月宮殿



十六夜の月を隠し流れる雲
宵風に舞った花の甘い誘惑
指で梳く髪は細くさらさら鳴る
溜息が空に溶ける春宵夢

不意に訪れた闇が
君を連れて行くようで……

天女との恋 羽衣を脱いで
隣で微笑んだ君と共に見上げてる
月の宮殿よ

口付けに息を飲んだ猶予う夜
回された細い腕に胸が詰まる
此処にいると囁いて
全て見透かしたように

泡沫の恋 羽衣を脱いで
大地で寄り添う未来を選ぶその強さ
月を抱く君よ

天女との恋 羽衣を脱いで
隣で微笑んだ君を強く抱きしめる
玉響の恋 羽衣の褥
大地で寄り添う証を散らす花模様
月の宮殿より
君を満たせるよう……









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