短い
精神科医の朝は早い。コーヒーとシリアルで軽めの朝食をとった後、すぐにガルヴァトロンの様子を見なければならないのだ。
辛くないと言えば嘘になるが、私にとってガルヴァトロンは大きい雛に見えると巴は微笑んだ。
数十分ほどの問診の後は、メガトロンが住む部屋を訪れ、雛とメガトロンのメンタルチェックを同時に行う。
「毎回、毎回飽きないものだな…」
「なんのことやら、ところで本当に雛たちを産んだんですか?」
「なんのことやら」
「ふふふ」
これで数回はぐらかされているが、メガトロン母親説はまだ拭い去れていない。
半壊している頭部パーツも今はリペアされ、昔の顔に戻ったが、それでもいくつかの身体パーツが壊れているため、メガトロンはこの大きな倉庫で雛たちと一緒に療養している身だ、
時折、というか結構な頻度でオプティマスがやってきて、何気ない会話を楽しんだり、なぐりあったりするほど元気はあるのだが。
もしかしたら、一連の事件で一番ストレスを感じているのはオプティマスなのかも知れない、今度二人っきりで問診をしようと、またなぐりあっている二人を見て巴は強く決心した。
「気が済みましたか?」
「ああ、すまない」
「(かなりすっきりした顔だな)ちょっとガルヴァトロンの様子でも見ましょうか?」
意外と思われるが、オプティマスは事件後何かとガルヴァトロンとメガトロンのことを気にかけている。
数十分置きにやってきて、「マスター何かありましたか?エネルゴン持ってきましょうか?」と神経質なまでにメガトロンと雛に過保護になったスタースクリームまでいかないが、
それでも、元敵に対して驚くほどオプティマスは穏やかな顔だった。
数分の出来事だったが…
「プライム!早く俺と戦え!!!」
「スパークを持たない紛いものが!!大人しく言うことを聞け!!!」
「スタスクさんの気持ちがわかりました」
DV夫から離れて、暮らしている病状の母親と子供をほっとけないんですね。
こんなドラマ見たことあるぞ、と思いながら巴は冷静に基地の無線から、オートボットの軍医を呼び出して、ひそかにメガトロンを呼び、この低レベルな争いを約30分で終わらせた。
NEST隊員と精神科医の夜は遅い。なぜなら基地の損壊を細かく報告書として出さなくてはならないのだから…
妹がDOTMのメガ様って、DVから逃れる妻みたいだよねとか言うからこんなメガ様になったぞ。
TFに振り回されるNEST隊員が見たいです。
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