記憶の端にいるあの人
良い天気だったから、折角の休日を堪能する為に、外へ出た。
ふらふらと歩いていた公園には、犬の散歩をしている人やカップルや、兎に角沢山の人が居て、その中でたまたま、目を奪われたのだ。
少しぎこちなさそうに二人で歩く男女は、共に綺麗な黒髪を伸ばしていて、時折吹く緩い風に、さらさらと揺れていた。
素敵だな、というのが素直な感想だった。
優しく笑う女性と、すこし目付きの悪い男性は、何かを話していて、それを見ながら、足を止めてしまったら、側を歩いていた人が私の顔を見て口を開きかけた。
声を掛けられる前に、急いで足を動かして、其処を離れる。
最後に振り返って見たあの人は、やっぱり素敵だと思った。
20150514
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