それは雨の日だった。
バトルをして日が暮れ、夜は野宿。
手持ちのポケモンたちとテントを張ろうとした時に、カメールが気づいた。
私のズボンの裾を必死に引っ張るもんだから、テントを張るのは他の子に頼み、その子の引っ張る方向へついて行く。
ガサガサと茂みを掻き分け、そこに横たわっていたものに目を見開いた。
カメールが言いたかったのはこの子のことだろう。
雨に打たれて弱った、ヒノアラシ。
カメールは私よりもその子に駆け寄り、体を揺さぶって起こすように鳴く。
私も急いで駆け寄り、着ていたコートを脱いでそのヒノアラシを包んで抱き上げた。
ここからポケモンセンターは走っても時間かかる、そらをとぶ≠覚えてる子はまだいない、ハクリューが進化してからの予定だったから。
なら、せめてテントの中で薬で応急処置をして朝まで様子見ないと。
「カメール、走るよ」
そんなにテントから離れてないから迷子にはならないだろう、多少カメールが遅れても大丈夫なはず。
私の言葉に返事をしたカメールは、走り出した私に必死に走ってついて来た。
テントに戻ると既に張り終わっていて、他の子たちが不思議そうに首を傾げる。
余談だけど、このテントは特注で手持ちたちが入っても少し余裕のあるものだ。
靴を脱ぎ散らかしてテントに入ると、中で寛いでたキュウコンが怪訝そうな顔をした。
そのままヒノアラシを横たわらせ、鞄を漁る。
確か、この前拾ったかいふくのくすりがあったはず。
私のバッジの数じゃまだショップでは買えないから使わないで残してたやつ。
今が使い時だろう。
「がんばれ」
かいふくのくすりを吹き付けて、鞄に突っ込んでる新しいパーカーでヒノアラシを包んだ。
炎タイプが雨に打たれ続けるのは思っているより辛いと聞いたことがある。
傷とかはないからバトルで傷ついたわけではないみたい。
「コォン」
寝そべっていたキュウコンがヒノアラシを近くに寄り、尻尾で包むようにしてから再び横になった。
どうやらあっためてくれるらしい。
同じ炎タイプだし、任せよう。
カメールも気になるのか、姉貴分のキュウコンに頼み込んでヒノアラシの横にぴったりとくっ付く。
いつの間にか外から入ってきた他の手持ちたちも各々で横になっていた。
……私も、このヒノアラシにくっついて寝よう。
主人公の手持ちポケモン
キュウコン♀
カメール♀
ガルーラ♀
ハクリュー♂
アーボック♂
20150221
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