激しく降る雨
濡れる事も構わずに
飛び出した外は
淀んだ空 慟哭の乱風
君が呟いた別れの言葉
砕け落ちた夢を
捨て去れないで縋り付いてる
無様な自分 嘲笑う
記憶の淵で あの面影をふと
思い出して顔を上げる
記憶の底で 僕が知る君へと
もう一度問い掛けて
確信出来た真意
息を切らし駆ける
濡れた髪を掻き上げて
見えて来た十字
尖った屋根 生贄の花嫁
目に焼き付いた微笑みは今
涙より痛くて
纏ったヴェール 心閉ざした
飾ったドールの様
記憶の中で 輝いた笑顔は
本物だと信じられる
記憶の先で 今君が寄り添っている
存在が僕であればいい
記憶に縋り 曇った瞳では
見えないものもあるのだと
記憶を破り 本心を見抜いて
全てを捨てて攫いに行こう
僕の花嫁……
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Reservoir Amulet