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そして夜は明け、太陽が昇る。
きっと彼が一度も目にする事が無かっただろう朝日が射す。
エンデュミオの体は灰となり、跡形も無く消えた。
でも、まだ全てを覚えている。
真紅の瞳の美しさも。
触れ合った体の熱も。
口付けの味も。
手を動かして自分の首筋を触ると、鈍い痛みが走る。
彼が遺して行った傷だ。
まだ、ちゃんと覚えている。
忘れてくれと言われたけれど、それは無理だ。
全てが、全てが彼の証だから。
いつしか霧も晴れ、古い城だけが明るい日射しを浴びて輝いていた。
セレネは立ち上がり、風に髪を任せて目を閉じた。
本当に、一夜の夢のような邂逅だった。
けれど夢ではない。
夢などで終わらせたくはない。
例えば叶う筈の無い恋だったとして。
例えば二人寄り添う未来は何処にも無くて。
例えば自分の役目が彼の終わりを歌う事で。
短剣で愛しい人を貫く為に出会ったのだとしても。
忘れる事なんて出来ない。
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Reservoir Amulet