プレゼント選び
鈴が最近俺以外の男と一緒にいる。
しかも悪いことにチームメイトとだ。バレちまったか、鈴の魅力が。牽制してあったはずなのに。偶然を装って通りがかるも、蜘蛛の子を散らしたようにいなくなってしまう。鈴と何を話した?と詰め寄ってものらりくらり躱される。そんな中、爆弾はまさかの身内から投下されたのだった。
「潔とランチ行ってくる」
「ふざけているのか?」
「俺も行く」
「え、大丈夫来なくていい!」ちょっとは信じてよ!と焦る鈴。
「お前のことは信じてる。ただ俺以外の男といるお前が嫌。耐えられない。解釈違いだ」
相当ごねたが、惚れた弱みか上目遣いのおねがいに折れてしまった。俺は弱い。
そして今、当然のように世一を激詰めしている。
「いい時間を過ごしたようだな?」「世一は他人の女に興味があるのか?」「普通断るだろ、常識もないんだな」
詰めまくっていたら、余裕顔だった世一が段々とイラついてきた。スマホを操作して、「これなーんだ」と俺に突きつけてくる。
「は?なんだこれ?かわいすぎるだろうが」
「お前のプレゼント選んでるときの鈴」
「とりあえず世一はその画像消せ、すぐ消せ、鈴が減る」
いや、消す前に寄越せ!
︙
「カイザーって何欲しいかな?」
「あなたじゃないですか?」
「ねえその回答10人目なんだけど。みんな面倒くさがり過ぎでしょ」
「いや、ほんとに」
みんなカイザーに対して興味なさすぎ。ネスでさえこの回答。というか私はものじゃないし。
そんな中、違う回答をくれたのは潔世一でした。
「鈴があげればなんでも喜ぶと思うよ」
形に残るものなら永遠に持ってるだろうし、ナマモノとかでも剥製にするぐらいのことはやると思う。とは世一の弁。衛生観念あると思うからさすがにそんなことしないんじゃないかな、と笑うと、生暖かい笑顔を向けられていた。
そもそも男性にプレゼントなんてやり慣れてないし、海外だし、外国人男性だしで不安すぎる。でもここで潔に頼るのもなんか違うだろうし、道義に反するのでは……。
「お願い潔、私のプレゼント選び見守ってて」
ランチに行くと申告して罪悪感を緩和、困ったときは見守り隊に助言をいただく。完璧だ──!
まさかランチでさえ突っ掛かられるとはつゆ知らず、潔の「俺の身がやばくなったら即売るからね」という言葉も満足感でほとんど聞こえていなかった。
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