「は〜〜、ほんとアツイ…」
「そりゃ炎天下の中歩いてりゃな。手放すか?」
「だめだよー。ソーの手冷たくてきもちいいんだもん」
「シノは体温高いよな」
「すぐ顔とか赤くなるしね。…はやく冬にならないかなー」
「夏始まったばっかじゃねーか」
「もー。俺夏好きじゃないんだよー。暑いし、汗かくし、セミうるさいし。ソーは夏と冬どっち好き?」
「どっちでも別に」
「あっ、でも冬にソーに抱きしめられるのあんまり好きくないからやっぱ夏のがいいかな…ソーの体温かなり低いし」
「へえ?じゃあ今抱きしめてやろうか」
「それはそれで暑いからやだあ」
「我儘」
「ソーはさらにその上いくじゃん…結局抱きしめてるし…」
「今日は一段と体温高いな」
「だから暑いからって言ったし。もー早く海いこーよ」
「そうだな。シノは海辺デート楽しみにしてたもんなあ?」
「…わるい?ソーと夏らしいことしたかったんだよ」
「ふっ、悪いなんて言ってねーだろ。拗ねんなよ」
「…海についたらいっぱい水かけてやる」
「やり返してやるよ」
「びしょ濡れになったら暑くなくなるかな?」
「さあ。そん時確かめるか」
「へへ、そうする」
「じゃ、早く行こうぜ」



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