「……はれ」
「起きたかね」
死んだと思ったら生きていた。
いや、違う。
前の世界で死んだんだ。
そしてここへ来たんだ。
覚醒した途端に流れ込む情報に目眩がするも、私に声をかけたその人に「おはようございます」と返す。
なんで死んだんだっけ……凄く痛かったのを覚えている、凄く苦しかったのを覚えている。
「さて、直前に何があったか君は覚えているか?」
「死んだかと」
「さすがの私もそう思ったよ」
「でも生きてる」
「そう、君は生きている」
前の世界では何かに押し潰されて死んだ、目を覚ます直前の私≠ヘ鎌に背中を切り裂かれた。
口の中に鉄の味が残るってことは大分やばい傷だったんじゃないだろうか。
あと、私に訴えてくる私≠フ感情。
──あの変態次会ったらぶん殴ってベコベコに顔凹ませてやる。
……うん、激しい怒りですね。
無闇に魔王の戦に茶々入れに行くから私……ぶっちゃけ自業自得、恥ずかしい。
「あれ、心配してた?松永さん」
「ほんの少しばかりだがね」
「ご心配おかけしました」
「さて、早速だか──卿は私の知る綺羅≠ナはないな?」
……おう、お察しのよろしいことで。
まあでも、この人も私≠焉Aお互いに親しいと思ってるからいろいろ話していたんだよなあ。
「どうもはじめまして。綺羅≠フ体に入ってる極東綺羅です」
死んだ私が私≠ノ代わってこの乱世を生きていくんだ。
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