俯いて歩く、肌寒い夜の帰り道
自分でも気付かない内に溜息ばかりがこぼれる
落ち込んで、立ち上がれなくなりそうで
情けないよ
誰だって上手く行かない時はあるって分かってるのに
駄目な気持ちばかり大きくなる
弱い自分が嫌だよ
再び溜息をついて、ふと見ると
貴方がそこにいた
当然のように、仕方無いなって苦笑を浮かべて
ああ、そうだったね
貴方はいつも
私が本当に辛い時、何故か必ず現れる
強がる私なんて、見抜いちゃうんだよね
近付いて来た貴方は何も訊かずに、ただそっと自分のカーディガンで私を包み込む
その温もりに、自然に笑顔がこぼれる
不思議な魔法は、貴方しか掛けられない
側にいてくれる暖かい人がいれば、私はまた笑えるよ
有り難う
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Reservoir Amulet