不覚にも惚れました

「なんでお前、泣いてんだ?」

あまり人が通らないはずの、実習棟裏。
私はそこで膝を抱えて泣いていた。
何故か。好きな人に告白してフラれたから。
まさか好きな人の好きな人が私の親友だとは夢にも思わなくて。きゃー!目が合った!!なんて喜んでた日々が懐かしい。あれは親友を見ていたんだな…。ははは、私…滑稽すぎない?

涙を流しつつ、近くの雑草をむしる。
ううっ…ここの草は根絶やしにしてやる…!

陰鬱なオーラを纏って草むしりを始めた私に、
冒頭の声が上から降ってきた。

「…誰よ、あんた」
「おっと!失礼しました!おれはポートガス・D・エース!1年A組の問題児の一人だ!」
「いやそれ自分で言う?」

ポートガス・D・エース。
…あー?うん、そうね。いたいた。
なんかバカっぽい…頭緩い感じの問題児。
隣のクラスだったことも朧気だった。
男子なんて、好きな人以外はアウトオブ眼中!
だったからね。はー、なんだこの虚無感。

礼儀正しく頭を下げたそいつは、自己紹介後、なぜか私の隣に座り込んだ。

「…なに?」
「おれもここで休憩〜!」
「私がここで泣いてるでしょ、他に行って」
「ああそうそう!なんで泣いてんだ?」
「あんたデリカシーって言葉知ってる?」
「配達屋みてぇな言葉だな!」
「…それは、デリバリー」
「なんでおれの心が、わかるんだ!?」
「…それはテレパシー」
「ゴミは分別する!地球に優しく!」
「…まさか、エコロジーって言わせたい?」
「ぶっ、はははは!!!お前すげェな!」

全部返してくれるじゃねーか!!
お腹を抱えて笑いだすそいつの姿が頭に来て
思い切り胸ぐらを掴んで凄む。

「静かに泣きたいの。どっか行って…!!」

ぽかんとした表情の数秒後。
に、とそいつは笑みを見せた。

「なぁ、名前教えろよ」
「絶対言わない」
「教えるまでここから動かねェ!」
「あんたクソすぎない?」
「女子がクソとか使うなよ」
「は?使うけど?言葉遣いに性別は関係ない。何時代で脳みそ止まってんの?滅べば?」
「めちゃくちゃ辛辣だなー!はは!面白ェ」

私はちっとも面白くない。
こいつが動かないなら、私が場所を変えよう。
というか涙も引っ込んだし教室へ戻ろう。

無言で立ち上がって歩き出す。

「……」
「なぁ、」
「……」
「なぁって!涙、止まったか?」
「うるさい!止まったから着いて来るな!」
「そっか。何があったか知らねェけど、元気出せよ!泣いてるより、怒ってる今の方がいいぞ!…よし、それじゃあ!おれは先に行くな!」

眩しい笑顔を見せて、ぽんぽん!と背中を叩くと私を追い越し…走り去って行った。

泣いている理由を聞いてきたのに、
答えなければ特に深く突っ込むことはせず。
名前を教えろ、聞くまで動かない。と言っていたのに、涙が止まったと知ると去って行く。

な、なんだったの、あいつは!?
わけがわからない。
…バカの行動原理なんて、分かるはずもない。


***


エースとの懐かしいやり取りを思い出す。

現在、私、ナナシは高校2年生。
あれから1年が経っている。
そして今、どこにいるのかというと。

あまり人が通らないはずの、実習棟裏。

さらにまたも膝を抱えて俯いていた。
何故か。
察しのいい人はもうお気づきだろう。
好きな人に告白して、フラれたから。
今回は、好きな人にはすでに恋人がいた。
それでも想いを伝えたくて、その人への恋心に決着をつけるために告白した。即答で断ってくれたその人。好きになってよかったと、思う。

涙を堪えて、草をむしる。
…昨年より増えてない?生命力が強いなぁ。
ぶちぶち抜いていたら、声が、かかる。

「まぁた泣いてんのか、ナナシ?」
「…何しに来たのよ。エース」
「告白しに行ったナナシがどうなったかなー、って見にきた!…けど、お察しだな!」
「相変わらずデリカシーが欠如してるね」
「お!海の底を英語で言うと?」
「……under the sea…」
「発音いいな!!くっ、ははは!!」
「ふざけんなよエース、このやろう!!」

隣に腰を下ろしたエースの肩をグーで殴る。
絶対質問を準備してきたでしょ、エース。
サボかデュースか、どっちか常にこいつを見張っててくれないかな…!昨年のやり取りを再現しようとするエース、マジで頭に来るわ。

むしった草をエースにぶちまけた。

「何すんだよ!慰めてやろうとしてんのに」
「その気が一切見えないから攻撃してんの」
「はー?乱暴だなァ」
「エースにだけだよ」
「…ああ、知ってる」
「喜ぶところじゃないからね?」
「別に喜んじゃいねェし」

草を払って立ち上がるエース。
そして私へ手を差し出してくる。
…その手を見つめて、エースを見上げれば。

「涙、引っ込んだか?」
「うるさいな、元々泣いてないから。…エース、放課後空いてたらカラオケ付き合って」
「カラオケ…、失恋ソングを熱唱だな!?」
「別に嫌ならいいよ。他をあたる」
「怒んなって。飲み物くらいは奢るぞ」
「…2時間ね」
「おう。よしよし、頑張ったな」
「……ん、ありがと」

じわりと滲んだ涙。
差し出された手が、そのまま頭を撫でる。

…恋人がいても、あの人が…好きだった。

こぼれ落ちる前にそれを拭ってエースの手を取る。ニッと笑うエースに、少しだけ感謝した。
ほんの、少しだけ。


──それから、半年の月日が流れて。

バレンタイン一色になる月がやってきた。
どこへ行っても目に入るのは、チョコ。
既製品も手作りも。
周りはチョコ関連のものばかり。

「なぁ、おれにちょうだい?」
「…チョコを?」
「そう」

ストレートにおねだりしてくるエース。
チョコ、好きだったっけ?
好きな人がいない今、手作りはしない。
友チョコもシェアパックでいいかな、なんて女子力の欠片もないことを考えていた。

エースにチョコ、か…。

「覚えてたらね」
「当日まで催促するぞ!」
「くっそウザいからやめて」
「じゃあ、くれるって約束しろよ!」
「約束?そこまでしてほしいの?」
「…ほしい」

じいっと見つめてくるエースの視線を流す。
…最近、よくこういう目で見てくる。
この瞳の意味を、私は…知っていた。

私も、そんな目をして。
好きな人を…見ていたから。

約束をしなかったせいか、それから本当に毎日エースはチョコがほしいと催促してきた。
しつこい。根負けしてわかったと言えば、満面の笑みで拳を握り、腕を突き上げ喜んでいた。
ちょっと大袈裟すぎない?

さて、どうしようか。
何を?…チョコを。
そりゃあ、既製品でいいに決まっている。赤い長方形の板チョコ一枚、それで充分だろう。
普通に美味しいもんな、定番の板チョコ。
うん。それで、いいと思う。

「……なにを、血迷ったことしてんだろ」

バレンタイン当日。
手にはオレンジ色の無地の紙袋。
中には赤い包装紙で包んだ…中くらいの箱。
さらにその中身は、トリュフとクッキー。
作ったよ…。レシピ見ながら、作ったよ!!

…ガチっぽくしなかったのに、逆にガチ感が溢れている気がして、人知れず頭を抱えた。
既製品だからね。と言えばいいか。
友チョコで、義理チョコだ!

とっとと渡してしまおうと、教室へ入ってエースの姿を探す。…が、残念ながらいない。
水色の髪が目に付いたので声をかけた。

「デュース、おはよ。エースは?」
「ナナシ、おはよう。エースなら呼び出されてる。もしやお前もその一人か?ついに?」
「なにそのついに、って。ずっとあっちが催促してたの、あんたも知ってるでしょ?」
「…まぁ、お前はそうだよな」

なぜ憐れみの目で見てくるんだこいつは。
そのマスク引っ張ってパァン!するぞ。
不穏な気配を察したのかマスクを抑えている。
デュースにもラッピングしたチョコをひとつ。

「…くれるのか」
「本日限定の配給物だよ」
「言い方…!ありがとうな」
「お返しは某店のアイスをよろしく!」
「見返りがエグい!!」
「ダブルを要求してないだけ優しい方さ」
「…手作り、か?」
「ビニール手袋つけて作ったから安心して」
「そういう意味じゃねェよ。…美味そうだ」
「ふふん、ありがとう」

エースは呼び出されているわけね。
…まぁ、人気者だもんな。そりゃそうだ。

それから放課後になるまでタイミングが合わず、なかなかチョコを渡せなくて。
私がもったいぶってるみたいじゃないか…!
あと、エースの人気を甘く見てた。
ひっきりなしに女子が来て…すごいなぁ。

下校のチャイムが鳴る。
教室にエースはいない。けど、カバンはある。
大方、また告白されつつチョコを貰ってるんでしょう。机に近づいて、山盛りのチョコの山へ置く。晴れて私もその山盛りの一員だ。

「…ほしかったんじゃないの」

ぽつりと呟いた言葉は、静かに消えた。

受け取るエースの反応を見れなかったことも、嬉しそうな顔を見れなかったことも。
少なからず、ショック…だった。

呆気なく終わったバレンタインの翌日。

「なんで昨日、帰っちまったんだよ!?」
「いや…だっていなかったじゃん、エース」
「呼び出しを断れないおれも悪ィけど!ナナシから直接ほしかった!!こう、頬を染めてさ!」
「私が?頬を?染める??はっ」

鼻で笑えば私の机に突っ伏した。
…なんかエースからチョコの匂いがする。
頑張って食べてるんだろうなぁ。

するり、エースの髪に触れる。

「…ナナシ?」
「っ、ほら、寝癖ついてる。いい男が台無し」
「えっ!おれ、いい男?」
「黙ってればね」
「相変わらず辛辣ゥ…!!」

すぐに手を引っ込めて。
何をしてるんだ私は、と顔を覆う。
エースは、違う。そんな感情はない。

…ないはず、だから。


***


冬から春にかけての時期、過ぎる日は早く、でも空気はゆっくりと。穏やかに流れて行く。

桜が咲き出す頃。私たちは3年に進級した。

エースとは、クラスが離れた。
2年から持ち上がりだったら、よかったのに。
…なんてね。

「エースせんぱーい!」

きゃあ〜!と黄色い声が外から聞こえる。
1年生かな。可愛いねぇ。
声につられて外を覗く。

校庭でサッカーしてる男子たち。
その中で、一際目立つ存在の…エース。
ボールが遠くへ飛ぶとそれを追いかけて行く。
が、エースは足を止めて校舎へ振り向いた。

ばちり、目が合う。
合った気がした。
でも、きっと見てるのは、私じゃな…

「ナナシー!!!」

……私、だった。
眩しい笑顔。1年の時から、変わらない笑顔。
ぶんぶん!と大きく手を振ってくるエースへ小さく振り返せば嬉しそうにまた、笑う。

「…ばかだなぁ」

私も、エースも。
想う人は大勢いるのに。なんで私なんだろう。
走り回るエースの姿を、目で追いかけた。

「ナナシ先輩が、好きです!!」
「…え?」

青天の霹靂。
とは、まさに。この私が告白された。

彼曰く、昨年衣替えで夏服に替わり、男子の水遊びの餌食となった時。恥ずかしがることなくホースを持った男子へ近寄り、それを奪ったかと思うと先端を指で抑え、強烈に放たれた水をその男子の顔面にぶちまけてやり返す所を……見ていた、との、ことで。

かっこよくて美しくて!好きになりました!

目をキラキラさせて告白された。
それ、本当に恋?ファンです的な感じ?

「サボ、笑わないで」
「お前…っ、勇ましすぎるだろ…!はははっ!
確かにカッコいいな!それは惚れる!」
「なんで今告白したのか聞いたら、受験が始まる前に伝えたかったんです。だってさ」
「へぇ、いい奴じゃねェか」
「そうだね、いい子だと思うよ」
「…黙ってねェ奴も、いるぞ」

──バンッ!!!!!

「ナナシ!!」
「…エース」
「っ、おま、お前!告白…された、って」
「情報早いな、そうだけど」
「へんじ、は!」
「断ったよ。好きな人がいるから」
「そっか…断ったのか…」

へにゃり、と座り込むエース。
はぁ、と息を吐いたかと思えば、すぐにひゅっと息を飲む音が聞こえた。大丈夫…?

「…おれの聞き間違いじゃなければ、ナナシ、好きな人がいる…って、言った?」
「うん」
「誰だ?」
「ひみつ」

むっと眉間に皺を寄せる。
2年生の時は教えちゃったもんな。
でも今回は、言えない。

「…フラれても、カラオケ付き合わねーぞ」
「フラれるの確定してるみたいじゃん」
「ふんだ!フラれちまえ!!」
「小学生かな?」
「ばーか!ナナシのばぁーか!!」

べー!と舌を出して走り去った。
…本当に小学生みたいなことして行ったな。
煽りスキルを磨いて出直して。

ちらりと前の席のサボを見れば。

「…なによ、その笑み」
「んー?フラれちまえ、って言われたな」
「そうだね、フラれるんだと思う」
「はは、馬鹿だな。二人とも」
「やめて、それはエースだけにしてよ」

そんなやり取りをしていたら授業開始の合図。
…告白、か。
恋が叶った試しがないからやっぱり、不安。

その日の放課後。
実習棟裏へ行って告白するのか考えようと教室を出た。なんだかんだ落ち着く場所だ。
靴箱で履き替え、玄関を抜けて目的地へ。
実習棟裏に着くとそこには… エースがいた。

「何してるの?」
「…ナナシは、なんで来たんだ」
「私は…。告白しようと思って」
「そうか…じゃあおれは今から、邪魔をする」
「邪魔?」
「ああ。告白させないよう、ここにいる」

毎回、私がフラれて泣いていた場所に座る。
腕を組んで、ムスッとした表情で。

それがおかしくて笑えば、なに笑ってんだよ!と非難の声を上げて憤るエース。
馬鹿だなぁ、本当に。ばかだ。

「エース」
「なんだ!…なぁ、相手はまだ来ねぇのか?
まぁ、ここへ来てもおれが追い返すけどな!」
「どうして、エースが追い返すの?」
「…告白させたくねェ…から」
「その人が好きなのに?」
「っ、それでも、だ!」

泣いてるナナシは、もう見たくねェ。
呟くような声だけど。ちゃんと耳が拾った。
エースは優しい。1年の頃から変わってない。

変わったのは、私…かな。

「私の好きな人、教えようか」
「いい、やっぱ知りたくない」
「同い年だけど違うクラスで」
「聞きたくねェ」
「笑顔が眩しくて、運動神経がよくて」
「いいって言ってんだろ…」

どんどん不機嫌になっていく。
私は構わずに“好きな人”のことを挙げる。

座っているエースの前に、しゃがみこんで。

「その人は、フラれて泣いてた私に声をかけてきた。涙が止まるまで話しかけてさ。一人で傷心モードに入りたかったのに、デリカシーのない奴だよね。しかもそれ2回あったんだ」
「……、え?」
「チョコ欲しがってたから。作って綺麗に包装までして。でも当日は呼び出しが多くて直接渡せなかった。…頑張って、手作りしたのに。
もう二度とやらん!!って決心したね」
「待っ、……え??」
「黒髪でそばかすがあって。たまに変な文字が書かれたTシャツを着てる。今日は…なんだろ。夢?ちょっとエース立って。夢現ゆめうつつ?でもルビというか表記はMUGEN…なにこれ。言葉のチョイスもセンスも謎。あ、あと、だんだん顔が赤くなってきてる、かな?目も逸らされた」

にっこり笑えば、目を見開く。

「名前はね、ポートガス・D・エース」
「う、そだろ…」
「エースが好き。不覚にも惚れました」
「…本当に?」
「でもね、私フラれるの確定してるんだ。告白の邪魔するって言うし、追い返すらしいし」

どうすれば、いいと思う?

エースに近づくために、立ち上がる。
頬も耳も真っ赤。
あ、とか。う、とか。
視線は泳いでるし、言葉もしどろもどろ。

「…エース、すき」
「ナナシ…」
「エースは?好きな人、いるの?」
「おれは…ナナシが好き。すっげぇ、好き…」

腕を伸ばして、ぎゅうと抱きしめられた。
絶対に離さない。と言いたげに、強く強く。
私も背中へ手をまわして抱きつく。
温かい、エースの腕の中。
胸に擦り寄れば笑みがこぼれた。

よかった。
エースも、私を好きでいてくれて。

「…ふふ、なんで泣いてるの?」
「っ、夢…じゃねぇ、よな」
「わー。エース、そのTシャツの文字通り、夢現状態じゃん?どっちだろうねぇ?」
「夢だったら、もう、覚めたくねぇ」
「どうしたら夢じゃないってわかる?」
「キスさせて…ほしい」

ぐすぐすと鼻をすするエース。
愛すべき馬鹿、って言葉があるけれど。
本当にあるんだな。…というかいるんだな。

目を閉じて上を向けば、唇が触れる。

何度か、くっついたり離れたり。
くすぐったくて口元が緩む。

「…なに、笑ってんだよ」
「ファーストキス、エースとだな。って」
「!!そ、そうか…そうだな」
「エースは、初めて?」
「当たり前だろ…」
「意外。あんなにモテるのに」
「…ナナシしか、見てなかったから」

真剣で真っ直ぐな瞳。
そっか、…へぇ。ふぅん。
今度は私の目が泳ぐ番だった。頬も熱い。

「…照れてんの?」
「そんなこと、ない」
「かわいい」
「眼科に行って」
「残念ながら視力はめちゃくちゃいい方でな」
「…そう、」
「うわぁぁぁ!!照れてる!ナナシがおれに照れてる!可愛い!ぜってぇ夢にさせねェ…!」
「夢に、しないで」
「っあー…ダメだ可愛い、無理…好き…」

語彙力の低下が著しいな。

ぎゅうぎゅう抱きしめてくるエース。
もう、されるがままになっていた。
…いつから好きになっていたんだろう。
こんなに、心が暖かくなるほど。

デリカシーはないし、声は大きいし。
馬鹿だし、スキンシップが激しいし。

でも笑顔は、とても、素敵で。
ふと見せる真剣な瞳は…かっこいい。
泣いてる時に声をかけ、傍にいてくれる。
そんな、優しい所が…好き。

エースが

好き。



不覚にも惚れました

翌日。
私とエースが付き合っている、という話は瞬く間に広まっていた。一体、誰が。
サボ?デュース?…どちらもありえる。

「ナナシ、めっちゃ可愛いんだよ!いや見せてはやんねぇけど!なぁ!聞いてるかサボ!」
「はいはい本人がキレる前にやめとけ?」

エース。
お前かっ!!!!!

「時すでに遅し…」
「!!おはよう、ナナシ!」
「おはよう、語尾にハート付けないで」
「ほーら、キレてる。おはようナナシ」
「おはよう、サボ。兄弟でしょ、教育して」
「兄弟だけど育ての親じゃねェからさ!」
「ナナシ、めーっちゃ好き!」

抱きついてきて、首筋に擦り寄ってくる。

「…っ、知ってる」
「!!はー!!!かわいい!すき!!!」


Fin.


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