「な゛ぁぁぁみ゛ぃぃぃぐんんんん!」
「うるっせえ!勝手に迷子になるんじゃねーよ!」
「ここここわいぃぃいいい」
「ったく…花火大会行きたいっていろはが言うから来たのに。早速はぐれるんじゃねえよ」
「ごめんねえええ、うう、ぐすっ、こわ、こわかったああ」
「…またユーレイついてきたのか?」
「うう、ぅん…、僕と一緒に花火見よって…、血だらけの青年がずっと声かけて来たあ、びええ」
「あー、もう泣くな泣くな。抱きしめてやるからこっち向け」
「ひうう、うん、うん、ありがとお、なみくん」
「おー。怖かったよな、一人にしてごめんな」
「なみっ、なみくんんんん、うわぁぁああん」
「泣かんでいーって。ほら、な?泣きやめ」
「でもっ、花火大会も、おわっちゃ、たあ」
「じゃあ今から俺んち来いよ。線香花火でもしよーぜ」
「せ、線香花火…」
「なに、んなしょぼいの嫌ってか?」
「嫌じゃない!いく!」
「おー、じゃ早くかえろーぜ。…ん、ほら、手。帰りも人多いんだからはぐれねーように」
「なみくん…、へへ、ありがとお」
「…おー」



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