※R-18描写
※遊真くんが二人になってる
※♡喘ぎ
「トリガーの不具合?」
「そうなんだよね、一応身体とかに不調はないし、今開発部に解析お願いしているところ」
あたしもちょっと本部に顔出してくるから。そう言って栞は荷物をまとめていた。トリガーの不具合とだけ理由がわかっているだけよかったのかもしれない。彩里はそう思いひとつため息をついた。
「じゃあ、留守番よろしくね〜」
「いってらっしゃい、しおりちゃん」
いつも通り見送る遊真を眺めながら、やはりどうしてこうなったのか。栞を見送る姿はいつもの白髪の遊真と、きっと本来の色なのだろう。黒髪の見慣れない遊真がそこにいるのだから。
「それで、どうしてこうなったの」
「わからん、訓練しようとしたらなった」
「けっこうおどろいた」
「黒い髪の遊真くんは記憶とかはそのままなの」
「うん。たぶん思考も共有してるっぽい。身体が分かれただけみたいな」
「なんか、複雑そう」
「そんなことないぞ、それぞれ考えて動けるし」
おれが勉強で、おれが訓練なんてこともたぶんできると二人の遊真は彩里を見た。体型は普段と同じくらいで、本当に髪色と少し髪型も違うだろうか。黒髪の遊真を見て少し複雑な感情を彩里は抱く。
――こっちの遊真くんは、本当だったらもっと怪我してるんだよね。
彩里の表情を二人の目は見逃さなかった。彩里のほっぺを両手で包み込む白髪の遊真と、後ろから抱き締める黒髪の遊真。
「なんともないからそんな顔すんなよ」
「でも、だって……」
「大丈夫だから」
ほら、指輪外れてるわけじゃないから。そう白髪の遊真は左手を見せてくれる。
「これでも心配?」
「そりゃあ、大丈夫そうとはいえよく分からないトリガーの不具合なんだし……」
「ふむ、こまったな」
白髪の遊真が正面で考え込む中、後ろの黒髪の遊真は彩里を抱き締めたまま首筋に頭をぐりぐりと押し付けていた。前にも後ろにも恋人がいる状況に思春期真っ只中である彩里が感じる刺激としては強すぎるものだった。
パニックになりそうな頭で考える。後ろにも前にも遊真くんがいて、後ろの遊真くんはしっかりと抱き締めてくれている。前の遊真くんは何かを考えていたけれどそれをやめてこちらをジッと見つめていた。
「なぁ、黒髪のおれ」
「む?」
「そのままアヤリ抱き上げれるか?」
「できるけど、なんで?」
白髪の遊真が答える前に自身で気付いたらしい、黒髪の遊真は勢いよく彩里を抱き立ち上がった。状況についていけていない彩里はただ落ちないように彼の服を掴むことしかできていない。
「おれはこのままアヤリ運ぶぞ?」
「おう。おれは準備と確認とかしてから行く」
「了解」
二人の遊真は、お互いの動きを確認して実行に移していく。黒髪の遊真は彩里を抱き抱えたまま上に上り、普段遊真が使用している部屋のドアを開ける。いまだに話の理解が追いついていない彩里を膝の上に下ろしベッドに腰掛け今度は正面から抱き締めた。
「アヤリ……」
「元の遊真くんの髪型もこんな感じなの?」
「たぶん。そんな変わってる?」
「結構違うとおもうんだけどな」
やっぱり見慣れなくて新鮮など呟きながらおれの髪で遊んでいる。おれの膝の上にいる状況なことを忘れているのだろうか。ほんとうはもう一人のおれを待った方がいいんだろうけれど、こんなに近くにいたら我慢できん。黒髪の遊真は、はしゃいでいる彩里の手を掴みそのまま体重をかけてベッドに押し倒した。
「あれって顔してる」
「うん、びっくりして、る」
「せっかくだからさ、細かいこととか全部忘れてこの状況を楽しもうよ」
そう言った黒髪遊真は、彩里に覆いかぶさった。普段とは雰囲気の違う恋人に固くなってしまうのは至って自然のことだろう。そんな彩里を柔げようと黒髪遊真は彩里の唇に自身の唇をゆっくり近づけた。
視界いっぱいに広がるのは黒。いつもと違う相手で少し困惑した。遊真くんではあるんだ。近づく唇を受け止める。最初は軽く角度を変えて会えた喜びを分かち合うようなそんなキスを。それはどんどん深くなっていき先程からぴちゃぴちゃと、息継ぎの間に吐息が漏れる。彩里は遊真の舌をとにかく追いかけるように、遊真は彩里の口内を味わうように好きに動いていく。ぴちゃ、くちゅ、そんな水温が部屋に鳴り響く。お互いすっかり夢中になっていて、口の端から垂れてきてもすぐに脱ぐう力がなかった。彩里がもう一回とねだろうとしたそのとき
「もうこんなになっちゃったの、アヤリ」と見慣れた白髪の彼。
「わるいね、おれ。とまらんくなっちゃった」
「おれも合流する」
「はいはい」
強引に黒髪の遊真をどかして白髪の遊真は彩里の上にまたがる。黒いおれに可愛がってもらったのだろう。目は涙がたまり始めていて潤んでいる。頬も蒸気していて、すっかり準備万端な所まで進められていた。
おれ自身とはいえ不服。もうとろんとした顔のアヤリに覆い被さる。
「ゆ、遊真くん……?」
返事をしてあげたいけどあえて無視をする、今は返事をする時間より早くアヤリの唇を奪いたかった。
歯列をなぞって、舌を絡めて。遊真は自分の知る限りの方法で彩里の口内を犯す。彩里の吐息も口から漏れる声も、必死に受け入れようとする舌もどれもが愛しく思えた。
「アヤリ、かわいい」
「ん、はぁっ、え、なに……?」
「おいおい突然だな」
「いいだろ、おれだって混ざりたい」
横で見ていた黒髪の遊真はベッドに押し倒されていた彩里を起き上がらせた。その行動に白髪の遊真も彩里も驚いたようだったが二人の反応など構わずに黒髪の遊真は彩里の背後に回り自身にもたれるように促す。
「これなら白いおれはキスの続きできて、おれもアヤリのことも触れていっせきにちょうってやつだ」
「理にかなってるな」
二人は顔を見合わせたあとにやりと笑い彩里を見る。二人からのキスで蕩けた表情と乱れた呼吸で二人を見上げていた。身体はトリオン体、しかも今は不具合を起こしているとはいえやはり思春期。そんな恋人の姿を見てしまえば、二人は自然と喉をごくんと鳴らしてしまう。
「ゆ、ま……くん」
「ごめんアヤリ、止まれそうにないや」
「あとでおれらのこと怒っていいから」
「んっ、だい、じょうぶだから……」
──だから、もっと
煽ったのはアヤリだ、と自身に言い聞かせた。本来ならばこんなコイビトの姿を人に見せたくない、見せつけられたくもないけれど、もう一人はおれだ。二人に分かれてもおれはアヤリを抱きたいらしいし、もう一人のおれもきっとそうなんだろう。ならアヤリにおれたちのこの欲を受け止めてもらおうと思った、だって煽ったのはアヤリだから。
そんなことを考えながら黒髪の遊真は背後から耳を、白髪の遊真は正面から口を。彩里の頭にはぴちゃ、ぐちゅ、と水音とゾクゾクとする快感だけが響いていた。これだけでも頭がおかしくなりそうな、ほど気持ちいいのに、彼らは優しく身体をなぞるだけで触ってほしい場所に触れてくれない。わざとなのか、今は気分が違うのか、そんなこと今の彩里に答えを導くことなど不可能で、彼らから与えられる優しくてもどかしい快感を追うことに精一杯だった。
「うぅ、んっ……、はぁっ」
「アヤリ、きもちいいの?」
「や、あ。きか、ないで……っ」
「でも教えてくれないとわからないよ? 今日二人いるし」
「ほら、教えて、アヤリ」
自身を見つめる四つの赤い瞳。大嫌いで大好きなその赤に、いまどんな姿の自分が映っているのだろうか。鮮やかだけれど、どこまでも沈んでしまいそうになるその赤の前で嘘はつけない。否、ついても意味がない。
「も、っと……」
「もっと?」
「もっと、さわ、って」
「どこを? 今も結構触ってると思うけど」
「ゆ、まくんのっ、いじわる……っ」
「アヤリ」
「む、むね、とか。きもちいところ…」
「よく言えました」
彩里が答えるのを待っていましたと言わんばかりに、二人は同時に動きを変える。上着を勢いよく脱がし、背後から彩里の胸の柔らかさを楽しむように揉みはじめ、正面からは舌と指で乳首を責めていく。胸を持ち上げ突き出すように形を変えてやり、その先を弄る。ただでさえ胸が感じやすい彩里は身体を反らせ、さらに突き出すような形になってしまう。
「あんっ、あっ♡ それ、だめ、ぇ……♡」
「そんなに突き出しちゃって、積極的だな」
「すご……、乳首ビンビンだぞ、アヤリ」
「はあっ、い、いわないでぇ……あっ♡」
指でピンっと弾けば、それに合わせて身体が跳ねる。正直すぎる反応に気分が良くなっていくのを遊真は感じていた。背後から乳首をキュッと摘ままれ、間を空けずに正面から舌で転がされる。指の柔らかいけどはっきりとした感覚と、舌のぬるぬるとした感覚が同時に自身の敏感な部分を襲い彩里は意識を保つことに必死だった。
「はっ、ゆ、ゆうま、くん♡」
「なに、アヤリ?」
「わた、わたし、きもちぃっ」
「まだ胸しか触ってないぞ?」
「んんあ、でもぉ……♡」
「ん、かわいい」
正面の遊真は彩里にキスをする。もうすっかり乗り気の彩里は自ら舌を絡めてくる、こんな積極的になる彩里は珍しいと普段から行為を交える白髪の遊真は複雑な気持ちになった。
「おればっかりずるいぞ」
「おまえが自分で後ろ行ったんじゃん」
こいつがいるから今日のアヤリはいつも以上に積極的なのだろうか、自分自身であることに変わりはないけれどこれは間違いなく嫉妬だとわかった。
「アヤリ、そのまま四つん這いになれる?」
「ん……」
「ちょっとおまえ勝手に」
「まあまあ、おまえにも悪くないって」
黒髪の遊真は彩里を四つん這いになるように誘導していく。彩里の思考は完全に溶けているようで、遊真にただ従うだけだった。そのまま四つん這いになる、ということは正面の白髪の遊真を彩里が押し倒す形になる。遊真の目の前には先ほどまで責めていた胸が、重力に合わせてさらに顔に近くなる。この彩里に押し倒されている体勢も悪くない。結局自分のことをわかっているのは自分なわけで、言った通りだっただろ? とにやけている黒髪の自分に返す言葉が見つからなかった。
「ゆうまくん……」
「……わかったから」
彩里の胸に再び舌を這わす。力が抜けているのか少しずつ彩里の顔が遊真の首元までおりてくる。髪の毛が首元にあたるのがくすぐったくて、それすらも愛しくて遊真は髪を撫でる。
「ああっ、あんっ」
「はあ、いい反応……」
「お前な……」
彩里の身体が大きく跳ねて、遊真に倒れこむ。後ろでは黒髪の遊真が彩里のナカに指を挿入したようで、じゅぼじゅぼと音を立てながら動かしていた。指の動きに合わせて跳ねる身体と耳元に響く甘い声。もっと聞きたいから白髪の遊真は自身の身体にあたっている胸の先端を探り当ててコリコリと弄る。
「すごい、ぐしゃぐしゃだぞ」
「こっちもかたくしすぎ」
「どうじに、むりっ、やあ……♡」
「きもちいいだろ?」
「う、んっ、きもち、いいからぁっ……だめっ、なんか、あっ♡」
「いいよ、アヤリ」
「ここだよなっ」
「ああっ、あっ、んっ♡」
声は控えめだけれども、身体は大きく震わせる。絶頂を迎えたのだろう、そのまま遊真に倒れこんで肩で息をする。そんな彩里をあやすように頭を撫でる白髪の遊真であったが、正直耳元で声を、目の前で達するときの顔を見せつけられては我慢の限界だった。黒髪の自分を見れば「もう準備は万端だぞ」とこちらの言いたいことはわかったようで一足先にとズボンと下着を脱ぎ始めていた。
「おれ、このまま後ろから先にしていい?」
「えー」
「いいじゃん、あとから好きなように楽しめば。おれ一回でいいからさ」
「アヤリにとってはおれら二人で二回になるからなぁ……」
「え、じゃあお前我慢できるの?」
「それはむりな話だな」
話を聞いていたのだろう、もぞもぞと彩里が動き出す。その様子を見て二人の遊真は口を閉じた。もうこの時点でやりすぎている自覚は二人にもあった、ここで彩里がストップをかけたらお互いに我慢しなければばならないことになる。
「どっちも、大丈夫だから……」
「アヤリ」
「無理すんなよ?」
「むりしてないよ。だから」
──だからきて、遊真くん
その言葉を聞いて、理性を手放した。まずは黒髪の遊真がそのまま後ろから彩里に自身を挿入する。もう何度も侵入しているが、それでもぎゅうぎゅうと自身を受け入れてくれてこんなところまで愛しさを感じてしまう。白髪の遊真は乳首への愛撫を続け、彩里に快感しか与えない。
「あっ、あっ♡ ん……、ああっ♡」
「はあっ、ほんと、かわいいな」
「アヤリすごいエロい顔してるぞ」
「みない、でぇ……っ」
「むりな頼みだな」
「ねぇ、アヤリ。口あいてるだろ? 白いおれのことも気持ちよくしてよ」
「おまえな……」
「ん……、あっ」
突かれながら必死にズボンを下ろそうとする姿にさらに自身に熱が集まるのがわかった。彩里が下ろすことで勢いよく飛び出すソレがどれだけ興奮しているかを示しているようだ。彩里は遊真のソレを口に含み舌で刺激していく。最初は遠慮がちに、少しずつ後ろからの律動に合わせて口を上下させるようになる。
「あむ、んう……♡ ん……♡」
「じょうずだぞ、アヤリ」
「咥えたらさらにきつくなったんだけど……」
「アヤリの変態」
「んあっ、ちが、ちがうもんっ」
「んっ、また締まったっ」
「アヤリのえっち」
「あー、ごめん。出そう……」
「ああっ、んんっーー♡」
挿入している遊真が最後に奥に突き立てて果てたのと同時に彩里も絶頂を迎えた。身体は小刻みに震え、余韻に浸っているようだが、白髪の遊真が彩里を黒髪の遊真にもたれるように最初と同じような体勢を変える。自身も果てたばかりであるが彼女を支えることは可能だろう。白い自分が彩里に正面から挿入を試みようとしている姿を見ながら彩里の頭を撫でる。
「アヤリ、今度は白いおれな」
「う、ん……」
「いれるぞ」
「うん、ゆうまくん、っあ♡」
後背位とはまた違う場所を遊真に擦られる。気持ちよくてどうにかなりそうで、彩里は挿入する遊真の腕を掴んで爪を立てていた。傷ができたのだろう、トリオンが漏れていたが遊真はお構いなしに律動を続けた。
「あっ、んん♡ ああっ」
「アヤリ……」
「ゆ、まくんっ、んあっ♡」
「お熱いね、おふたりさんっと」
「ああっ、それ、だめぇ♡」
「ウソ、きもちいくせに」
黒髪の遊真が乳首を摘まめば、再び彩里の身体は大きく跳ねる。そのたびに白髪の遊真も顔をしかめ、自身の欲を吐き出すのを我慢しているようだった。
「おまえ、よけいなことする、なよ」
「いいじゃん、アヤリもおまえもいいみたいだし」
「もう、出そ……」
「だって、アヤリ」
「あっ、ん、うんっ……いい、よお♡」
「アヤリ、でるっ」
「ゆう、まくっ、んん、ああっ……♡」
二人の恋人からの愛を受け取った彩里はそのまま意識を手放した。
「アヤリ? おーい」
ぺちぺちと肌への優しい刺激で彩里は目を覚ます。目の前には大好きな白い恋人、服は綺麗に着せられているようだ。
「遊真くん、一人?」
「おう、なんか戻った」
「そっか。もう一人の遊真くんに挨拶しそびれちゃった」
「あいつもおれだしいらんだろ」
もう一人の自分を気遣う彩里に少し拗ねた素振りを見せる。
「遊真くん、ずっとヤキモチ妬いてたでしょ?」
「おれが?」
「遊真くんが」
言われてみるとそうなのかもしれない。いくら自分だったとはいえ大事なコイビトのあんな姿を見せて、触られて抱かれたわけだから。言葉にされることで実感してしまったその感情に遊真は口を閉じるのであった。
「あんな風に気持ちさそうにしてて、おれ一人で足りなくなったらどーすんの」
「それは、遊真くんが相手だったからで……」
「でも手は二人分だったじゃん? アヤリはああいのが好きみたいだし」
「えっ、と……」
申し訳なさそうになる彩里を見て、遊真はふふっと声を漏らした。笑う遊真がわからなくって彩里は頭に疑問符を浮かべる。
「ごめんって、いじわるしただけ」
「もうっ!」
そうやってすぐに怒るコイビトが愛しくて、遊真は彼女を引き寄せてまた優しくキスをする。
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