恋哀


一緒じゃ…だめ? / 仁王、丸井、切原


雪はまだ降ってこない12月初め、もうすぐヤツの誕生日なんだよね。あー寒い。


「おっ、名前先輩じゃないっスかー!寒いんで暖めてもらえません?」


「あー赤也だー、おはよ。暖めてほしいならブン太に頼むといいよ、ここだけの話ブン太の体脂肪率は、」

「おい苗字!赤也に変なこと言うんじゃねーぞ!」


「変なことじゃないよ!ブン太の体脂肪率言うだけじゃん!!」


「てめっ、何逆ギレしてんだよ!?つか俺の体脂肪率なんて知らねーだろぃ」


朝からぎゃんぎゃん騒ぎながらの登校中なう。

ったく、ブン太は相変わらずうるさいなーもう!そんな感じだと将来は真田みたいになっちゃうよ!そんなブン太ミタクナイ。


「あ、そういやもうすぐ仁王先輩の誕生日なんスけど先輩たち覚えてますよね?」


「ふっふーんっ、私はちゃーんと覚えてるわよ」


どやって2人を見たら見事に無視された、私が2人を見ることを予想していたのか2人は2人の空間を作って私をぼっちにしてきた。


うわうわうわ苛めだ!女の子苛めるとか有り得なーい!


いいもん一人で学校行くし!

「ちょ、待てって!冗談、冗談だからそんな怒んなって」


「ふーんだっ!」

「あーあ、丸井先輩が女の子苛めてる」

「赤也てめーもだろ!」


赤也の頭をぐりぐりするブン太、なんか2人のやり取り見てると兄弟みたいだなー。



「……で、何よ。許してほしいなら土下座して謝れコノヤロー」


「土下座はしねーけど、悪かった。で、さっき赤也と話してたんだけど仁王の誕生日プラスクリスマスパーティーしねぇか?」


………まじ?それまじで言ってる?


もちろんやりたいに決まってるじゃないですかあああ!!仁王を祝ってあげないとだもんね!


「やるに決まってんじゃん」



「なら決定っスね!それより…仁王先輩の誕生日って何日なんスか?」



…え?知らねーのかよっ!


って、ちょっと待てよ……私も正確な日にち知らないじゃん!?
やっば…迂闊だった。てか知ってるつもりでいた。
12月の初めの辺りってのはわかってたんだけどなー。


「は?お前ら知らねーのかよぃ。仁王の誕生日はだな、」


「うんうん」





…あれ?何か間開きすぎじゃないですかブン太さん。

私と赤也はわくわくしながら待ってるのに黙ったままおろおろし始めた。


「俺も知らねぇ」

ドスッと私の一発はブン太の鳩尾に見事にヒットした。


「知らないくせに何故威張った!」

「げほっげほっ、…ド忘れしちまったんだよ」

「使えない先輩っスね」


赤也に見下されてるブン太。なんか、うん どんまい☆


「赤也、このバカ置いて学校行こうか」

「そうっスねー」


道路に転がってるブン太を置いて私たちは学校へと向かった。


「お前ら、待て…よっ」

ブン太の伸ばした右手は2人に届くことはなかった。



――…



「あ、仁王おはー。寝てないで起きて下さい大事な話があるんです」


「……何じゃ朝っぱらから騒がしいのぅ」



「いや、え!?騒いでないけども」



「いいから話は何じゃ」




寝ていたところを起こされてやや不機嫌気味の仁王くん。

何さちょっと起こしただけでそんな起こらなくてもええやないの!








「仁王の誕生日っていつだっけ?」




「………は?」



さっきより更に不機嫌度が増し顔にまでそれが現れる。







「…今日」


「ふへ?」


小さくてよく聞き取れなかった。

今この子なんてった?





「今日が俺ん誕生日じゃ」








ん?え?は?……………って、えええええ!?
まさかの今日が当日!?いやいやいや…まじで?



やばい、忘れてたというかわからなかったうえに何も持ってきてねえ!

しかもわかんないから聞いたら今日が誕生日とか…






「た、誕生日パーティーさっ、クリスマスも近いことだしクリスマスパーティーと併合しよっか!そのほうもっと盛り上がると思うんだ!」



「どうせ、今日だってこと知らんかったからプレゼント用意してないってやつじゃろ」



ば、バレてる…が、しかし大丈夫だ問題ない。
誤魔化しならいくらでもできるっ!



「ち、違いますけどーただ一緒にしたほう一石二鳥でいいかなーって思っただけですけどー」


「ふーん」



むむむ…何だよその返事…信じてくれてないなーもう!

でも一石二鳥ってのは事実!私の時間とお金が減らないことに関してはまじで一石二鳥!



「だから…一緒じゃだめ、かな?」


「あーわかったわかった、けど今日中におめでとうって言うてほしいんじゃけど」


「わわっごめんそれはちゃんと言うよ!」


そう言って仁王の眼を真っ直ぐ見て言った、



「――おめでとうもろこし」



それだけ言い残し自分の席へと着いた。



担任の先生が入ってきて教卓の前に立つとみんな自分の席へと戻っていく。


「はい出席とるから席ついてー。…んー、あれ?丸井くん休み?誰が知ってる人いなーい?」

首をみんな横に振る、てかもしかしてまだ道路に転がってるの!


―――…



「くそぅ、ぜってー苗字許さねぇっ!」


ブン太は鳩尾を抑えて道路にまだ横たわっていた。




―――――――――――☆



12月4日、仁王おめでとう!これからもずっとずっと大好きだからね!ぇ

てかもう愛してr

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