「――好きだ」
レオンの言葉に息を呑む。
「カンナのことが好きだ」
真っ直ぐな目。大きな手。優しい声。その全部が、本当は舞踊りたくなっちゃうくらい嬉しかった。好きな人と両想いだったとわかった時、こんな気持ちになるのは初めてかもしれない。それくらい、レオンから好きだと言われてとっても嬉しかった。
でも――私は彼の気持ちには答えられない。
「ありがとう」
私も好きだって伝えたい。だけど私はレオンとは住む世界が違うから。職業の格差だとか身分の格差とかそんな小さなものじゃない。文字通り"住む世界"が全く異なるから、私は易々とレオンの気持ちに答えちゃいけない。
back
top