セクサロイド

オフィスに戻る。と、日向がデスクで何かを見つめていた。すっと目を細めて彼女が隠したものをスキャンする。内容に一瞬目を見開くが、すぐに笑みに変わった。そっと彼女の耳元に顔を寄せ、低い声で囁いた。「セクサロイドに興味が?」「!!?」端末が床に落ちる、直前でキャッチ。ぱくぱく口を開いている日向に。アンドロイドとヤる方が〜などという記事を表示しているそれの電源を落とす。何も言わない彼女の顔を覗き込むと案の定真っ赤になっていた。スキャンしなくてもわかる。「私に不満が?」「無いよ!無いです!!」「照れなくても大丈夫です、あなたが望むなら僕は何にでも」「やめてってば!!」ぎゅーっと顎を押されるが緩む口元は締められない。
「今夜、あなたの予定を予約しても?」

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