第八◯一話 『未来から来た女』 「郁実君が私と結婚してくれないなら、私この子と一緒に死んでやるわ!」 「け、結婚って…っ!あ、ありさちゃん、僕たちまだ十七じゃないか!」 「関係ない!私学校も辞めたのよ?!私一人で子どもを育てるなんてごめんだわ!ちゃんと責任とってよ!」 「そんな…!君が無理やり僕を襲ったのに…!」 「でも中出ししたのは確かでしょう?!なんならこの子のDNA検査でもしてみる?!間違いなくこの子はあなたの息子なの!ねえ、帆波?」 「ばぶー」 「う、うう…分かったよ…結婚するよ…」 「それでいいのよ」 「ちょっと待ちなさい!」 「な…だれ?!」 「私は郁実さんの妻よ!郁実さん、こんな女と結婚なんてしなくていいわ!」 「ぼ、僕は君のような女性は知らない!」 「驚かないで聞いてちょうだい、実は私、十七年後のあなたの妻なの!私は未来からやって来たのよ!」 「なにこの女?!頭沸いてるんじゃないの?!」 「未来でずっと郁実さんが死んだ元妻のことを気にしてウジウジモジモジしてうっとうしいから、郁実さんの過去からあんたを消してやろうとタイムスリップしたのよ!」 「な、なんですって?!」 「あんたは黙って帆波くんを大切に大切に育ててるだけでいいのよ!郁実さんに関わらないでちょうだい」 「ばぶー」 「ああ、帆波くん。生まれたてのあなたを一目見れて嬉しいわ。未来では貴方がゲイに目覚めないことを祈るわね」 「ちょ、ちょっと?!どうなってるのよ郁実くん?!」 「ぼ、僕にもサッパリだよ…」 「ばぶー」 ーーー未来から来た郁実の妻! ありさは無事に郁実と結婚出来るのか? 次回 八◯二話 『ありさ死す』 この物語はフィクションです。 本編の泥沼家族にはまあまあ関係ないです。 ←BANGUMIHYO ni modoru |