賭博
「カイザーの見た目で好きなところ?」
「うん、今賭けやっててさ」
「私に得ある?」
「正解者にコーヒーでも奢ってもらって」
「雑じゃない?」
︙
「カイザーの好きなところね。あるよ」
(顔だろうな)
(顔だろ)
(ワンチャン髪)
(全て……ですかね)
(顔一択)
(大穴で好きなところ、なし)
「太もも」
「え?」
「カイザーの太もも、好きなんだよね」
むちむち、むきむき、私が中世の彫刻家だったら『ミュンヘンの皇帝』ってタイトルで石彫ったと思う。ほくほく顔で答える私と、若干引き気味のチームメイトたち、やれやれ顔のカイザー。
「早く言えよ、もっとアピールできただろうが」
「しなくていいよ」
「膝枕するか?」
「硬そうだからいい」
後日、正解者は出なかったのでカイザーがおしゃれなカフェテラスに連れて行ってくれた。
「気分がいい」
「触ってもいいぞ」
なんか足組みながらカップを傾ける姿が絵になりすぎて鼻につく。今度コ○ダのクソでかコーヒーと食べ物を前にしてもこのビジュを保てるか試してみようと心に決めた。
それからまた後日、パンイチで部屋を彷徨かれ、悲しくも太ももに目がいってしまう自分が情けなくなったり、視界に入れないようにソファに座らずフローリングに直座りしていると、後ろからソファに座るカイザーの太ももに挟まれるなど散々な始末となった。
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