キノココの名前も考えたいな、今夜考えて、明日の朝にご飯食べ終わったら教えよう。
ここら辺では珍しいんだというルルをモンスターボールに納め、私の手伝いをしたいと言ってくれたレインとトレーナーズスクールの机を借りて自分のノートにメモをしていく。
私が下を向いてメモをとり、レインが黒板に書いてある異常状態を読み上げてくれる、なんとも効率のいいやり方ではあるんじゃないだろうか。
トレーナーズスクールの先生方や生徒さんはテレパシーの使えるレインが珍しいみたいでちらちらと私たちへ視線を向けていた。
……こんなに注目されるならルルでもよかったんじゃないかな。
とりあえず、やけど∞こんらん∞こおり∞ねむり∞まひ∞どく≠ニわからなかったり曖昧だったものから順番にノートに書いた。
「こんらん∴ネ外は専用の治す道具があるんだね……しばらく経つと治るとはいえ、混乱したポケモン辛そうなのに」
ボールに引っ込めたり、私では買えないなんでもなおし≠竄ォのみなら治せるらしい。
なるべく混乱状態になるような技を受けさせたくないな……キャモメやズバットのちょうおんぱ≠ニか、パッチールってポケモンのフラフラダンス≠ニか……私が知ってるのはこのくらいだけどまだまだありそう。
さて、異常状態を書き取ったら今度はタイプの相性だ。
まずポケモン図鑑に開いて私の手持ちポケモンたちのタイプを書いていく。
アブソルのルルは悪タイプ。
アチャモのヒエンは炎タイプ、飛行タイプじゃないのは正直以外だった。
ラルトスのレインはエスパータイプとフェアリータイプ。
キノココは草タイプ。
ルルとレインは虫ポケモンが苦手だって言ってたから、ちゃんと調べておかないと。
レインを抱っこして、室内の本棚に近づく。
「タイプについて書いてありそうな本を探してね」
『はい!』
もちろん私も探すけれど。
本棚の隅々をじっと目を凝らして探していると、腕の中にいたレインがフードの紐を引いた。
『ジゼルさま、うえからにばんめのだんの、いちばんはじっこのはどうですか?』
レインの言ってる本……タイトルは初心者でもわかるポケモンの基本≠ニ書いてある。
手に取ってみると、あまり読まれていないのかやけに綺麗だ。
でも今の私には十分過ぎる内容だろう。
……だって、ルルのことも、こんなに長く一緒にいるのによく知らなかったから。
レインを片手で抱いて、反対の手で本を持つとねんりき≠使ってレインがページを捲っていく。
しばらくパラパラと捲っていくと、やがてタイプ相性について≠ニいう項目を開いた。
「ありがとうレイン、ここが閉まるまでもう少し時間があるからゆっくり読もうか」
『はい!わたしもごいっしょします!』
締め出される直前まで、内容を覚えるつもりで熟読しよう。
戻る
ALICE+