王妃サフランは息子であり、夫であり、全ての魔族たちの頂点に立つ魔王でもあるバロックに軟禁生活を強いられていた。

ただただ広い、何もない豪華なだけの部屋ではやりたいことやること何もなく、サフランはとにかく暇を持て余していた。

楽しみは窓の外の木に止まる魔鴉とのお喋りくらい。

「カァカァクァア」
「へえ、人族の間ではそんなのが流行ってるの、おもしろそうだね」


「ねえバロック、てれび買って来てよ、てれび。魔鴉が言っていたけど、人族はそれをみんな持っているんだよ。中に人が入って動いたり喋ったりする魔法の箱なんだって」
「…ああ、お前が望むなら」

そうしてサフランの部屋に届いた60インチ液晶テレビ。

「えーと…これが電源…お、ついた」



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・某番組のパロディばかり
・都合いいように書いてます
・許せる方のみお楽しみください。