「お子ちゃま増えると平均年齢下がるっスねー」

まあ、あの子らが残れば、の話だが。
若様の弟であるコラソンが入団希望の子どもたちをいじめているのを見ながらデリンジャーを抱き上げる。
キラキラ光るピアスに手を伸ばし、キャッキャと笑いながら私の耳を掴んだ。
前に思い切り痛がってからは引っ張らない、いい子。
にしても、あの女の子と男の子は結構持つな。
男の子はこの前ピーカの声笑ってボコボコにされなかった?
ま、感覚麻痺してる私が言うことじゃないからなー。
でも、そろそろ止めるか。

「ちょっとコラソン。見ていられないからやめてくださいよー」

ピタリと私の言葉に手を止めた隙に女の子と男の子が私の後ろに隠れる。
いや親切心じゃないからね?
私が、見てて、胸糞悪いからだったから。
あ、私が見てなけりゃやっててもいいですよ。
わざとらしく肩を竦めれば、コラソンは溜め息を吐いてずかずかと部屋から出て行った。
相変わらず私の耳を触ってご機嫌なデリンジャーをポンポンと撫でて私の後ろに隠れた2人を見る。
女の子は私の制服のスカートの裾を掴んでいた。
捲れるンすけど。

「名前、さん」

「あー、呼び捨てでいいよ。みんな呼び捨てだから」

「でも年上だすやん」

「いーのいーの、さん付けなんて慣れてないから」

もうすぐご飯の時間だから行こっか。
デリンジャーを抱えたまま、2人に言うと私の後ろをおずおずとついてくる。

「あー」

「ダメだよ、口に入れると危ないから」

「うー!」

「いだだだだだ!!ちょ、わかった!渡すから!!せめて食卓ついてから!」

どこぞの若様か!
空けてもう10年以上経つのに食卓に到着するまでにピアスホール流血事件にまで勃発した。
ちなみにデリンジャーはご機嫌のままだった。
あー痛い。



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