くたくたになってポケモンセンターに戻った。
つ、疲れた……
あんなに本を読むことも久々だったし、覚えた方がいいことがたくさんあって少し頭がクラクラする。
レインにありがとう、とお礼を言ってそっと頭を撫でた。
ツノを撫でると気持ちいいのか、私の手にぐりぐりと頭を押し付けてくれる。
タイプもたくさんあれば、技も数え切れないくらいあるんだなあ……
熱心だね、と私が遅くまで残っている様子を見ていた教員の方からはせんせいのツメ≠ニいうのを貰った。
ポケモンにもたせておくと、バトルの時に確率で相手のポケモンより先に動けるらしい。
なるほど、先攻と後攻あるからもしかしたら先攻取れるかもしれないのか。
ちゃんと覚えたのは、みんなが苦手とするタイプ。
得意なのもだけど、苦手なのも大切だろうなあ。
「……あ、キノココの名前決めなきゃね」
借りた部屋のベッドに腰掛けて、膝にレインを乗せてからキノココのボールを取り出した。
圧縮解除のためにスイッチを押し、大きくなったボールを軽く放る。
キノー、と可愛らしい声を出してボールから出てきたキノココはもうやけど状態ではない。
「キノ?」
「あ、ごめんね。キノココの名前を付けようと思って」
『じぶんだけのなまえなんですよ!わたしもジゼルさまからいただいたレインというなまえはだいすきです!!』
レイン、雨という意味の名前。
だって連れてってほしいってぽろぽろ泣いていたから、それが印象的だったから。
涙雨っていうのかな。
レインには意味教えていないけど。
キノココは首を傾げて私を見上げる。
「キノココはね──ミドリ」
ミドリ、翠。
きっと君にピッタリだよ、と言うとキノココは──ミドリはきょとんとして、元気よく声を上げた。
……喜んでくれたかな?
ぴょんとベッドに上がったミドリを撫でると、自然と自分の頬が和らぐのがわかる。
私も、嬉しいな。
こうやって仲間?友達?家族?が増えていくのは。
そうやってしばらくレインとミドリと過ごしていて、寝る直前に思い出した。
ジム戦、どうしようか。
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