14


冷たく鋭い眼差しが、一瞬だけ霄瓊に向けられた。

「ああ」

それきり会話は途切れ、二人は荒れ果てた大地を黙々と進んだ。

やがて辺りに転がる建物の瓦礫がまばらになって来た頃、静嵐が不意に足を止めて短く言った。

「構えろ」

それを聞いた霄瓊の瞳が強く静かな光を宿すのと同時に、砂煙を巻き上げて巨大な異形の生物が現れた。

甲高い鳴き声が、耳をつんざくように響き渡る。

餌を求める獰猛な目が、二人を捕らえ凶暴さを増した。

その様は、まさしく怪鳥【かいちょう】。





- 14 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む

ページ:



Reservoir Amulet