だ、だって人間の施設って脆いし……」
「反省しような!」
「はい」
カノンにも良心というものもあるし、一応自分が悪いという自覚もある。
だが、自分の銃の命中率が天文学的に酷いという自覚はない。そして人間形態なら股間を誤射しないだろうというレノックスの期待を無視して、
なんとなくやらせてみた、人間の訓練にて、見事ラチェットとアイアンハイドの股間パーツの一部を破損傷つけたのだから…
「メンテナンスが伸びるから一週間その姿でいてくれ」
「あ、はい」
こうして、ラチェットの心理的損傷も含めてリペアするのに数日の時間を必要とした。
カノンが元の姿に戻るのはそれから1週間のことだった。
久しぶりに馬鹿夢。
夢主擬人化なのに、やたら美しいだけで姿は決めてないからすごいあいまい。
特に意味はないので髪が長いと思っていれば良いです。
人間状態でも危険な奴でした。
|