恨み言すら出ない
本当は恨み言とか沢山言いたかったのに、いざ墓の前に立った時になんにも言葉が出てこなくて、あの夜から数ヶ月ぶりに泣くみょうじなまえ 平伏して神様に祈るみたいな小さい背中を見つめて、嗚咽の合間合間にか細く零される名前を呼ぶ頼りない声を聴きながら何も言えずにいる鶴蝶くんと、物言わぬ墓石
14巻軸の未来だとみょうじなまえとイザナクロカワと鶴蝶くんはずっと三人で一緒に居られたから、何かの折にみょうじなまえがタケミチに「イザナを返して」と泣き縋ることになる 大切な人を救うために犠牲にするつもりなく犠牲になって未来の終わった人もまた、誰かの大切な人だったわけなので