桜唄

うちは今日から中学三年生。

さっき紙業式を終え、近所の仲良しな男子と道を歩いとった。

そして辺りを見渡せばそこらじゅうに桜の花びらが舞う。

その光景を見てうちは春が来たということを実感する。


「廉造ー、お花見せーへん?」

うちは隣を歩いとる男子に声をかける。


「俺と?もちろんオッケーに決まっとるやろっ!」

と元気な返事が返ってくる。


相変わらず元気やなぁーと思いながらうちは歩く。

「じゃあ土曜日でええ?」

「俺はいつっでもええよ!」
名前と一緒なら。と付け加え、彼は言うた。

うちが「なら決まりっ」て言うて鼻歌を歌いながら歩いとったら、お互いの家が見えてきた。


そしたら彼はいきなり立ち止まって
「今日俺ん家で進級祝いの宴会みたいなもん開くらしいねんけど、来うへん?」
って言うてきた。


もちろんうちは「行く!」と即答した。

だって大好きな金兄がおるんやもん!

うちは廉造のお兄さんの金兄のことが好きっ。

だって優しいしカッコイイんやもん。


「ほんなら支度終わったら来て下さい」

ウインクをしながら言うた廉造をうちは白い目で見てやった。


そうしたら廉造が「酷い!」て言いながら泣きマネをし始めてしもた。

まぁそないな廉造を道に置いて、とりあえずうちは家に帰ったんやけどな。