「103番道路に行ってごらん。私の娘とつい先日越してきた子がいるから」
「途中野生のポケモンが出るからそのアチャモでバトルしてみろ。あ、疲れたら途中の町のポケセン寄れよ」
いつの間にか持ってた私の鞄押し付けて研究所から蹴り出されたんだけど。
外で待ってたあいちゃんは、頑張んなよって言うように私の体を押した。
肩を落とす私と、張り切っているアチャモ。
ああそうだ、ルルにも紹介しないと。
もうすぐでミシロタウンを出るってところで、アチャモに向き合う。
「あのねアチャモ、この子紹介するね」
「チャモー?」
だあれ?って聞くみたいにこてんと首を傾げる仕草が可愛らしい。
長年の付き合いであるルルを紹介するために、腰のボールに手を伸ばした。
「ルル、出てきて」
手に馴染んだボール。
きっとアチャモのボールも、そのうち馴染むのだろう。
ボールが開いて閃光と共に私の相棒が出てくる。
種族はアブソル、名前はルル。
父さんや母さん、兄さんのポケモンとは別に小さな頃から一緒にいるポケモン。
ルルは応えるように鳴くと目の前のアチャモに視線を移す。
つぶらな瞳のアチャモとちょっと鋭い目付きのルル。
「チャモッ!?」
「……」
その鋭い目付きにびっくりしたのか、とてとてとアチャモは私の足に回り込むと、ちらりとルルを見る。
アチャモを見て、ルルは私に何か言いたげな視線を向けた。
「オダマキ博士にもらったの。仲良くして」
「……グゥゥ」
「そんな怖い顔しないでさ」
「チャ、チャモ……」
ルルの頭を撫でて言えば、しょうがないな、と言わんばかりの溜め息を吐く。
物は試し、ってことでこのまま103番道路まで行こうか。
硬直しているアチャモをルルの上に乗せると、鳴き声にならない叫びがアチャモから発せられた。
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