※前回の続き的な



クーちゃんここでもアロハシャツ……?
そんな私は相変わらず学校の制服だけどな!
目立つけどな!聖杯戦争参加者にしては!!
ひょんなことから私に令呪が出て、何故かキャスターになってたクーちゃんとパスが繋がっている状況。
クーちゃんのルーン魔術で令呪を隠してもらって、手がかりを探すためにこの少し不気味な雰囲気の冬木を歩き回る。
……だけならどんだけよかったか。
はぐれないように手を掴んでいるクーちゃんが「つけられてる」と言い始めて大分経った。
いくら私の家系がそこそこ続く魔術師でも、末っ子である私は魔術の心得が申し訳程度しかなくて戦えないんじゃクーちゃんに、クー・フーリンに負担かけ過ぎる。
あー本当に申し訳ない……
その分たくさん魔力回すから勘弁して……質悪いけどな!

「名前、走れるか?」

「え、なんかやばい感じ?」

「走りつつルーンで身を隠しちまった方が少しは撹乱できるだろ」

「……なんかさ」

「おう」

「あの冬木の聖杯戦争とは違うから怖いな」

元の冬木の、あの聖杯戦争は、確かに過酷なものではあるけれど、この状況より少しは穏やかだったような気がする。
多分、クーちゃんじゃないキャスターが、ここでは殺人事件大量点起こしてるからってのもあるだろうけど。

「でも一番衝撃だったのは?」

「固っ苦しいギルさんマジウケる」

ぷぷーと笑いを我慢しきれないでいると、クーちゃんが溜め息を吐いた。
あの倉庫での邂逅を、私たちは隠れて見ていたから。
いつもの、というか私の知ってるギルさんはこう……ここにいるギルさんとはまた違うというか。
確かにどっちもジャイアンだけどちょっと違うよね、あんなに堅苦しくないもんね。

「んじゃまあ、走るか」

「この前みたいに抱っこはー?」

「そんな力ねえからな!?」

ああ、筋力Eだもんね……
なんてぼそっと呟いたらチョップされた。



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