「もちろんだめなわけがないだろう?…しかし、リエン。いつものヒートと様子が違うな」
「わ、わたし…っ、今日はとても、その、アル・ニールさまに触れていたくて…っ。ごめ、なさい。烏滸がましいマネをしているのは、承知なんですが…っ」
「責めている訳ではない。…その、逆だ。ヒートと言えどおまえはいつも言葉にはしないで、遠慮するだろう?そんなリエンが、今日はここまで私を求めてくれているんだ」
「あっ、アル・ニールさま…っ」
「心からとても嬉しいんだよ。…その期待に応えたいんだ」
「う…っ、うれし…っ、わた、し、幸せ過ぎて…どうにかなってしまいそう…」
「可愛いことを言ってくれるな。さあ、リエン。私に出来ることならなんでもしよう」
「ほ、ほんとうに、いいんですか?これ以上の我儘を言っても…っ」
「もちろんだよ。私になにをしてほしい?」
「そ、それなら、あのっ、後ろから…抱き締めて、欲しいです」
「そんなことでいいのか?…こっちにおいで」
「アル・ニールさま…ふふ、鼻息くすぐったいです」
「…こんな近くでリエンの匂いを嗅ぐと、やはり我慢できないな」
「ん、ふあっ…アル・ニールさま…っ」
「……リエン、私も我儘を言っていいだろうか」


薬配達失敗√end




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